俳句添削道場(投句と批評)

以下の俳句の添削・批評をお願いします!

秋の池波紋の底の底に閑

作者 げばげば  投稿日

コメント(俳句の意味。悩みどころ)

近所のため池周りの散歩コース。石を投げたら池の表面には大きな大きな波紋が広がるんだけど、もっと底の底には。

「貯水池の波紋の底の底に秋」が気に入ってたんですが、季語が比喩的で、掲句に変わりました。「静」か「閑」かも少し悩みましたが。

みなさんご意見よろしくお願いします。

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「秋の池波紋の底の底に閑」の批評

回答者 74

こんばんは。いつもお世話になっています。
御句、またまた出遅れで意見が出揃ってますが印象を語らせてください。

砂時計の落ちて積もる砂のように、ナウシカの腐海の森の深部を連想しました。池なので波紋が広がる底は少々の水深への揺らぎもあるかもしれませんが、それが積もることはないというのに…描写された言葉の力でしょうか。「…底の底に閑」と言葉を重ねることで静かで小さな秋の発見と伝わりますね。
実際には見えてないけれど静かなる底があるのだろうと波紋から想像を膨らませている様は、レオナルド・ダ・ヴィンチの水のスケッチのような細やかさですね。読者は読みながら発想を飛ばす詠手の世界に自然と巻き込まれているようです。
でも透明度の高い澄んだ泉だったら波紋が落ち着いた頃に具体的な秋に繋がる何かを見つけられそうですが、池なんですよね。公園の池などなら鯉が常に水面を揺らしていそうです。
水の動きの臨界点を詠もうとしているのだったら、他にどんな描写があるでしょうか。揺らぎの消ゆる…説明的な言葉ばかり出しそうなのでやめておきます(笑)
皆さんのコメント含めて勉強になり、連想が楽しい句を鑑賞できました^^ありがとうございます。

句の評価:
★★★★★

点数: 1

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添削一覧 点数の高い順に並んでいます。

「秋の池波紋の底の底に閑」の批評

回答者 イサク

句の評価:
★★★★★

おはようございます。

季語「秋の池」に対して、はっきり見えていない「底の閑」が対比の相手になっているのですが、目の前に見えている「波紋」が若干の邪魔をしているように見えます。
あと、上五で切れていると思うのですが、中七下五の近さが説明っぽくなってしまっているのも気になります。
「底の底」という大袈裟を強調する描写が気になるというのもあるかもしれません。
この句で何が言いたいかというより、げばげば様が何をしたいか、ということを考えると、提案というよりはバリエーションとして・・・あまり上手くないですが。
答えを出さない
 ・秋の池波紋の底の底の底
語順
 ・波立つ底の底に静秋の池
 ・秋の池閑は波紋の底の底

・貯水池の波紋の底の底に秋
正直なところ、こっちの方がいいですね。こっちは「貯水池」が立って「波紋」は修飾語なので目立たず、切れなしなので近さは気になりません。
「秋」と呼ぶ何か。何を見つけたのかは、想像に頼るところです。

点数: 3

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「秋の池波紋の底の底に閑」の批評

回答者 卓鐘

句の評価:
★★★★★

再登場失礼します^^

げばさんの学ぶ姿勢は本当に尊敬します。見習わねば。最初に断っとくと、別に僕は鑑賞力は鋭くもなく、季語の本意もわからないこともしばしばです。(知ろうとはします)幸福さんの句で鑑賞にお褒めいただいたのは、もともと工夫がしっかりされてそういう言葉選びがされていたのと、波長があったからだと思います。また、良いと感じていただいた句に主にコメントいただいているのでそちらもたまたまうまくいったものかと^^

たいして参考にならないと思いますが、別に隠す話じゃないので僕の勉強方法を書いておきます。(何かの足しになれば。)

■プレバト
過去のはほぼ全部見たし、毎週見てます。(DVDがあれば書いたい)
夏井先生の投句サイト(俳句生活、俳句ポスト365、お家de俳句)
特選のコメント及び人選の句は全部目を通す。人選については何がいいのか考える。(なんでこれが?もたくさんあるw)並選は、サンプルでチョコチョコ見てなんで人選じゃないのか考える。(大抵、こりゃ並だわなと思うw)
お家de俳句の、「はし某君と学ぼう」は結構ダメな例として参考になる。
■本
「20週俳句入門」「実作俳句入門」藤田 湘子
型通りに取り合わせの作句を学べる。ベーシックなテクニックを学べる。
「俳句の作りよう」高浜虚子
どちらかというと歴史的な背景を学べる
「天の川銀河発電所 Born after 1968 現代俳句ガイドブック」
注目株の現代俳句の俳人の句集で、驚くような発想の句がたくさんあって面白い。
「カラー版 新日本大歳時記 愛蔵版」
ちょうどでかい歳時記。たまにめくって読む。
「一億人の俳句入門 (講談社現代新書)」
ちょっと独特な思想の本でこんな考え方もあるのねという参考程度。
添削例に学ぶ俳句上達法 (日経ビジネス人文庫)」
もう既に僕よりも良い俳句がさらに添削されているので超高度な添削だけど面白い
「NHK俳句 作句力をアップ 名句徹底鑑賞ドリル」
かなり深掘りして名句を分析しているので、なるほどと思う。

