「道化師の素顔のどやか汽車の窓」の批評
のどやかとは、竹内様らしい明るい句には最適の季語
と言えるのではないでしょうか
こちらの句、作品としてきちんと成立するレベルです
道化師の素顔のどやか/汽車の窓
と読み、道化師がメイクを落としてのんびりと汽車に揺られる様子などが見えそうで、季語がとても活きる句になるのです
「のどやか」と「汽車」のミスマッチを疑う人もいるでしょうが、速度の対比という視点で納得できます
これが「新幹線」なら明らかに狙いすぎですし、「バス」だと路線バスか長距離バスかで雰囲気が変わってしまって上手くいきません
「のどやか」をそのまま残すとしたら、添削
の必要はないと考えます
「のどけき」という検討が済んでいてこの句だとしたら、私はそれでいいと思います
私の大好きな余談ですが...
竹内様は、今のスタイル・作風を貫けば句会での評価は高くなる(既に高いようですが)でしょう
素直で納得のいく季語の選択が出来ていますから、句会で人気のある、「いい感じで口説い句」を正攻法で破ってください
これからもしっかりと季語を理解していけば、季語の選択肢が増えます
これから、ますますお上手になっていくのでしょう
私のような「こう表現したら、読み手はこのような想像を抱くだろうから...」などと、読み手に合わせて調整するような作風は今の竹内様には危険です
私は句会で失敗続きだったので、微調整してうまい人にだけでも気に入られようとするノウハウを獲得できただけです
私みたいなのは句会に何人もいるタイプではありませんし、見切りをつけて来なくなるタイプです
でもそういう人間は、「いい感じに口説い句」よりも「その人らしい句」が好きです
賞などに応募するときのアドバイザーとしては役に立つでしょう