俳句添削道場(投句と批評)

ハオニーさんの添削投稿の古い順の3ページ目

おろしポン酢染みてしんなり焼き秋刀魚

回答者 ハオニー

添削した俳句: 焦げサンマおろしポン酢が染み渡る

季節はもう秋ですね
サンマを待ち望む気持ちというのは、サンマが出回っているときには難しいですから、先取りはありです

秋刀魚と大根の季重なり回避、は伝わりました おろしでは、大根おろしと決めつけられませんからね
しかし、肝心の「焦げサンマ」は美味しそうには聞こえませんね
わたしは「黒焦げのサンマ」が再現されてしまいました
こういう解釈をする人は、10人に2、3人はいます

想像を越えた、意外ともいえる解釈が思いつくか、これが自身の句を磨きあげるための大事な能力です

手直しの句は、
焦げを直した
秋刀魚は最後に出したほうがいい
という提案です
まだ推敲の可能性があるかもしれません

点数: 1

死に近き蝉よ哀れなる叫びよ

回答者 ハオニー

添削した俳句: 死にかけてなお鳴く蝉の哀れなり

死にかけた蝉が哀れなのか、蝉の鳴き声が哀れなのかでこの句の味は変わってきますね

「死にかけて」の切り出しかたのインパクトが強いため、哀れという感情を言うまでもない感じがします
でも、哀れを入れたいという意志があるため、「鳴き声が哀れ」でありその蝉は死に近い状態であるということにしました

どちらに重点を置くかわからないため、「よ」を重ねてみました

点数: 0

ひぐらしに構うことなき日暮れかな

回答者 ハオニー

添削した俳句: ヒグラシもくそもあるかよ暮らせない

脇道とおっしゃっていた
「ヒグラシに構う暇はない日暮れ」
という句、なかなか味がありますね

ヒグラシが鳴けど日暮れはやってくる、ヒグラシの哀しさやら儚さやらを表現しようとしているいい句だと思っています
日暮れの中を寂しげにヒグラシが鳴く、わたしはこれが一番気に入りました

手直しはしましたが、自由律俳句ではないです
自由律は基本の型を知った上での挑戦です
ご検討を祈ります

点数: 5

鬼おろし妻の笑顔の焦げ秋刀魚

回答者 ハオニー

添削した俳句: 焦げ秋刀魚無言の妻や鬼おろし

焦げ秋刀魚は美味しくなさそうだ、という感想から逆にこういう句を持ってくるあたり、ユーモアに優れている方だなと思っています

新婚ゆえの失敗に気まずそうにしている幼妻、なんとかその失敗を取り返そうとする申し訳程度に丁寧に添えられた鬼おろし、そんな光景が目に浮かびました
怒っているのは夫、もしくは姑さんあたりで奥さんではないと感じました

「怒り」につながりそうな表現はあるけれど、妻の「怒り」としての効果は発揮できていません
むしろ妻の「申し訳なさ」が際立っています

怒りや怖さを出すテクニックとして、逆に「笑顔」を入れて「焦げ秋刀魚」という言葉とのチグハグ感を出すものがあります
手直しした句は、その方法を実験的にやってみました

しかしこれだと、作者さんの「怒っているようにみえて、いつも通りにしてしまった」という句意ではなく、「怒っていないようにみえて、実は怒っている」というものになっています

点数: 6

かたぐるま羽を休めて涼みけり

回答者 ハオニー

添削した俳句: 扇風機羽を休めて涼みをり

季重なりが悪い、なんてことは一切ありません
季重なりの名句は、探せばたくさん見つかります
ただ、ものすごく失敗しやすいだけです

この句、「扇風機」「羽を休める」「涼む」と、言葉のイメージがかなり重なっていることの方が厄介です
意外性がない句だと、季重なりだからよくないという(俳句初心者~初級者の)一般論で、ダメな句と判断されやすいものです

「涼む」と「羽を休めて」という表現を信じて、「扇風機」ではないものにすると、意外性が出ます

をり、は「存在する」のほかに「座る」なんて意味があるため、かたぐるまにはふさわしくないため、切れ字「けり」に変えました

肩車の羽って何だ!?
あ、上の人の腕のことかな?
確かに、じっとしてる方が涼しいかもね
...と、読んでくれる人がいることに期待しました
(結局、季語1つしかないけれどそれは些細なこと←)

点数: 1

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