僕が今まで読んだ・読んでいる本はこんな感じです。本当はいろんな人の句集とか読みたいんですけど、解説はあんまないので、読んでもよくわからんのです^^

■本サイト
・皆さんの反応を見て、自分になかった視点を学ぶ
・皆さんの句から発想を得て、あーそんな発想があるかとかその発想で自分ならどう読むかの作句の練習をする

■文法
もともと文法は得意で、古典文法は成績良かったんですよ^^理系(数学科)だけど、理論は得意で文法把握は人より得意かも(英語とかも)。もう20年も前の話なので、だいぶ忘れているけど、調べれば思い出せる。

■やれてないけどやりたいこと
・句会への参加・実力のある俳人の先生にアドバイスもらう
・名句をもっとたくさん覚える・鑑賞する

点数: 2

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「秋の池波紋の底の底に閑」の批評

回答者 なおじい

句の評価:
★★★★★

げばさん、おはようございます。
私の投稿間違いの件、皆さんにお知らせくださって有難うございました。何しろシステム上、取り消しも出来ないし、自分のところには自分で投稿出来ないので、困っていました。お手数をおかけしました。

御句につきましては、またあらためて。取り急ぎお礼まで。

点数: 1

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石つぶて波しづかなる秋の池

回答者 卓鐘

句の評価:
★★★★★

いつもコメントありがとうございます。

何か教訓めいたもの・言いたげな感じは俳句では嫌われる傾向にありますので、そこはご注意を。

「秋」などの時候の季語は、それ自体が明確なものを持たないので、具体的なものにその時候を感じたという意味での「秋」を持ってくることは全く問題なく思います。
ただ、その季語の本意を考えないと句の意味は変わります。
「秋」って静寂のイメージもありますが、寂寥感や憂いのイメージがついて回るので、「貯水池波紋の底の底に秋」では、見えない底に、もの寂しさを感じたという意味になりそうですが(底に秋だと落ち葉などが見ている様子を思う)どうなんでしょう。

正直なところ、池の波紋の底は静かだと言われてもそりゃねという感じもしました。当たり前のことを「底の底に閑」と大袈裟に言われてもと感じました。表面だけでは本質は見えないものだという使い古された教訓の読みを入れるとさらに陳腐に感じます。そもそも秋である必要がどこにあったのかというのも気になりました。
ひどいこと言ってごめんなさい。あくまで私の感想なので、本当はいいのにわかってないだけという可能性は十分あります。(プレバト 見ててもボロクソに思った句が昇格だったりします^^)

提案句は句意が全然変わってしまいますが描写だけにしたものです。

点数: 1

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「秋の池波紋の底の底に閑」の批評

回答者 しらさぎ

句の評価:
★★★★★

げばげば様
衣被の俳句のコメントありがとうございます。
衣被で、一杯が至福の時です。
衣被の季語 好きで毎年一句詠みます。

御句の秋の池
秋の物憂い感が出ていて、とても良いと思います。秋の池が、気になり考えましたが今も考えてますが、、、、、

点数: 1

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ため池や波紋の底の底に秋

回答者 長谷機械児

句の評価:
★★★★★

げばげばさん、「赤茄子」句に対する批評、ありがとうございます。

私の句歴は、連続しては3ヶ月程度、通算しても1年足らずなので、初心者・入門者の域です。ただ、初めて「投句」というものをしたときから客観的に過ぎた時間の長さだけをいえば、10年超といった感じです。

昔(手元にある歳時記の発行年月から察するに2007~08年くらいのこと)、半年ほどインターネット句会や角川「俳句」の投句を試みましたが、大して選ばれないままに(角川「俳句」で、佳作が2、3句という程度)、「第二芸術論」的な陥穽に入り込んだまま遠ざかっておりました。歳時記1冊の外には、当時の作句メモも、佳作の載った角川「俳句」誌も処分したので、当時の蓄積は綺麗さっぱり何も無いのと同じですが。

