「階段を急ぐ足音ポインセチア」の批評
東野宗孝さま、こんばんは。
熱心に勉強されていますね!素晴らしいです。
(ただ、このサイトの皆様はプロではないため、間違ったコメントをしてしまうこともあります。特に私は…あまり絶対視しすぎずに一つの意見として読んでいただければ幸いです)
二句投稿されたうち、前の句はちょっと分かりにくかったです。
「階段を抱える?急ぐポインセチア?どういうこと?」と疑問が湧き、読み返せば「もしかしてポインセチアを抱えて階段を急いでいるってことかな」と正解にはたどり着くのですが、スッと入ってこないので損をしている印象です。
こちらの句は、かなり佳い句だと思いました。
足音とポインセチアの取り合わせも上手いですし、クリスマス用かな、なんて想像も膨らみます☆
ただやはり、コメントにある「抱えている」という句意が正確に伝わるかが気になりました。
私は三通りの解釈が浮かびました。
①誰かが階段を上がってくる音を、ポインセチアのある部屋で聞いている。
②誰かがポインセチアを持って階段を上がってくる音を、部屋で聞いている。
③自分がポインセチアを持って階段を上がっている。
(それぞれ「上がってくる」ではなく「降りてくる」の可能性もありますが)
①が一番自然な解釈のように思います。
②ですと、なぜ足音だけで「ポインセチアを持っている」とわかったのか…という疑問が湧きます。仮に上から見ていたのなら「足音」にスポットを当てるのに少し違和感があります。
(もちろん例えば家族か友人が「これからポインセチアを持っていくからね」と事前に連絡していた、などの可能性もありますが、ちょっと特殊な設定になってしまいますので)
③ですと、自分が階段を上がっているときに「階段を急いでいる足音が聞こえるなぁ」という表現の仕方は、やはりちょっと違和感を覚えます。
ただコメントによると、③が正しい解釈なのですよね?
前置きが長くなりましたが、誤読を避けることを考えるとやはり「足音」よりも「抱えている」ことを描写した方がいいような気がします。
あと、個人的好みかもしれませんが「急ぐ」は外していいように思いました。
急いでいるのか、一歩一歩かみしめてゆっくり上っているのか、二通りの解釈を残して読者に委ねた方が面白いかなと。
提案句は先の方々から良い案が出されていますので、ぜひそちらを参考になさってください!
長文失礼しました。
添削のお礼として、慈雨さんの俳句の感想を書いてください >>
大変ご無沙汰しておりまして、失礼しました。
また再開しますが、これまで頂いたコメントを全て表計算ソフトに入力し、同じコメントを書かれる手間を、出来るだけない様にと思っています。
ただ、中々進歩がないので、また同じ指摘をされます事、今からお詫び致します。
・先の句と同じ内容です。
・ポインセチアを抱えて、贈る相手に届けようと、急いで階段を駆け上がってくる。
階段を登る(上がる)勢いと、贈る強い気持ちが繋がっているという気持ちで詠みました。
(ポインセチアは6音ですが)
・「急ぐ足音」だけでは、誰が(これが分からない、説明が無い)、ポインセチアを抱えて駆け上がってくるのか分からない?
・これでは、ポインセチアが階段を上がってくるになってしまうのでしょうか?
(具体性に欠ける?)
・ポインセチアを詠んだ句を探してみると、こんな句がありました。
・「抱えくるポインセチアが顔隠す:本井 英」
ポインセチア(主語)が顔を隠す(動詞)で、合っている?
・「靴音のポインセチアに来て止まる:佐保 美千子」
誰とは言っていないが、これで良いなら「階段を急ぐ足音ポインセチア」でも良いのでしょうか?