「階段を急ぐ足音ポインセチア」の批評
回答者 なお
添削した俳句: 階段を急ぐ足音ポインセチア
東野宗孝さん、こんにちは。お久しぶりです。
詳しいコメント有難うございます。このように、他の方々はどのようなことを悩んでいらっしゃって、どのように改善されようとなさっているのかを知ることは、私にも勉強になります。
御句拝読しました。とてもいい感じだと思いましたよ!
まず、宗孝さんの懸念点について。
ポインセチアが階段上がってくるとは思いませんよ。また、確かに六音ですが気になりません。それは、季語であることと、花の名前という固有名詞なので、工夫で切り詰めようがないからです。
私はもう一つのほうの句は、ごめんなさい、あまりいただけません。なぜなら、構成が「階段を抱える」みたいですし、「ポインセチアが急いでいる」みたいだからです。
後の句はそれが是正されていて、いいと思いました。
ふた通りに解釈できます。一つは、イサクさんのように、部屋にいる人が階段を上がってくる人の気配を詠むイメージ。ポインセチアは部屋にあり、階段の振動で揺れているのかも。それは、期待で震える胸のドキドキと合っている?素敵な解釈ですね。
もう一つは、私が感じたほうですが、誰かがポインセチアを抱えて階段を駆け上がってくるというもの。その人の視点です。これも悪くないと思います。
提案句を置くまでもないと思いますが、一つだけ、もしポインセチアの字余りをお気になさっているようであれば、上五や中七に置くのもありかと思いました。
・ポインセチア抱へ階段駆け上がる
・階段をポインセチアを抱きながら
よろしくお願いします!
点数: 2