俳句添削道場(投句と批評)

74さんの添削最新の投稿順の30ページ目

「初秋やジグソー未完のワンピース」の批評

回答者 74

添削した俳句: 初秋やジグソー未完のワンピース

こんにちは。
皆さんへのコメントいつも勉強になります。

ワンピースを服のワンピースかと思ってしまいましたが、真っ白パズルのラスト一片のことなんですね。修行のような趣味ですごいです。

未完のままのパズル(しかも残り1ピース)を詠む発想が素敵ですね。初秋を詠嘆していて未完成の物を取り合わせているので、去りゆく夏の思い出かなと感じました。誰かが最後の一欠片を持っているのを待っている…などの物語まで連想できてとても良いですね。
未完とワンピースで意味を補強し合っているのでしょうか。下手にどちらかを崩すと詩情や物語が失われそうですね。中八の解消にジグソーではなくパズルとするとワンピースと意味の重なりができるからジグソーなんですね。言葉の吟味をしているのだなと感嘆しています。

点数: 2

「涼風や子を腹に乗せ一眠り」の批評

回答者 74

添削した俳句: 涼風や子を腹に乗せ一眠り

こんばんは。
はじめまして、よろしくお願いします。

御句、共感する〜!!とおもいながら読みました。子どもは何故親に乗りたがるのか、わからないけどその仕草も触れ合う体温も何もかも愛らしく愛おしい瞬間ですよね。
お子さんがお腹に乗っているときの涼風はさぞ涼しかろう、と季語がよく立っていると感じます。
なおじいさんの懸念の「乗せ」は「乗り」だとダメなのでしょうか?〜り〜りの韻を踏むリズムにもなりそうなので、
涼風や吾子腹に乗り一眠り
または、
涼風や腹に乗る子と一眠り
と考えてみました。後者は散文的報告文的で俳句らしさがないですね…前者は言葉が詰め込み過ぎな印象で良くない雰囲気です。
こんなのも考えましたが…
涼風やねんねは腹に乗りねんね
下五がやっつけリフレインになりましたorz
ピタッとハマる描写が出てくるといいのですが、私の力量では御句そのままを鑑賞した方が良いと思いました。

点数: 1

「秋の池波紋の底の底に閑」の批評

回答者 74

添削した俳句: 秋の池波紋の底の底に閑

こんばんは。いつもお世話になっています。
御句、またまた出遅れで意見が出揃ってますが印象を語らせてください。

砂時計の落ちて積もる砂のように、ナウシカの腐海の森の深部を連想しました。池なので波紋が広がる底は少々の水深への揺らぎもあるかもしれませんが、それが積もることはないというのに…描写された言葉の力でしょうか。「…底の底に閑」と言葉を重ねることで静かで小さな秋の発見と伝わりますね。
実際には見えてないけれど静かなる底があるのだろうと波紋から想像を膨らませている様は、レオナルド・ダ・ヴィンチの水のスケッチのような細やかさですね。読者は読みながら発想を飛ばす詠手の世界に自然と巻き込まれているようです。
でも透明度の高い澄んだ泉だったら波紋が落ち着いた頃に具体的な秋に繋がる何かを見つけられそうですが、池なんですよね。公園の池などなら鯉が常に水面を揺らしていそうです。
水の動きの臨界点を詠もうとしているのだったら、他にどんな描写があるでしょうか。揺らぎの消ゆる…説明的な言葉ばかり出しそうなのでやめておきます(笑)
皆さんのコメント含めて勉強になり、連想が楽しい句を鑑賞できました^^ありがとうございます。

点数: 1

「死ぬことがこわいと思ふ夜食かな」の批評

回答者 74

添削した俳句: 死ぬことがこわいと思ふ夜食かな

こんばんは。いつも皆さんへのコメント含め勉強になっています。
ジグソーパズルの御句の返信の返信になりますが、きっと作者は意図を持ってこうしたに違いない!と読んでましたね(笑)
緩くても楽しければ良いのだと思います。パズルではなくジグソーを選んでいたからこその読み込みができて楽しかったです。

トマトのまるかじりリフレインはなかなか思いつかないアイデアですが、私の食べ方を正しく描写して貰えたなぁと感じました。行儀悪いですけどね、芯にあたる部分だけ残して最後にがぶりが種回りの酸味が減る分甘みが強く美味しく感じるのかと。

御句の感想ですが、まず夜食が季語なんですね。日常のありふれたような物事が季語になっているのを皆さんの投句やコメントで知る日々です。作句時はトラップに引っかかってないか冷や冷やしたり…それはさておき。
評価が生死感でわかれそうですね。
上五中七は、実生活で死の恐怖など考えたことない私はコメントと季語の説明から受験勉強の現文か何かの小説の一遍かと思いました。大枠で台詞の括りのような印象です。
更に夜食かな、ですよね。ますます何らかの物語の登場人物の独白シーンを切り取ったのかなと感じました。漫画やらゲームやらに影響受け過ぎかもしれません。
受験勉強をしている世代のニュアンスをねじ込めたら分かりやすくなりそうですが、このままの方が詩情がありますよね。うーん、より繊細っぽい「死の文字を」はパッとしないですね。人の死因色々で具体性を出しても良さそうですかね?溺水、失血…創作活動をするならば一番怖いのは脳の死ですかね…哲学的ゾンビとか。
漠然とした死への恐怖ならばそのままの方が良いですね。色々と考えさせられて勉強になりました。

点数: 1

「初秋や三和土に小さき窪みあり」の批評

回答者 74

添削した俳句: 初秋や三和土に小さき窪みあり

こんばんは。いつもコメントありがとうございます、励みになっています!
かなかなのかなかなに近い措辞は季語かなかなの俳句で調べると印象深いものがたくさん出てきますね。韻を踏みつつ鳴き声で現す生き物とその鳴き声の組み合わせができる最高の組み合わせなんだと思います(笑)
「かなかなのかなかな」と「ソリチュード」を組み合わせたいと思ったら残り3音で、最初距離感の「遠く」など考えていました。投句直前に音の描写に寄せて「微か」に変更したら思ってた以上に蜩のソロ演奏っぽさが出ましたね。コメントでは通勤中が束の間のひとりぼっちタイムとは書きましたが、そのときに蜩は聞こえてないんですよね…だから微妙な仕上がりになったのだと思います。
げばげばさんの提案の中にあった「彼方」は「かな」の韻を更に踏めて良いですね!げばげばさんに何回でも登場して貰える句を今後も作りたいものです。

御句拝読しました。
またまた意見出揃ってますし、概ね卓鐘さんやイサクさんに賛同です。
個人的な感性ですが、「初秋や」と詠嘆するならばその発見は初秋っぽさがあると好ましいです。「三和土の」までは固定として「ちびた池に殻」「窪み際のきら」などが思い浮かびました。
「三和土に小さき窪みあり」の発見の句としてなら「初秋の(頃)」の方がすんなりと小さな秋を見つけたのだなぁと納得できます。今まで窪みに気づかなかった何かがあったか、本当に今までなかった窪みを見つけたのかは想像力次第ですね。
とはいえ好みの問題ですし連想も実景の想像もできるとても良い句だと思いました。げばげばさん流石の実力ですね。

点数: 1

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