「いざ羽田翼に夢を冬の空」の批評
回答者 なお
添削した俳句: いざ羽田翼に夢を冬の空
肥川成可さん、こんにちは。再登場お許しください。
昨日、次の仕事の関係で時間切れで舌足らずになってしまったことのお詫びと一部訂正、そして僭越ながらイサクさんの提案句の解説をさせていただきます。
まず、昨日のメールで「冬の空」が暗く重たいイメージと申し上げましたが、そうではなく、この季語は基本的には晴れた空のことのようでした。私は冬の空というと、豪雪地帯の空を思い起こしてしまっていました。失礼しました。ですのでここは冬の空という季語は適切ですね。
次にイサクさんの提案句です。
「羽田発パリ行き離陸冬の空」
昨日私は、「夢は作者の心の中なので周りにはわからない」と申し上げましたね。イサクさんは、作者の夢の一例として「パリへ行く」ということを挙げて、今、その夢を叶えさせる翼(飛行機)が、よく晴れ上がった空に向けて飛び立とうとしている、という、まさに目の前の情景を詠んだものです。具体的な光景が見えますよね。パリでの日々への期待と不安まで感じられるようです。
瞬時にこれだけの提案句を置けるイサクさんと、時間がないとか言って適切な提案句を置けない私のレベルの差が露呈しました。
今日、私の住む地方はとてもいい天気です。気分的には秋晴れですが、俳句的には「冬の空」でしょうか?
点数: 1