「もてなしも何もなけれど燗の酒」の批評
回答者 イサク
おはようございます。はじめまして。よろしくお願いします。
この句は真冬の風景として読んでよいでしょうか?
真冬の風景で実景だとしたら、「こんな寒い日に、お酒ぐらいしかないのでお客様をせめて温めてあげよう」という句に読み取れて味わい深い句ではあります。これはこれでよいと思います。
大きめの難点もありまして、上五中七がどこかで聞いたような言葉で、一般論での説明に近いので、下五の季語を何にでも変えられるところ。
たとえば
・もてなしも何もなけれど夏みかん
・もてなしも何もなけれど瓶ビール
・もてなしも何もなけれど麦茶出す
季語を変えるだけで、簡単に他の季節の句に変わってしまいます。上の場合はすべて夏です
・もてなしも何もなけれど桜餅
・もてなしも何もなけれど梨を剥く
春秋の場合も
なので、山口様のオリジナリティあふれる句とは言いにくいですが、季語を信じて狙って使っているのであれば、悪い句ではないと思いました。
またよろしくお願いします。
点数: 2
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友が遊びに来ても何も出来ないがせめて燗酒でもと詫びる我です。