俳句添削道場(投句と批評)

イサクさんの添削得点の低い順の1084ページ目

「冬凪ぎる佐渡の山影指呼の中」の批評

回答者 イサク

添削した俳句: 冬凪ぎる佐渡の山影指呼の中

おはようございます。

上五のところだけ、げば様に補足します。

まず「凪」=名詞。これが前提。

動詞の活用部分は仮名表記にして外に出すのが一応のルールですので、「凪る」の表記はやや不自然。名詞に「る」を付けて動詞として使う若者言葉のようです。
動詞「凪ぐ」+「る」であれば「凪ぎる」という表記、連体形であれば「凪ぐる」と表記、するのが自然です。このあたりが郁斗様(郁爺様)の話。

助動詞「る」(終止形)は、【受身・尊敬・自発・可能の意味をもち、四段・ナ変・ラ変動詞の 未然形に接続】というルール。上二段活用には接続しません。
実際、この助動詞の意味【受身・尊敬・自発・可能】が動詞「凪ぐ」と噛み合いません。

げば様の言うとおり、助動詞「り」の連体形の勘違いではないかと思います。「り」ならば【完了・存続】の意味を持つので、意味的にも合います。
ただ、「凪ぐ」が上二段活用ならば助動詞「り」も接続しません。「り」は【サ変動詞の未然形、四段動詞の命令形】にのみ接続する助動詞です。

つまり御句の上五「冬凪る」は、名詞+「る」の若者言葉か、「なぎる」と読んで上一段活用(口語文法)の連体形か、と受け取るしかない言葉です。

ただ、「凪ぐ」を四段活用とみなして「凪げり」の形で使っている俳句の例があります。古典の「凪ぐ」は上二段が基本ですが、口語の「凪ぐ」は五段活用になっているので、転じて文語表記が四段化したのかもしれません。

以上から、動詞として「凪ぐ」を使うのであれば、上五は意味・表記として「冬凪げる」がよいのではないかな・・と。

今回の句に限れば、文法的な難しいことを考えずに「冬凪の」とすれば丸く収まるのは確かです。佐渡爺様が「冬凪の」でいいです!それ以上考えません!と言うならこれ以上つっこみませんし、スルーしていただいても大丈夫です。

動詞の表記、動詞の活用、助動詞の活用、助動詞の接続、など重ねて勉強する気があれば、今後の佐渡爺様の一助になれば幸いです。

点数: 1

「母のあと幼麦踏むよちよちと」の批評

回答者 イサク

添削した俳句: 母のあと幼麦踏むよちよちと

おはようございます。

「幼麦」にまだ小さい麦、芽が生えて生育し始めたころの麦、という誤読があります。
幼(おさな)という漢字は、他の名詞を修飾(例:幼顔、幼妻、幼鳥)しますので、誤読は避けた方がよろしいかと思いました。

「よちよちと」にこだわりがあるのならば、「幼」という説明的なことばを使うよりも、「子」で充分に映像が出るのではないでしょうか。二重に「幼い」を説明する必要はないと思います。

あとは季語「麦踏」を立たせたい気はします。

・母まねし子のよちよちと麦を踏む
・麦踏や母まねて子のよちよちと

点数: 1

「どんど焼父の造りし屋根瓦」の批評

回答者 イサク

添削した俳句: どんど焼父の造りし屋根瓦

げば様のコメントにつられて再訪です。「瓦葺の神社は珍しい」に誘導されて調べていたら、神社では瓦葺は少ないのですね。銅板が多いかな?
屋根の形状の問題や、大きな神社では重量の問題もありそうですね。屋根の素材にまで言及しているページが少ないので、画像アップしながら見てますが・・・

うちの田舎の神社はふつうに瓦葺でした。建築時期や、そもそも施工大工の選択などの話もありそうですね。

点数: 1

「雪景色貯木の筏止まりをり」の批評

回答者 イサク

添削した俳句: 雪景色貯木の筏止まりをり

おはようございます。

「雪が降ったから貯木の筏が止まった」という因果に見えるのが気になりますね。

まず初手として「貯木の筏が止まっています」という報告から句を作っているので、なかなか難しいところです。ここだけで「筏」に対して「貯木」という説明、「止まった」という説明、を畳みこんでおりますので。

季語「雪景色」が地理の季語(歳時記によって「雪野」の傍題だったり「冬景色」の傍題だったり)でかなり広い風景なので、突然「筏」に視線が移るのも違和感のひとつなのかもしれません。
景色ならば「筏」よりは「川」の方がいいかな?

・冬景色流れぬ筏ある川の

描写に寄せるとこんな感じでしょうか。まだ推敲で何かできそうな気はしますが。

点数: 1

「頷きは聞こえてるふり日脚伸ぶ」の批評

回答者 イサク

添削した俳句: 頷きは聞こえてるふり日脚伸ぶ

こんばんは。

「誰が」と言わないのがいいですね。
ご夫婦のことかと思いました。

点数: 1

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