「あきらめよ生家跡地に夏の草」の批評
回答者 白南風と黒南風
添削ありがとうございました。
私が「書机に離婚届と蝉の殻」の助詞を「と」にした理由は以下になります。
そもそも蝉の殻を家に置いてある状況は不自然ですよね。大人で蝉の殻を集めてる人は珍しいのではないでしょうか。
この句は小さいお子さんがいらっしゃるご家庭が舞台になります。
蝉の殻を拾ってきてしまうような子がいる中でも、離婚をするという決断をしたご夫婦が主役になります。
これからどんな運命をたどることになるのだろうかというお子さんの「やるせなさ」、脱皮して新しい人生を切り開いていこうというお母様のサバサバした「希望」、また父親の「後悔や失望」を蝉の殻に込めたつもりです。
モデルはいますが、イメージの中の句になります。源氏物語のような‥というお言葉は本当に嬉しいです。言葉を使う趣味を持っている身としては、この上ない賛辞だと思っております。
これからも添削のほどよろしくお願いします。
御句は、上五のあきらめよのインパクトが強くてよいですね。
あきらめよというのが、夏の草が言っていると感じることができました。
点数: 2
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この春に生家を解体し、更地にして売却しました。もはや私の家はなく、なんの権利もないのになぜか気になり、たまに様子を見にきます。