「母の忌の山のお墓のさくらかな」の批評
回答者 イサク
こんばんは。
「母の忌が桜の時期であるよ」と文字にしたいお気持ちはわかります。この句はこの句でお残しください。
以下、俳句を俳句として高めていくために、という意味でコメントします。
◆「母の忌」と季語「さくら」のどちらにも日付・時期の情報があるので、上記の「母の忌は桜の時期であるよ」という説明が強く残っているように思います。
俳句としての純度を高めるために「忌」を省略する方法はあると、私も思います。特に御句で使っている言葉の中では「忌」という単語には映像がなく、他の単語「山」「墓」「さくら」は映像のある言葉ですので。
季語と句の受け手の想像力を信じて、どこまで説明を省略できるか?
・さくらさくら山に詣でる母の墓
これで「桜の咲く時期の母の墓参り」という風景は出ると思います。
この句で「お母さまの忌日は桜の時期かもしれない」と受け手には思わせられると思います。
イサク的には「詣でる」に僅かに説明感を感じるので、さらにもう一手。
・さくらさくら山にしづかな母の墓
ここまでやれば、説明よりも映像・描写にはなったと思います。
桜咲く時期に、母の墓の前にいる、という風景も想像できると思います。
ただ、俳句は作者のものですので、ここまで削ぎ落した句を竜子様がよしとするかどうかはわかりません。あくまでご参考まで。
点数: 3
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おかえさき様の俳句で4月に亡くなった母のことを思い出した。
山の上にあるお墓の近くにはさくら咲く。