俳句添削道場(投句と批評)

長谷機械児さんの添削最新の投稿順の45ページ目

「土蜂の彷徨う如く近寄れリ」の批評

回答者 長谷機械児

添削した俳句: 土蜂の彷徨う如く近寄れリ

弓削素直男さん、こんにちは。

御句について。

「彷徨ふ」と「近寄る」を“如く”で繋いでいますが、コメントを読む限り、この二つは繋がっていないと思います。
「彷徨ふ」ようなのは土蜂の飛び方で、「近寄る」は何だかよくわからないうちに、あれよあれよという間に起った結果。
なので、「彷徨ふ」は「土蜂」につける言葉として、「近寄る」についてはその前に一旦切るとか、あるいは「近寄る」という動詞自体を省略するとかいったやり方があるかと。

 土蜂の彷徨うてをり近寄れり
 彷徨へる土蜂いつの間に此処に

あと、仮名遣いは統一すべきです。「もふもふ」句で「ふはり」と表記されているので、弓削さんは旧かなを使うつもりがあると思われますが、御句は「彷徨う」と新かなになっています(提案1句目の「彷徨うて」はウ音便です、念のため)。

今後ともよろしくお願いします。

(と、提案しながらも少々不安あり。デジャブかなあ…提案2句ともに、どこかで見たような気がする…が、検索してもそれらしい句はヒットしない…)

点数: 1

「バリウムの白きペンキや花曇」の批評

回答者 長谷機械児

添削した俳句: バリウムの白きペンキや花曇

ふりさん、こんにちは。

御句、イサクさんにもげばげばさんにもバリウムを原料として作られたペンキとして読まれているようですが(まあ、この句の言葉のつながりからは、そうとしか読めないので)、胃の検査で使う造影剤としてのバリウムのことなら…「白いペンキ」はまるっと不要でしょう。(バリウムってのは、“造影剤”以外にも塗料として(文字通り真っ白なペンキとして)使うものらしいですよ)

 バリウムを飲む覚悟など花曇

こんな感じでしょうか。この案もそんなに良い出来と思えないですが、最低限、誤読は回避できるかと。
あとは、…バリウムを回避するなら、胃カメラを飲む覚悟を持つくらいでしょうか。

今後ともよろしくお願いします。

点数: 1

「花道の蜜を吸えつる群れの蜂」の批評

回答者 長谷機械児

添削した俳句: 花道の蜜を吸えつる群れの蜂

鰐渕颯さん、こんにちは。

御句、「吸えつる」という言葉の意味が解らないので、句意がわからず。添削ではなく、こんな景が詠みたいのかなあという想像を。

 道端の花に蜜蜂たかりたる
 蜜蜂の蜜ある花を争える

今後ともよろしくお願いします。

点数: 1

「きのうまで騒がしき鳥の巣ありて」の批評

回答者 長谷機械児

添削した俳句: きのうまで騒がしき鳥の巣ありて

イサクさん、こんにちは。

「巣箱」即吟句へのコメントありがとうございます。「ひとつ」は確かに工夫の余地となっているものの、「甘き企み」は、安直というより、ちょっと言い過ぎな気が。「企み」を修飾する言葉はなくても良いかなあ、と思っています。

御句について。

過去がどうこうよりも、切れがない形や、下五が「の巣ありて」となる句またがりが気になりました。この句にとってそんなに効果的かなあと。

私だったらこうするだろう、という語順の入れ替えの提案を。

 騒がしき鳥の巣のあり昨日まで
 騒がしき鳥の巣ありき昨日まで

今後ともよろしくお願いします。

点数: 1

「広重の絵やベランダへ春の鳥」の批評

回答者 長谷機械児

添削した俳句: 広重の絵やベランダへ春の鳥

負乗さん、こんにちは。

「図譜の線描」句のコメントありがとうございます。青き踏む…踏んじゃいましたか、研究対象を(笑)。

御句について、切れ字「や」の前後がどちらに重心があるのか戸惑います。たぶん、「広重の絵」の方は比喩表現なんじゃないかな、と想像しますが。

“これは広重の絵であるなあ、ベランダに春の鳥がやってきた”

なので、広重の絵には「や」ではなく直喩の「やうな」とか「ごとく」とかを付けて、季語「ベランダ」を別の言葉に変えれば…という提案です。

 広重のやうに窓辺に春の鳥
 名所絵のやうに春禽わが宿に

今後ともよろしくお願いします。

点数: 1

長谷機械児さんの俳句添削依頼

最新の投稿順に並んでいます。回答が付いた投稿が先頭に移動します。

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回答数 : 5

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回答数 : 7

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回答数 : 6

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回答数 : 2

投稿日時:

長谷機械児さんの添削依頼2ページ以降を見る

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布団中夜明に小声のいずこかな

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