俳句添削道場(投句と批評)

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「切り返す袋小路や百舌の声」の批評

回答者 なお

添削した俳句: 切り返す袋小路や百舌の声

こんにちは。はやさま、いつもお世話になってます。
御句、なかなかユニークな句ですね。私は初見では、「切り返す」とは、何か反撃することで、「袋小路」は、何かもう行き詰まった状況のことかと思いましたそれを、取り合わせということで百舌鳥と合わせているのかと思いました。
そしてコメントを拝読しましたら、違いました。切り返しは本当の運転の、角を曲がりきれない時に行う切り返しであり、袋小路は行き止まりの道のことであると。私が考え過ぎました。
入ってはいけない道に入り込み、早く出なくてはと焦る気持ちと、百舌の鳴き声が妙にマッチした不思議な魅力の句だと思いました。私は百舌の鳴き声はパッと浮かんできませんが、歌で「もずが枯れ木で」という歌のイメージだとしたら、秋冬に似合う声なのでしょうね。

私も以前に車でドツボの思いをしたことは何度もあり、今思い返してもよくリカバーしたな…と不思議になりますが、みんないい思い出です。

点数: 2

パラスイマー宇宙の目指す宇宙かな

回答者 なお

添削した俳句: 宇宙てふパラスイマーや天の川

こんにちは。小西晴菜様、いつもお世話になってます。
パラの選手の活躍には頭が下がります。
御句で、すごく壮大な名前の選手がいることを知りました。宇宙とはすごい。そしてその彼が、「宇宙を泳ぐ」と言っておられるとのこと。その心意気たるや、すごいですね。

提案句、私は個人的にですが「てふ」がどうも馴染めませんので、何か他にに自然な言い方は出来ないかと考えました。
また、宇宙選手の魅力的なコメントはぜひ入れたいと考えました。ただ、「宇宙の泳ぐ」宇宙と置いてしまうと「スイマー」とかぶってしまうかなと思い、「目指す」として暗に「次は金」と匂わせました。
下五は原句は天の川でしたが、先に出ましたように、「宇宙の目指す宇宙」と、せっかくの名前のユニークさを活かしました。
パラスイマーの活躍と今後への期待を詠む句に季節感はないからと、あえて無季俳句にしましたが、「それではダメよ」という場合のために季語を入れた句も考えました。
・パラ選手宇宙の泳ぐ銀河かな

小西さんのおかげで、パラ選手を再評価することが出来ました。皆さん、頑張ってください!(閉幕したけど)

点数: 2

「提灯の撤去の朝を鳥渡る」の批評

回答者 なお

添削した俳句: 提灯の撤去の朝を鳥渡る

こんにちは。げばげば様、いつもお世話になってます。
御句、いい景色ですねー。
情景ありありと浮かびますし、作者の心境も伺えます。お祭りの後の空虚感が漂っています。
ちなみに、私はすぐにお祭りの提灯とわかりました。というか、それしかないと思いました。
「や」についてですが、私にとってこの句の提灯は高いところに飾ってあり、顔を上げて作業をしている中で、背景としての空に鳥が渡ったので、視線は連続していると思いました。
それより、私にとっての問題は「撤去」です。よし造さんもおっしゃっていますが、どうも私にとって撤去とは、邪魔なものや不当に置かれていたもの(バリケードとか地雷とか)を強制的に排除するような響きがあり、このような抒情的な景色にはそぐわないと思いました。
そこで提案句ですが、「朝」を「あした」と読み、
・提灯をしまう朝や鳥渡る
・提灯をかたす朝や鳥渡る
・提灯を外す朝や鳥渡る
などを考えました。「かたす」は関西の言葉では「直す」(=片付ける)の意味です。

いやー、いい句です。私は、外す前の提灯の上を鳥が渡る句が詠みたくなりました。出来ましたら投稿させてください!

点数: 2

「九度山の柿ふもとから朝市へ」の批評

回答者 なお

添削した俳句: 九度山の柿ふもとから朝市へ

堀越摩耶さん、こんにちは。初めまして。
御句の感想と提案句を置かせていただきます。

朝市で、初物の名産の柿を見つけ、季節を感じそして農家の方々のご苦労に思いを馳せるー。堀越さんは感性豊かな方なのだろうとお見受けしました。

ただそれを「ふもとから朝市へ」と表現なさってます。これは、柿が産地からここまで運ばれてきたことを示していると思いますが、俳句ではこのような時空の移動経過を表すのはかなり難しいと思います。いま眼前にある情景の描写に徹する方がいいと思います。というより、それだけでも言いたいことがたくさん出てきて整理が大変だと思います。
御句の場合、お伝えになりたいことは、朝市、九度山の柿、初物、秋を感じて買った、農家さんが朝収穫して運んできた…まあ、コメント通りのことですが、どれも心を動かされる事柄ですよね。このうちどれをどのように取り上げるかになります。

提案句を置かせていただこうとしてさんざん悩みましたが、決定打が出ませんでしたので候補をいくつか並べます。
・九度山の初柿並ぶ朝の市
・初物の九度山柿や朝の市
・九度山の朝採れの柿初目見え
私は「ふもとから」の五音は他の言葉に使わせていただきました。

いかがでしょうか。今度は私たちからのコメントを受けての堀越さんのご感想をお聞かせくださいますと、私たちも勉強になります。皆それぞれで投句していますので、それに返信くださるとうれしく思います。よろしくお願いします。

点数: 2

眼帯を取りて遠近渡り鳥

回答者 なお

添削した俳句: 眼帯を取りて諸目に渡り鳥

こんにちは。げばげば様、いつもお世話になってます。

御句、私はこういう率直な句好きなほうです。眼帯を外した時の感激、というと大げさかもしれませんが、いつも両目で見ていた世界がいかに自然な光景なのかを実感しますよね。
私は八年前に眼の手術をしましたが、眼帯をすると視野が狭くなるのと同時に、今一つ遠近感がつかめなくなります。
そこで提案句では、両目で見ることが出来て、初めて渡り鳥が近くにも遠くにも飛んでいることに気がついたという景にしてみました。

最近は、眼帯も耳掛け式でなく「貼る」タイプがあるようですね?

点数: 2

なおさんの俳句添削依頼

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