最近のコロナ禍巣籠りという状況と、ネット環境の充実を得て(今は、入門的知識の再インプットだけであれば、Amazonの読み放題サービスとYouTube動画で足りるのですから!)、再びあちらこちらのネットで無料参加できるところに投句を始めてみた感じです。

「第二芸術論」的な陥穽(これって文学と言えるの? 素人が時間使って付き合う価値あるの?)からは、まだ、ちゃんと抜け出せたとは思いませんが、「俳句は遊びだと思っている。余技という意味ではない。」(川崎展宏)という言葉を知り、ここに何らかの手がかりがあるように感じているこの頃です。

さて、御句について、先にあるイサクさんの批評と同じく、「~底に秋」で終える形の方がよいと感じます。

ただ、「貯水池」という音読みの響きには人工的・工業的な感じがして、これに思い入れがないならば、「ため池」のほうが素直かなと思い、「ため池や」と変える提案句とさせていただきました。

「波紋」という水平方向への動きと、「の底の底」で垂直方向に誘導するベクトルとの交差がこの句の核になると思うので、「波紋の底の底」は動かしがたいものと見ています。でも、この「波紋」は有効に働いているか、というと・・・・。

以下は、私の改作です(発想の元はげばげばさんの句ですが、「波紋の底の底」を生かした一句にはまとめられず、元の語が殆ど残っていない代物になってしまったので・・・)。

 波立てるみづうみの底秋の默(もだ)

秋の気配が静かにゆったりと存在している感じとして、「閑」にかえて「默」にしてみました。が、これはこれで、句の末尾に「默」というのは何とも手垢のついた言い回しという感じであり、また「秋」の擬人化になっていて、まだまだ足りないとは思うのですが。とりあえず、今日考えた結果としてここに載せておきます。

今後とも、よろしくお願いします。

点数: 1

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貯水池の波紋の底に秋の波

回答者 なおじい

句の評価:
★★★★★

こんにちは。げばげば様、いつもお世話になってます。

先程は皆さんへのメッセージ有難うございました。それでもまだあの句にコメントをいただいています!よほど原句の豆柴さんの句が良かったのだろうと思います。

再登場ですが、今度は御句にコメントと提案句を置かせていただきます。
もはや多くの方々のご意見ご提案句が多数出て、なんだかレベル/ハードルが高くて入りづらい雰囲気がありました。でもそこは年寄りの図々しさで押し入ってきましたよ(笑)。

御句、初読「秋の池波」と読んでしまいました(笑)。げばさんに罪はない。私が池波正太郎先生の大ファンだからだと思います。
そして、コメントにある「貯水池〜」の句、これはどなたかの名句で、こんな感じで作ってみたということかと思いました。
また、最後の「閑」。しばらくの間、「闇」と読み違えていました。目わる〜。

ようやくの思いで御句を鑑賞し、さて提案句。げばさんのことですから、今のままでも十分に鑑賞に耐えうると思います。しかしそれでは許してくれないでしょ(笑)。ですので頑張って考えました。その結果が、上掲のものです。
提案の意図は、私は、「時が経てば自然のものには季節が巡り来るのは当然だが、こんな人工的な施設にさえも秋の気配を感じることよ」という感慨を伝えたくて「貯水池」にしました。
次に、「底の底に」とまで言わずとも「底に」で作者の意図は伝えられるのでは?その分、減じた三音をどうするか。私は、貯水池の波紋の底に、「目にはさやかに見えねども、秋の波は押し寄せてきているのだよ」という意図で、「秋の波」と置かせていただきました。

もしかしたら、空気を読めない大ボケこいているかもしれません。その節は、ここ数日の八月らしくない陽気のせいで、なおじいが冬眠に入ったと思って許してください…。
ごきげんよう…。

点数: 1

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「秋の池波紋の底の底に閑」の批評

回答者 知世

句の評価:
★★★★★

いつもコメントありがとうございます。
トマトの句はおっしゃる通り「ジプシーの」とした方が良かったなと思います。
「ジプシーのトマト」と読み違えること…あるかなあ、あるか。
そんなトンチキな読み方をする人は捨て置いて良いのでは?なんて思ってしまいましたが、元の句がちょっと収まり悪いのであまり強気になれない部分もあり^_^;
ご提案の「トマトを啜るジプシーの背中かな」リズムが、とおっしゃってましたがこれが一番分かりやすい気がします。

さてお盆だ胃腸炎だとダラダラしているうちにコメント乗り遅れてしまいましたね。
技法的な部分も提案句もあらかた出てしまっている感じなので、私はこの句とても好きです!とだけ言わせていただけたら…。
抽象的とおっしゃってますが「底の底に秋」の句もさらに好きです。
俳句的にはどうなのかわかりませんが詩として美しいと思いました。

点数: 1

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