俳句添削道場(投句と批評)

なおじいさんの添削得点の高い順の6ページ目

「こどもの日タイムマシンに種を積む」の批評

回答者 なおじい

添削した俳句: こどもの日タイムマシンに種を積む

慈雨さん、こんにちは。
御句拝読しました。面白い発想ですね!最近、跳んでません?すごいです。

ここまで来ると、私もそれなりのコメントを(笑)。

御句、このタイムマシンには「種を積むだけ」ですか?
ご自身のコメントでは、「乗って、撒きに行こう」とおっしゃっていますが、句だけではわからないですね。積み終わったら「行ってらっしゃい」と見送るようにも読めます。
それではつまらないですね。
そこで、

・こどもの日タイムマシンで種を撒く

くらい、言ってしまってはいかがですか?
平和と幸せの種を、世界中にお願いしますね!

点数: 5

「登山終へ下山の事は忘れたり」の批評

回答者 なおじい

添削した俳句: 登山終へ下山の事は忘れたり

こんにちは。卓鐘様、いつも勉強させていただいております。

拙句にいつも適切なご評価ご添削を有難うございます。毎回とても勉強ひなります。

さて御句ですが、一見して違和感。
登山というと、どうしても登り(上り)を思い浮かべます。ですので、御句の景としては、ようやくの思いで山頂に着いた達成感、喜びとなります。それで一時、これから待ち受けている下山の大変さは忘れてこの眺望を味わおう、という句かと思いましたが、同時に、そうではないのでは?という違和感です。

そしてコメントを拝見してなるほどと思いました。

それであれば私は次のように提案します。
 湯につかり登山の辛さ忘れたり
 乾杯し登山の記憶遠くなり

帰りの電車では、もう次はどの山登るか考えていますからね。ということは下山すると忘れてしまうのでしょう(笑)。

点数: 4

出たゾンビでも動かんな向日葵だ

回答者 なおじい

添削した俳句: 向日葵か死人が路地に立ってゐる

こんにちは。知世様、いつもお世話になってます。

ルサンチマン、ディストピア
に続いてホラーにも、苦手分野ばかりですがなんとか食い付いていこうとと思っています。

初読のインパクトに腰が引けて戸惑っているうちに、皆さんが多くのコメントを寄せておられますので、私はひっそり提案句だけ置かせていただきます。

どうも「死人」には抵抗がありましたので、ゾンビにしました(笑)。

次のテレキャスは大丈夫そうです。

点数: 4

「食はぬ子を叱りつけたる秋黴雨」の批評

回答者 なおじい

添削した俳句: 食はぬ子を叱りつけたる秋黴雨

こんにちは。はや様、いつもお世話になってます。拙句「菊供ふ」に温かいコメント有難うございました。義母も草葉の陰で喜んでいると思います。

御句、毎回お子さんへの愛情が感じられる秀句が続いていますね。こういう情景も私は経験がありますよ。私が子どもの頃は、まだ戦後の匂いがしていてそんなに裕福でもなかったので、食事は楽しみというか生存競争。がっついて食べて、「もっとゆっくり食べなさい」とか「もういい加減にしなさい」と言われていたような気がします。でも覚えているくらいだから小学生の頃ですね。
もっと小さい頃はわかりません。いまのお子さんは(私も小さい頃はそうだったかも)、なかなか思うように食べてくれませんよね。
そんな時に叱る感情が生まれるは、「せっかく作ったのに」「たくさん食べて大きくなって欲しいのに」「私の頃はこんな贅沢なもの食べられなかったのに」「早く食事を済ませて次のことがしたいのに」「この前、お義母さんにしつけができてないとか言われてしまったじゃない」…とか、色々な感情が絡み合ってますよね。わかりますよ。

さてここから御句のコメントに入りますが、全く自己流の感想なので、その旨ご了解のうえでお聞きください。

私の提案句です:
・食べぬ子を叱りつけた日秋黴雨
まず、「食わぬ子」を「食べぬ子」に言い換えたいです。俳句では「食ふ」とか「食む」とかをよく使いますが、「小さい子になんとか食べさせようとしている情景および母親の心情」を表すのに、「食わぬ」より「食べぬ」のほうが相応しいと思いました。「なかなか食べてくれないの。どうしよう」というお母さんの声が聞こえてくる気がしました。「食わぬ子」だと、「なかなか食わねえんだ、こいつ。どないしたろ」と、「叱りつける」より「どつき倒す」が合うような(関西の方、ごめんなさい)。
次に、「叱りつけたる」を「叱りつけた日」にさせてください。なぜかというと、いつもはそんな叱りつけたりしないのに、この日だけはなぜか、という意味を加えるためです。
最後に、季語の「秋黴雨」ですが、本句にピッタリだと思います。コメントでは、秋の長雨のせいにした、とかありますが、それは置いておいて、本来秋という季節は「食欲の秋」というように、空高く晴れ渡って、誰でもお腹が空いてたくさん食べたくなるのですよ。
しかし9月に入ってから長雨が続いて、今一つ気分が晴れない。これはお子さんだって同じことですよ。

でも、そんなぐずぐずした状態(食べないことと天気)も、いつまでも続くものではない。そのうち雲が切れてスカーンとした青空が広がり、それと同時にお子さんもパクパクごはんを食べてくれるようになりますよ。「ちょっと、もういい加減にしなさい!」と言いたくなるくらいにね!

点数: 4

「膝掛けや三年ぶりの客一人」の批評

回答者 なおじい

添削した俳句: 膝掛けや三年ぶりの客一人

こんにちは。負乗様、いつもお世話になってます。
再登場お許しください。
いま、風呂に入りながら、御句のことをずっと考えていました。その結果、自分の鑑賞力の無さを痛感しました。

私の前のコメントを書き換えます。

舞台は、テラスのあるパブレストラン。作者は三年前まで恋人とこの店によく来ていたのです。そして二人で季節を問わずテラスに席を取っていた。冬でもそのスタイルは変わらなかった。なぜなら、冬はストーブが焚かれるし、外のテラス席で飲食する客には、膝掛け毛布が渡されるから、寒くはないのです。

コメントの「行きつけの店」は、「行きつけだった店」なのです。

いま、作者は恋人と別れて、三年ぶりにこの店に来た。一人で。そして、昔のようにテラスに席を取った。膝掛け毛布も借りた。
でも昔のように暖かくはない…。

点数: 4

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