俳句添削道場(投句と批評)

イサクさんの添削最新の投稿順の7ページ目

「もてなしも何もなけれど燗の酒」の批評

回答者 イサク

添削した俳句: もてなしも何もなけれど燗の酒

おはようございます。はじめまして。よろしくお願いします。

この句は真冬の風景として読んでよいでしょうか?
真冬の風景で実景だとしたら、「こんな寒い日に、お酒ぐらいしかないのでお客様をせめて温めてあげよう」という句に読み取れて味わい深い句ではあります。これはこれでよいと思います。

大きめの難点もありまして、上五中七がどこかで聞いたような言葉で、一般論での説明に近いので、下五の季語を何にでも変えられるところ。

たとえば
・もてなしも何もなけれど夏みかん
・もてなしも何もなけれど瓶ビール
・もてなしも何もなけれど麦茶出す

季語を変えるだけで、簡単に他の季節の句に変わってしまいます。上の場合はすべて夏です

・もてなしも何もなけれど桜餅
・もてなしも何もなけれど梨を剥く
春秋の場合も

なので、山口様のオリジナリティあふれる句とは言いにくいですが、季語を信じて狙って使っているのであれば、悪い句ではないと思いました。
またよろしくお願いします。

点数: 2

「春深し日々変わりゆく花壇かな」の批評

回答者 イサク

添削した俳句: 春深し日々変わりゆく花壇かな

おはようございます。

◆「花壇」は秋の季語で、季重なりをしています。
 季重なりは一旦、置いておきます
◆「日々変わりゆく花壇」
 これ、一見よいことを言っているように見えるのですが、季節がいつであっても「日々変わりゆく花壇」だと思います(雪に埋もれた真冬は別として)
 また、俳句は基本的に「日々変わりゆく季節」を詠むものなので、「日々変わりゆく」という言葉は何にでも当てはまります。
ダメな例:春深し日々変わりゆく空の雲
ダメな例:春深し日々変わりゆく街の木よ
こういう「一見良さそうに見えるが全体に当てはまる漠然とした言葉」は要注意で、もう少し具体的な言い回しがないか考えてみてください。

この句は花壇の植物のことを言っているので、たとえば「春深し」と言わず植物に寄せる方法もありますね。

改作っぽくなりますが、例えば
・ものの芽や花壇の土のくろぐろと
(花壇の季重なりは一旦無視していますが、できればこちらも検討ください)

点数: 4

「エプロンの蝶の解ける花曇」の批評

回答者 イサク

添削した俳句: エプロンの蝶の解ける花曇

こんばんは。

コメント抜きで、初読では上五中七を「エプロンの蝶の刺繍がほどける」という詩的な言葉だと読みました。つまり、季重なりではなく「刺繍の蝶」と受け取りました。
全体では、
「エプロンの蝶の刺繍がほどけていくような花曇だなあ」という解釈になり、季語「花曇」から受け取る解釈は、それぞれの俳人さんに託されています。

コメントとは全く違う解釈になりましたが、俳句としては悪くない句だと思います。説明が少ない、季語とその他の部分の距離感が悪くない、などの俳句的技法が成立していて、解釈に幅ができていて無理が少ないのではないかと思います。

添削句を何か置こうかと思いましたが、これはこれで味があるのでそのままいただきます。

点数: 4

「母の忌の山のお墓のさくらかな」の批評

回答者 イサク

添削した俳句: 母の忌の山のお墓のさくらかな

こんばんは。

「母の忌が桜の時期であるよ」と文字にしたいお気持ちはわかります。この句はこの句でお残しください。
以下、俳句を俳句として高めていくために、という意味でコメントします。

◆「母の忌」と季語「さくら」のどちらにも日付・時期の情報があるので、上記の「母の忌は桜の時期であるよ」という説明が強く残っているように思います。
 俳句としての純度を高めるために「忌」を省略する方法はあると、私も思います。特に御句で使っている言葉の中では「忌」という単語には映像がなく、他の単語「山」「墓」「さくら」は映像のある言葉ですので。

季語と句の受け手の想像力を信じて、どこまで説明を省略できるか?

・さくらさくら山に詣でる母の墓

これで「桜の咲く時期の母の墓参り」という風景は出ると思います。
この句で「お母さまの忌日は桜の時期かもしれない」と受け手には思わせられると思います。
イサク的には「詣でる」に僅かに説明感を感じるので、さらにもう一手。

・さくらさくら山にしづかな母の墓

ここまでやれば、説明よりも映像・描写にはなったと思います。
桜咲く時期に、母の墓の前にいる、という風景も想像できると思います。

ただ、俳句は作者のものですので、ここまで削ぎ落した句を竜子様がよしとするかどうかはわかりません。あくまでご参考まで。

点数: 3

「記名せし上履き白し春の空」の批評

回答者 イサク

添削した俳句: 記名せし上履き白し春の空

こんばんは。はじめまして。よろしくお願いします。

形はできている句だと思います。
上履きを見ている場面は屋内が多いと思いますので「春の空」との相性(屋内か屋外か)はあると思いますが、窓から空が見えてるのかなあ?などという想像はできます。

と思ってコメントを見たら気になる記述がありました。
「上履きを履いて学校に行く」と?

ならば「春の空」も納得ですが、上履きを履いて登校していいのでしょうか・・・?

点数: 0

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