初蚊とは思ふ間もなく打ちにけり
回答者 卓鐘
添削した俳句: 初蚊やと思ふ間もなく打ちにけり
詠もうとした景はとてもいいと思いますし、なんとも言えぬ後悔とまではいかない殺生に対しての思いというかとても共感できる句です。最後の「にけり」の詠嘆もとても効いてますね。
2点ほど。
1、「や」について
これは詠嘆のやではなく、だ!という意味の方ですね。XXや!というのは方言ぽいし、詠嘆と紛らわしいので、普通に「だと」くらいでいいかもしれません。
(詠嘆だとすると、その次の「と」がおかしいので)
2、「思ふ間もなく」
あんまり言いたくないのですが、「説明」と言われちゃうでしょうね。説明もケースバイケースで、それが返って映像をありありと描写するケースもあるのですが、この場合、どうでしょうか。こう書きたい意図は十分すぎるくらい分かるのですが、「思う間も無く」と説明しないで表現できないか考えたくなりますね。
考えてみた結果、初蚊であることを打った後に気づいた。そして打ってしまったことへのちょっとした罪悪感。これを表現するには、この説明しか私も思いつきませんでした。変なこねくり回しかたになりそいう。ここは、不本意ながらこのままで。
2点を踏まえた上でも良い句だと思いました。
点数: 1
