俳句添削道場(投句と批評)

知世さんの添削得点の高い順の2ページ目

「立町の仮設商店街は冷ゆ」の批評

回答者 知世

添削した俳句: 立町の仮設商店街は冷ゆ

いつもお世話になっております。
今更ですが天の川の句の添削句とても良かったです!
具体的なイメージを持たせたいなと思いつつなかなか思いつかなくて…「野辺の外れ」宴もたけなわ、傾きつつある天の川の様子まで浮かびました。

旅行句シリーズ④!なるほど時系列順なんですね。
地名や季語の選択については既に他の方から的確な指摘がありますね。
季語は推敲の余地がありそうですが良いのが思いつかない…。
地名については、震災の句となるとやはり石巻が効果的なんだろうなと思います。
でも何かで読んだのですが歌に地名を入れるのはその土地に祈りを捧げる、土地の神様に奉納するという意味も持っていたのだとか(俳句ではなく長歌や短歌の話ですが)
そういった意味でも、特に復興を願うこちらの句では自身の心に一番しっくりくる表現を選ぶのが良いのだろうなと思います。
石巻、大学時代にフィールドワークで訪れてとても親切にしていただいた記憶があるので震災のことを思うと胸が痛みます。
今回74様の句やコメントで復興が進む様子が知れて嬉しいです。
あげちーそのうち食べてみたいなあ。

点数: 3

「らずせず来ず不孝も愛し立待月」の批評

回答者 知世

添削した俳句: らずせず来ず不孝も愛し立待月

こんにちは。
皆様絶賛なので今更かもですが「かなぶんぶん」良かったですね!
小西様の軽妙洒脱なセンスが光る句で、ちょっと毒もあって。
こちらも面白いですね。
「来ず」入れたことで「らずせず」ちゃんと意味が通るのも上手だなと思いました。
「不孝」で親子の句であることは分かるのですが、ユニコーンの「おかしな二人」という歌の「電話もないし手紙も来ないし住所わからない」超ダメ男の恋人が思い浮かびました。
親不孝な子を思うのはどうしようもない恋人を思うのに似ているのかも。
「仕方ないやつ」という眼差しの暖かさが好きな句でした。
しりとり句もまた楽しみにしております。

点数: 3

「宇宙てふパラスイマーや天の川」の批評

回答者 知世

添削した俳句: 宇宙てふパラスイマーや天の川

密会の句にコメントありがとうございます。
ずぶ濡れまで行くと逆に吹っ切れてしまう、月のせいで理性が緩んでおかしな状況に身を任せてしまう、まさにそんなイメージでした!
ちなみに特に密会経験豊富という訳ではありません…妄想です妄想。

こちらの句、投稿された時に美しい取り合わせだと思ったんですよね〜パラスイマーと宇宙。
それを俳句にしようと思うところがさすが小西様。
でもどう添削して良いか分からずそのままになっていたので、今回ここにコメントさせていただきます。
「宇宙てふ」だけだとコメント読まない限り状況が伝わってこないので、もう少し具体性があるといいかなと思いました。
「天の川」は当時の兼題抜きにしてみると広い宇宙全体を想像させるような季語、あるいは全く関係ない季語でもっと相応しい季語があるのではないかという気がします。
具体的には思いつかないのですが…(ー ー;)

天の川宇宙を語るパラスイマー
少し具体性を持たせてみましたがもう一工夫したいですね。
プール飛び込むパラスイマーの宇宙
内面の充実や広がりを宇宙のイメージに託す、前半工夫ないですがこっちの方がいくらか良いかな。

魅力的なテーマなので、色々考えてみたいですね。

点数: 3

キャンバスの月夜貫く一本杉

回答者 知世

添削した俳句: キャンバスに月下に突き刺す一本杉

園庭〜の句にコメントありがとうございました。
体験したことをそのまま詠んだので、ありえない無理があるとのご指摘には驚きましたが、それだけ俳句に説得力を持たせるのは難しいということですね…。

拙いながら私も添削させていただきます。
まず「月下」は貫けるものなのか?「月下の〇〇を突き刺す」あるいは「月下に突き刺す」といった使い方が良いのでは?と思いました。
また個人的に渦巻く炎のようなゴッホの糸杉に「突き刺す」といった印象は受けないため「貫く」とさせていただきました。

指摘事項: 字余り 無季俳句

点数: 2

大蛾ゐて狂ひ纏わるエレベーター

回答者 知世

添削した俳句: エレベーター肉たつぷりに火取虫

「学校の〜」「初蚊やと〜」にコメントありがとうございます。
ご指摘勉強になり、自分の句がだいぶ独りよがりになってることも痛感しました。

拙いながら私も添削させていただきます。
まずこの句の感じすごくわかるなあと思いました。
蛾の存在感ある羽、ぶにっとした胴体、エレベーターに乗り合わせたりしたらもう…想像するだけでゾワゾワと。
一方で「蛾キモいし怖い」以上の奥行きがないというか、共感はあっても感動がないように思いました。

提案の句もよくできたとは言い難いですが…。
蛾の気持ち悪さ怖さを俳句にするならいかにも風流で儚い「火取虫」より「蛾!」の方がふさわしいのではないかなと思いますが、いかがでしょうか。

点数: 2

知世さんの俳句添削依頼

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