俳句添削道場(投句と批評)

長谷機械児さんの添削投稿の古い順の88ページ目

「花冷えや引越し部屋の鍵掛くる」の批評

回答者 長谷機械児

添削した俳句: 花冷えや引越し部屋の鍵掛くる

こんにちは。

こんなのは如何でしょう?

 花冷えの部屋引き払ふ鍵掛くる

・下五に置いた「鍵掛くる」は、退去の最後の一瞬間を切り取る語として良いと思いました。
・他の方のコメントにもありますが、「引越し部屋」という言い方には引っかかりを覚えましたので、別の語に言い換え(動詞が多くなりましたが…)。

点数: 0

「狐火の如くホーム一人夜勤明け」の批評

回答者 長谷機械児

添削した俳句: 狐火の如くホーム一人夜勤明け

こんにちは。

こんなのは如何でしょう?

 狐火や駅のホームに吾ひとり

・「狐火」(夜中)と「夜勤明け」(明け方~早朝)に、時間のズレを感じました。
・「夜勤明け」という言葉が「ホーム一人」の理由説明と見えますので、それならば十七音の中には不要と考えます。
・「ホーム」は、駅のプラットホームのことと読み、そう解るように語を足しました。
・中七下五「ホーム一人夜勤明け」に助詞が全くないというのも、窮屈に感じました。また、このために「の如く」の比喩の対象がよく解りませんでした(「一人」でいることなのか、「夜勤明け」という状況についてなのか、あるいは「ホーム」の景色(※)なのか…)。よく解らないので、切れ字「や」で取り合せる形に。

※「ホーム」の景色が、「狐火」(冬の夜に多数の怪火が点滅する現象)に喩える対象としては一番しっくりくるかなと思ったのですが、それだと文法的には「の如き」とすべきことになり…。解らないのに文法誤りという断定も出来ないし、さて?

点数: 0

「春愁や書架の分厚き古書の列」の批評

回答者 長谷機械児

添削した俳句: 春愁や書架の分厚き古書の列

こんにちは。

切れ字、助詞に手を加える一案を。

 春愁の書架に分厚き古書の列

「書架の」に引っかかりを覚えました。書架に本が並んでいるのは当たり前であるところ、この句の「書架」は何も形容されずに宙ぶらりんな感じ。季語「春愁」と「分厚き古書」の間で、とりあえず音数を埋めているだけ、みたいに見えました。
「書架」を補強する語が欲しいな…というところから、それができるのは季語「春愁」なのでは? という思いつきです。

「列」も気になるところなのですが、これには案が浮かばないので手を出さずにおきます。

点数: 2

「サングラスに衣装の女子と愛語る」の批評

回答者 長谷機械児

添削した俳句: サングラスに衣装の女子と愛語る

おいちょさん、こんにちは。

一連の投稿を拝見して(ぜんぶ読んだとはとても言えませんが)、感想など。

俳句というのはシュルレアリスム的なものだなあ、という考えは私の中にも以前からあったものの、私の認識は「二物衝撃」≒「デペイズマン」といった感じの捉え方でした。が、おいちょさんの投稿を見ていると、「オートマティズム」から「コラージュ」を経る作句というのもアリかなあ--というか、それがおいちょさんの目的なのかなあ--などとも考えました。

提案句というか、この投稿のコメントの語から私なりに連想した句を置いていきます。

 アイドルだって愛に堕ちたいサングラス

・コメントの言葉から「アイドル」と季語「サングラス」を使用。そして、「荷物も落ちて」の「落ちる」から「堕ちる」に文字変換して流用。
・英語の「fall in love」を直訳した言い回し「愛に堕ちる」。違和感のある言葉の並びを意識的に残してみました。

点数: 0

「メロンパン食らう薄暑の夜勤かな」の批評

回答者 長谷機械児

添削した俳句: メロンパン食らう薄暑の夜勤かな

初めまして。

気になった点が一点。「夜勤の薄暑」であれ「薄暑の夜勤」であれ、この二つは「の」でつながるのか? というところです。
夜勤と暑さとが直接的・具体的につながる、夜勤で暑さを感じる状況となれば、季語「薄暑」の時期・気分からは外れているのでは?

「の」でつなげるのが「夜」なら、「薄暑の夜」「夜の薄暑」とかなら、「薄暑」の時季の夜くらいの意味合いに留まって、別にいいかとは思うのですが。

 薄暑の夜宿直室にメロンパン

とか。

よろしくお願いいたします。

点数: 1

長谷機械児さんの俳句添削依頼

最新の投稿順に並んでいます。回答が付いた投稿が先頭に移動します。

父と子を追ふ夏休の掃除機

回答数 : 7

投稿日時:

大南風やくざな鳥の来て騒ぐ

回答数 : 3

投稿日時:

汗ばむやネクタイにつながれしまま

回答数 : 6

投稿日時:

ヒートンぐりぐり薄暑の壁抉る

回答数 : 2

投稿日時:

清姫の鹹き恋さくら餅

回答数 : 3

投稿日時:

長谷機械児さんの添削依頼2ページ以降を見る

その他の添削依頼

二の腕を押さえる指先春を待つ

作者名 鎌田 潤一 回答数 : 3

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一刻に五句ばかり読み扇風機

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介護車の義母にをしへる返り花

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投稿日時:

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