長谷機械児さんの添削得点の高い順の5ページ目
「噦りするエコーの吾子や稲光」の批評
回答者 長谷機械児
添削した俳句: 噦りするエコーの吾子や稲光
げばげばさん、「秋刀魚の目」句の感想ありがとうございます。
御句について。
・よし造さんと同じく「エコーの吾子」に引っかかりました。内臓系の病気疑いでエコー検査を控えている子がしゃくりあげて嫌がっているとか、あるいは先日投句のあった「ハイライト」句を踏まえてタバコの銘柄俳句でも始められたか(すると、この「吾子」は結構な年齢で、初めてタバコを咥えたら大いにむせてしゃっくりし始めたなどという珍妙な情景に…)とか。
・胎児のことを、素直に「胎児」と読むよし造さんの提案には賛成ですが、そうなると季語「稲光」が気になります。胎児と稲光を並べ置いた視覚イメージは、ホラーでしょう(江戸川乱歩や夢野久作が描きそうな廃墟じみた病院の景色…)。
季語は変えた方がよいのではないかなと思いつつ…。
しゃっくりする胎児いとしや秋の空
これは、よし造さんの提案句上五中七に、ごく無難な季語をつけたもの。
現代の病院の検査室内に居るときに、季語の事物を見聞きするなんてことは先ずないでしょうから、季語の扱いが観念的になるのは仕方がないのかなとも思います。
今後ともよろしくお願いします。
点数: 2
「純喫茶求めありくや敬老日」の批評
回答者 長谷機械児
添削した俳句: 純喫茶求めありくや敬老日
げばげばさん、「キャッチボール」句の感想ありがとうございます。
御句について。
・「敬老日」と「純喫茶」の取り合わせはいいと思いましたが、見えてくる風景は…。
・風景を作っているのはきっと中七ですが、「求めありく」というのは、随分とストイックな感じがし、下調べもないまま彷徨っている感じもします。純喫茶に到着した頃にはどっと疲れていそう…。
「探す」の一言に変えられたイサクさんの提案句が良いと思います。
今後ともよろしくお願いします。
点数: 2
「茄子の馬行きも帰りも地獄郷」の批評
回答者 長谷機械児
添削した俳句: 茄子の馬行きも帰りも地獄郷
三月幸暁 さん、はじめまして。
御句、拝読しました。
・二通りの読み方があります。「あっちの世界も辛いかもしれないが、こっちもこっちで大変よ」という、「地獄郷」が2つの世界を指しているという読みで合っているでしょうか(そうすると、あっちの「地獄郷」は比喩ではなくて、ご先祖は、あっちの世界で地獄行き確定の扱いになりますが、それでOKなんでしょうか?)
・それとも、迎えられる道中も、送られる道中も、ずっとこっちの世界の地獄郷ぶりをご先祖に見せていた、ということでしょうか(盆の間に世界が一変して理想郷に、なんてことはまずないので、「行きも帰りも」と言ってみても、ごく当たり前のことになります)
・季語「茄子の馬」は「茄子の牛」「瓜の馬」「瓜の牛」といろいろあるようです。迎えるときは馬で早く迎え、送るときは牛でゆっくり帰っていただくものというのが歳時記
の記載するところで、地域性はあるでしょうが、行きも帰りも馬に委ねるのは盆の行事としては一般的でないかも、と思うところがあります。
最初の読み(あっちもこっちも大変。不謹慎さもそのまま)で、季語「茄子の馬」を残し、迎える片道として以下のような句にしてみました。
地獄から地獄郷へと茄子の馬
今後ともよろしくお願いします。
点数: 2
「人の上に初めて立った運動会」の批評
回答者 長谷機械児
添削した俳句: 人の上に初めて立った運動会
イサクさん、「官報」等、添削・感想ありがとうございます。
御句について。
コメントにあるとおり、組体操として受け取りました(もしかしたら、何かの団体競技で文字通りリーダー的な役を務める人もいるかもしれませんが)。
とすると、上に立てない人もいるもので…。以下は、参考でも提案でもなく立ち位置を変えた句。
運動会初めて人の踏み台に
カーストを体で知りぬ運動会
私は小柄でも大柄でもなかったので、5段ピラミッドの下から2段目とか。不安定さも重たさも、両方実感させられる役回りでした。
今後ともよろしくお願いします。
点数: 2
長谷機械児さんの俳句添削依頼
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