俳句添削道場(投句と批評)

なおさんの添削得点の高い順の1224ページ目

「引き潮の貝の白さや炎天下」の批評

回答者 なお

添削した俳句: 引き潮の貝の白さや炎天下

こんにちは。よし造様、いつもお世話になってます。

御句の解釈ですが、「白い貝」は、普段は海底の深いところにいるので、それほど目立たないけれど、少しでも海が荒れると、波に掘り起こされて砂浜に打ち上げられる。それが引き潮のときにははるか沖のほうまで見られる。
いま私(作者)は、昨日までの荒れ模様が嘘のような炎天下、海岸の様子を見に来ている。ちょうど引き潮の時刻。やはりたくさんの白い貝が打ち上げられ、強い太陽光線に反射して光っていた。

という情景と思いました。

昨年はコロナの影響で海には行かず、今年も行かなそうです。もったいないことだと自分でも思っています…。

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外回り蕎麦屋駆け込みまずビール

回答者 なお

添削した俳句: 炎天下ぶっかけ蕎麦と瓶ビール

こんにちは。鈴木宏一郎様、いつもお世話になってます。

御句、勢いはいいですしお気持ちはものすごくわかりますが、他の方もおっしゃっているように季語を整理しませんと。
私は季語のスペシャリストではありませんが、わかる範囲でお伝えします(他の方々、間違えていたらご指摘お願いします)。
まず「炎天下」。夏の季語で、屋外のイメージですね。このままだと、屋外でジリジリした暑さの中で飲食することになります。
続いて「蕎麦」。「新蕎麦」で秋の季語です。「ぶっかけ蕎麦」は季語でないけど夏のメニューっぽいですね。
最後に「瓶ビール」。これは「ビール」が夏の季語です。

御句にはこうした季語の問題と、もう一つ、単に飲食物の名前を並べただけ感があります。
それは、ご自身のコメントにあるような、「我慢できずに…」という心情がどこかしらに少しでも表れると、あとは読者が想像すると思います。

提案句は、季語をビールだけにして、作者の状況や心情をちょっと語ってみたつもりです。蕎麦屋は単に飲食店の種類ですから季節の問題は大丈夫だと思います。また、ぶっかけ蕎麦は消えてしまいましたが蕎麦屋には入りましたので、これから頼む余地は残されています。この状況であればどう考えても鍋焼きうどんは頼まないでしょう(笑)。

実は外回りの途中でビールというのもいかがかと思いますので、特別にビール会社の営業さんということにしましょう(笑)。

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「ビル街を洗ひあげたる大夕立」の批評

回答者 なお

添削した俳句: ビル街を洗ひあげたる大夕立

こんにちは。久田しげき様、いつもお世話になってます。

御句、実によく詠まれました。不肖、ビル街で働く人間の一人として、この景、実感として捉えられます。というか、私は夕立に感謝です。夕立は、
1. 建物はおろか、路上の汚いものも瞬時に洗い流してくれる。
2. 炎天下、熱せられた全てのものが冷やされる。
3. たまたま傘を持たずに外出していた者には可哀想だが、夕立だから行き帰りに傘が要らない。
4. うまくすると虹が見られる。

多くの者の共感を得られる句だと思います。

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メモを手に汗も楽しや旅支度

回答者 なお

添削した俳句: メモしつつ汗も楽しや旅仕度

こんにちは。洋子様、いつもお世話になってます。

御句、これから旅に出るワクワク感が、伝わってきますね。コメントを見ますと、用品を段ボールにお詰めになるとのこと、もしかしてお子さんは外国にいて、頼まれたもののメモを片手に航空荷物の荷造りをしているのでは?こういうことはよくありますよね、外国に住む子どもが、今度来る時にあれ頼む、これも頼むと。そういうものはスーツケースには入らないから別の段ボールに入れて送るとか。

俳句だけでは、誰と行く、誰に会うということまではわからない。そこで読者は勝手に「作者は楽しそうに、どこへ誰と行くんだろう。あ〜あ、私もあの人と、あんなところに行きたいな…」と想像する。そして頭の中で一緒に旅支度を楽しみます。

提案句は、おそらくもう書いたメモがあり、それを見ながらの準備だと思いましたので「メモしつつ」を「メモを手に」に変えさせていただきました。

じつは私も、今晩は旅支度です…。

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人の世の隅に暮らせり蝸牛

回答者 なお

添削した俳句: 世の中の端っこで生く蝸牛

こんにちは。洋子様、いつもお世話になってます。

御句、ご心境お察しします。目立たぬように、ひっそりと。蝸牛は自分の家がありますし、動きが遅くても咎められることもない。ある意味うらやましい存在ですね。

御句、「生く」とは「生きる」ということだと思うのですが、今一つ不自然さが拭えず、他の言い方はないかと考えました。
また、ともすると、蝸牛だけが世の中の隅で暮らすという句と読めてしまって、蝸牛に自分を重ねていると読まれない可能性があるかもと思いました。そんなことないのであれば私の考えすぎですが。

提案句は、「世の中の」を「人の世の」として、人間世界のことを言っているのだよとにおわせます。そして、「端」は「隅」に、「生く」は「暮らせり」としてみました。

遅くとも着実な歩みと、簡単には落ちない粘りは見習わなくてはいけないですね。

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なおさんの俳句添削依頼

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