俳句添削道場(投句と批評)

イサクさんの添削最新の投稿順の4ページ目

「献花置く雨は霙となりにけり」の批評

回答者 イサク

添削した俳句: 献花置く雨は霙となりにけり

おはようございます。

この句はですねー、非常に個人的な理由ですが、私の公開句の中に「上五【献花】で始まり二音の動詞で切れ」「下五けり」という比較対象になってしまう句が存在してまして(2023年)、すでに自分の句に他人様の評・解釈が入っています。季語も中七も違うので、その句と類想などとは思いませんが、自分の句との比較になってしまって、気持ち的に褒めるのが難しい形(自分の句を褒める趣味はないので・・・)
明確な瑕疵はない(褒めています)ことから、やはり自分の句と比べてしまって指摘も難しく。

しいて言えば、「雨は霙となる」の既視感・感情の入れすぎの問題くらいですかね。それでも、これくらいなら取る選者さんはいると思いますので・・

ふにゃふにゃしたコメントしか残せずすみません。

点数: 2

「濡れ雪の跡や道路は光けり」の批評

回答者 イサク

添削した俳句: 濡れ雪の跡や道路は光けり

こんばんは。

よく「俳句のルールを・・」みたいな言い方をしますが俳句で「絶対ダメ」ということはほとんどありません。季重なりも三段切れも五七五の逸脱も、その形を含めて句に魅力が出るのであればやっても構わないと思います。
切れ字を重ねる(二重切れ字)、というのもそのひとつだと私は解釈しています。

「抱え字」については私は懐疑的で、「抱え字」について扱っている文書のほとんどが「抱え字があるから切れ字がそれぞれ生きている、と誰かが言っていた」という記事ばかりで、抱え字の効果についてきちんと分析されている記事を見たことがありません。
そもそも「抱え字」について格助詞の「は」以外の説明が見当たらず、他には存在しないのか?ならばなぜわざわざ「抱え字」と言い換えているのか?という疑問があるのですが、解決していません。
言い方は悪いですが、中山瑛心様のコメントもそのような形のようです。

抱え字とは無関係に「二重切れ字が成功しているのはなぜか」を分析している方は何人かいます。それらの中にはそれなりに納得できるものもあります。

長くなりました。上記の理由で「抱え字があるからよい、悪い」は私には判断しかねます。別の観点でのコメントをいたします。

◆まず、下五の「けり」が生きていません。
 わざわざ二重切れ字にするために「や」「けり」を置いているように見えますが、この句は「光りけり」と過去のニュアンスを持たせる句ではなく、「光りをり」など、現在光っている意味を持たせる句ではないかと。

◆中七の「や」の前、季語・季語を含む風景として少し怪しいです。
 「濡れ雪の跡」とは何でしょう?「濡れ雪」で雪が濡れている=少し解けかかった雪を想像するのですが、「跡」で???となります。
 「跡」ということは雪が解け切っているのでしょうか?ならば季語「雪」ではなく、別の季語になるわけですが・・たとえば「雪解水」?

◆中七「や」は切れていないように見えます。
 句意は「雪の(融けた?)後の道路が光って見える」という句意に見えるので、「や」に詠嘆はありますが切れていないように見えます。

この句に関しては、敢えて三大切れ字のうちふたつで二重切れ字にする効果は薄いように感じました。句の焦点がぼやける、という二重切れ字最大の弱点が補えていないように思います。

提案句は三大切れ字の残りひとつ「かな」で。

・雪解けて濡るる道路の光かな

点数: 3

「マフラーや黒く短かき妻の髪」の批評

回答者 イサク

添削した俳句: マフラーや黒く短かき妻の髪

こんばんは。

感動ポイントの話が他の方からも出ております。
作者の心が動いたのが「黒い髪」なのか「短い髪」なのか「妻の髪」なのかわからないタイプの句ですね。

◆中七「黒く短き」が下五「妻の髪」の説明として置かれる形のため、下五「妻の髪」という事実に焦点が当たります。
 この流れ、「事実」ではありますが、詩とはまた違うような・・
 「黒く短き」形容詞ふたつを先に出して「髪」を説明するのは、損している形だと思います。

句の内容を変えずに、と考えると、この句は「(妻の髪が)黒く短い」ことが感動ポイントとになると思います。とすると、語順が逆になりますね。
取り合わせの季語も下五の方が良いと思いますし、季語「マフラー」も要一考です。

・妻の髪は黒く短し○○○○○(五音季語)
・妻の髪は黒く短し着ぶくれて

点数: 1

「夢やぶれ凍窓に前髪の跡」の批評

回答者 イサク

添削した俳句: 夢やぶれ凍窓に前髪の跡

こんばんは。

◆上五の「夢やぶれ」はその後の行為の理由を説明するためですよね。
 理由⇒結果、という構成はやはり気になるところです。
◆「前髪の跡」は「窓に前髪(額)を付ける⇒離す⇒跡を見る」という経過を言いたい、ということですね。
 瞬間を切り取る、という俳句の技法に立ち返るなら、「前髪をつけている」「額をつけている」とする手はありそうです。

・凍窓に額をつけてをりにけり

点数: 1

「三寒も四温も母の腕まくり」の批評

回答者 イサク

添削した俳句: 三寒も四温も母の腕まくり

こんばんは。

なるほどなお節、という句です。
三寒四温は分割しても同じ季節「晩冬」の季語なので、この用法でも成立してますね。

これはこれで良いのですが、イサク的には「~も~も」と作為を出さずに淡々と描写したくなります。

・三寒の四温の母の腕まくり

あるいは、「~も~も」を生かすために後半の言い回しを変えるか

・三寒も四温もまくる母の袖

点数: 7

イサクさんの俳句添削依頼

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