俳句添削道場(投句と批評)

腹井壮さんの添削最新の投稿順の150ページ目

「春の波砂山くずし香るなり」の批評

回答者 腹井壮

添削した俳句: 春の波砂山くずし香るなり

百合子姐さん、こんばんわ。いつもコメントありがとうございます。自分が今作句する時に意識している事が二つあります。一つは匂いを詠みこむ事です。この世にある俳句の多くは視覚と聴覚の情報を詠みこんではいますが意識して嗅覚に拘った句は少ないのです。ですからそこに拘るとオリジナリティが生まれます。もう一つはある一つの事だけを細かく描写する事です。例えば子供の服についた砂を払う時百合子姐さんならどうしますか。自分ならいったんしゃがんで子供の身長にあわせてから砂を払います。百合子姐さんもおそらく棒立ちのままではないはずです。
ですが今回の句はどちらも中途半端に終わっています。乾いた砂を掬った時に立ち上がる潮の匂いがするでしょうし海水で湿った砂を掬えば「しょっぱい」匂いがすると思います。誰かが作った砂山が波に洗われてゆくなら少なくとも頂点の三角部分は削られて残っていないとか。丸くなっているとか。難しい事を要求しているようですが意識するだけで結果はそれなりに変わってきます。

点数: 2

「春の波磯うつ潮の匂ひかな」の批評

回答者 腹井壮

添削した俳句: 春の波磯うつ潮の匂ひかな

百合子姐さん、こんばんわ。この句は同じような言葉が並んでいるのでただの説明句です。

点数: 1

「木香薔薇米粒のごと蕾かな」の批評

回答者 腹井壮

添削した俳句: 木香薔薇米粒のごと蕾かな

雪柳さん、こんばんわ。いつもコメントありがとうございます。「米粒のごと」はありふれた表現なのが気になりました。それでは何かいい例えがないかと思案した結果

慎ましき木香薔薇の蕾かな

となりました。この表現で季語が動くかどうかは雪柳さんの判断にお任せします。

点数: 1

「教室は誰も騒がず入学す」の批評

回答者 腹井壮

添削した俳句: 教室は誰も騒がず入学す

ワイスさん、こんばんわ。いつもコメントありがとうございます。かぬまっこさんの仰る通り面白い所に目をつけたと思います。ただ、中七の表現が気になったので

入学の日の教室や皆無口

としてみました。

点数: 1

「春風のウィンドチャイムを撫でにけり」の批評

回答者 腹井壮

添削した俳句: 春風のウィンドチャイムを撫でにけり

塩豆さん、こんばんわ。ご質問の件ですがこれは文法だけでなく俳句の慣用表現も関係してきます。俳句は17音でなりたつ詞ですので読者には隠された言葉を想像して読み取る暗黙の了解のような物があります。例えば
(私が)様々な事思ひ出す桜かな
霜の墓(を)抱き起こされし時をみたり

塩豆さんの句の場合は

春風の(吹く中)ウインドチャィムを撫でにけり

俳句は常に「yes」で進行して行く詞なので否定しない限りは春風と書いてあればすでに吹いていると解釈されます。そうするとこの句の場合主格がないためさらに

春風の(吹く中で人やその他の生き物が)ウインドチャィム(という楽器を)を撫でにけり

と隠された部分を読み取る人がいてもおかしくないのです。かなり拙い解説で申し訳ないのですがこれをきちんと解説できる人も少ないと思います。これは暗黙の了解というよりむしろ「忖度」に近い気がします。俳句というのはやたらと正しい日本語を要求するくせに急に俳句独自の文法や慣用表現を要求してくるので私もかなり戸惑った時期がありました。また「の」が切れ字だと言う人がいますが俳句というのは今まで学者が積み上げた研究を学術的な根拠なく平気で否定するのです。理系の私からすると理解に苦しみます。再度質問があれば私なりに回答致します。

点数: 1

腹井壮さんの俳句添削依頼

最新の投稿順に並んでいます。回答が付いた投稿が先頭に移動します。

寒灯や連れ込み宿に吸ひ込まれ

回答数 : 5

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回答数 : 5

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味薄き病院食や春隣

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新宿二丁目烏瓜の花

回答数 : 1

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平成の果てて令和や夏来る

回答数 : 7

投稿日時:

腹井壮さんの添削依頼2ページ以降を見る

その他の添削依頼

書庫の戸の軋み絶ゆるや寒の明け

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冬浅し暇で食す油そば

作者名 鳥田政宗 回答数 : 1

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嵯峨野には無縁仏や春しぐれ

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