「清姫の鹹き恋さくら餅」の批評
回答者 イサク
こんにちは。
〆切集中問題。私は俳句道場は他の〆切の少ない月初めの週末に出してしまっています。かなり気楽に出してますね
御句
◆「清姫の鹹き恋」の措辞に、安珍清姫伝説の説明っぽさがありますね。
◆「桜餅」の塩漬けの葉の部分は桜餅の特徴のひとつなので、「鹹き」という措辞と近く、桜餅が「鹹き」の説明に使われている感があります。
◆「鹹き恋」という言い回しが、長谷様の感想の域を出ていないかも。
ということで、中七にある「鹹き」が全体的に他の部分へ悪影響を出しているような気がします。
季語「桜餅」は目の前にある(食べている、買っている)として使わざるをえないので、清姫伝説をどう「思い起こしている(本を読んでる?舞台を見ている?)」のか、かなあ・・?
・清姫やああ桜餅しほからし
思ったより悪くない句になったような?
点数: 2
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家藤正人の俳句道場、始まって早々に没。
「ギュッ!と四国」への投句では「夏井いつきの俳句道場」の頃より、ヘンテコ・珍妙な投句(駄洒落だったり、カタカナを多用したり、コメント欄にショートショート並みの背景解説を書いてみたり…)を続けていたところ。今回は、桜餅(「道明寺」)から安珍清姫伝説を連想するという、初っ端から誤った連想(安珍清姫伝説は「道成寺」)で浮かんだフレーズを、誤りと意識しながら投句してみたもの。「清姫」を別の語に変えずに句に残すあたりは、間違いをわざわざ触れ回っている感じ。
安珍清姫伝説そのものがどの時季の話なのかは知らないけれど、歌舞伎舞踊演目「娘道成寺」などをイメージすると、桜の季感の事物に取り合わせるというのは不自然ではないと思う。
今日締切りの「鮎」は未投句の状態。
私には縁遠い季語(小学生時分の林間学校以来口にしたことがないと思う)なのに別の箇所でも兼題だったりして、今回は投句しないままかなあ。あるいは「俳句道場」自体がもういいかなあ…とも(毎月二十日頃を締切りとする投句先が多く、今までもどれか止めようと考えていたのではある)。