「リラの花心無くした男傘」の批評
回答者 イサク
添削した俳句: リラの花心無くした男傘
おはようございます。はじめまして。
句とコメントを拝読しました。
◆中七「心無くした」というどこかで聞いたような(言葉は悪いですが安っぽい)言葉です。これだけのことを言うために中七すべて使ってしまっているのは、非常に勿体ないと思います。
◆「男傘」というのは男性用の傘(メンズブランドの傘)という意味でしょうか?
中七とは逆で、五音の中で「男」を主張して説明したいがために窮屈になっているように感じます。
句の中には他の部分で「作者は女性」というのを出しておらず、ここで無理に「男傘」と置いても感慨があまり深まりません。
句のよいところとして、「借りた」というのは説明せずに省略できているのは良いと思います。
そのようにいろいろ整理して、「省略できるところと、そうでないところ」のメリハリをつけたいところです。
私としては「男」よりも「借りた(将来もおそらく返せないだろう)」の意味を入れたくなりました。そうすれば「心無くした」などと言わずに済みます。
・借り物の傘の玄関リラの風
・ライラック返すあてなき傘のあり
点数: 2