俳句添削道場(投句と批評)

なおさんの添削最新の投稿順の1374ページ目

「白風にシーツひらり私の晴れ」の批評

回答者 なお

添削した俳句: 白風にシーツひらり私の晴れ

幾子さん、こんにちは。初めまして。
御句拝読しました。なんだか爽やかで、気持ちの良くなる句ですね!

「白風」が季語だと思います。陰陽五行では秋は金秋で、色では白で表すとのことで、白風を秋風の子季語としているところもあるようです。ただ、私の手元の歳時記には載っていませんでした。

私の個人的な意見かもしれませんが、季語以外の内容が現代的で素直な感情の発露であるため、何も季語だけ陰陽道にしなくても、率直に「秋の風」のほうが伝わるのではと思いました。

また、イサクさんもご指摘ですが、俳句は五七五が基本であるところ、中の句以降が六六になっています。合計で帳尻は合いますが今一つ流れが良くないと思います。

あと下五の「私の晴れ」、これはお気持ちはすごくわかるのですが、俳句はどちらかというと、自分の見つけた些細な幸せを詠んで、読み手の共感を呼ぶのが良さだと思いますので、あえておっしゃらなくても、読み手が「ああ、これがこの作者にとっての幸せなことだな」と思ってくれると思います。

そこで私の提案句としては、一つは白風→秋風+私の晴れ→秋晴れとしたものを置かせていただきました。

・洗い立てのシーツくすぐる秋の風
・秋晴や家族のシーツ干し終へり

我が家では昨日、シーツ干しました。
また聞かせてください!

点数: 1

「秋の日や大きくなったなあ君は」の批評

回答者 なお

添削した俳句: 秋の日や大きくなったなあ君は

宙也さん、こんにちは。
御句拝読しました。思い切り口語の俳句ですね。若々しい感じです!

ただ初読では、私は、秋のお彼岸とかに集まった席で、親戚の子に話しかけているような光景を思い浮かべました。なんと言っても、最後が「君」ですから。

そしてご自身のコメントを拝読して驚きました。なんと、ご自身のことだと。「秋の日」も、季節の秋というより、人生の終盤のような意味合いで置かれていると。

もしその通りにお伝えになるのでしたら、やはり、

・秋の日や大きくなつたなあ俺は

のほうが伝わるのではないでしょうか。というのは、俳句は一人称の文学ですので、基本的には作者=主人公です。その主人公が「君」と言っているなら「自分」ではないことが明白だからです。

また、「大きくなった」、というのは子どもに対してのように読めますので、句意からしますと、

・秋の日や白髪が増えたなあ俺は
・秋の日や老けたものだな吾輩も

とか。なんだか自分のことになってきました。

点数: 0

「吾妻山けむり眩しき秋の空」の批評

回答者 なお

添削した俳句: 吾妻山けむり眩しき秋の空

ロミさん、こんにちは。
御句拝読しました。いい句です。具体的な地名を挙げた効果が出ています。
具体的な地名をあげるだけで、「ここは誰でも知ってるだろう?」ということだと、知らない人にはなんのこっちゃ、となりますが、この句のように、しっかりと光景を詠んでくだされば、読み手もまるでそこに行ったかのように映像が広がります。

ただ、地名は五音の場合には、下五に置いた方がいいかなと思います。なぜなら上五に置くと切れが強すぎるのと、その地名の説明になりがちだからです。
御句の場合、それほどでもないですが、私は種明かしの意味もあり(読み手に、「えっ、それってどこだろう?」と思わせる効果)、吾妻山は下五に置きたいと思います。

・秋の日にけむり眩しき吾妻山

上五を「秋の空」とせずに「秋の日に」としましたのは、竜子さんのご意見を参考にしたのと、煙と言えば空ですし、逆に眩しいのは秋の日を受けてのことだと思いましたので。
よろしくお願いします。

点数: 2

「新天地十数年の渡り鳥」の批評

回答者 なお

添削した俳句: 新天地十数年の渡り鳥

負乗さん、こんにちは。
御句拝読しました。
俳句だけ読みますと、「俺も色々と職を変えたけど、新天地で早くも十数年経ったなぁ」
という意味に取れるかなと。
もしも、「職を転々としながらもう十数年経ったなぁ」ということであれば、

・新天地求め幾年渡り鳥

ということになると思います。ただ、竜子さんのおっしゃるように転職関連と渡り鳥は類想が多そうですね。
渡り鳥は居場所を転々とするのではなく、時季が来れば必ず戻ってくるというのに…。

点数: 1

「秋の日や大きくなったなあ君は」の批評

回答者 なお

添削した俳句: 秋の日や大きくなったなあ君は

宙也さん、再訪です。
もしかしたら読みが違ったかもしれません。
コメントは、自分は人生の暮れる頃だが、君(息子とか、親戚の子とか)は立派に成長してくれたなぁ、という意味ですか?
コメントの後半は、誰がという示唆がないので、勝手に、何か変だなと思いながら、前半に引きづられて立派になったのも自分かと思ってしまいました。

もし、この読みが正しいとしたら、先のコメントは撤回します。
失礼しました。

爽やかな秋の一日、何かの折に思ったのでしょう。「君」の成長を喜んで眼を細める作者の姿が浮かびます。
でもこのままでは悔しいので(笑)、

・秋の日や立派になったなぁ君は

を提案します!

点数: 1

なおさんの俳句添削依頼

最新の投稿順に並んでいます。回答が付いた投稿が先頭に移動します。

箸持てぬ手にフォーク添え晦日蕎麦

回答数 : 16

投稿日時:

散る銀杏かと思いきや冬の蝶

回答数 : 24

投稿日時:

冬暖か実験動物供養塔

回答数 : 22

投稿日時:

友昇進喜ぶ妻や夏至近し

回答数 : 7

投稿日時:

水鳥の白きの中に黒一羽

回答数 : 18

投稿日時:

なおさんの添削依頼2ページ以降を見る

その他の添削依頼

富士の雪女一人で生きたいの

作者名 花恋 回答数 : 1

投稿日時:

かぶとむしぶんぶん飛んだ五分間

作者名 藤井礼恩 回答数 : 3

投稿日時:

ケロケロとまたケロケロと鳴く蛙

作者名 めいしゅうの妻 回答数 : 1

投稿日時:

添削依頼をする!

「私はロボットではありません」にチェックを入れてください。

▼添削依頼された俳句の検索

▼添削と批評(返信)の検索

ページの先頭へ

俳句添削道場の使い方。お問い合わせ

関連コンテンツ