俳句添削道場(投句と批評)

イサクさんの添削最新の投稿順の1393ページ目

「稲妻や音瞬時にて闇となり」の批評

回答者 イサク

添削した俳句: 稲妻や音瞬時にて闇となり

おはようございます。
不尽様は私のコメント見てない気もしますが(ブロックかしら?)、とりあえず通常運転で参ります。

初読は「雷」の説明の句だと思いました。停電だったのですね。

◆句の全体では「詰め込み過ぎている」という印象です。

季語の使い分けですが、秋の季語「稲妻」は光に注目する季語です。音に注目するのは夏の季語「雷」、秋の季語なら「秋の雷」で、それぞれ別の季語です。
 この句は「稲妻」よりも「落雷」という意味で使われています。コメントにも「雷が落ち」とありますし、「雷」「秋の雷」の方が句意に近いですね。

◆初読は稲妻が光った後すぐ消えた、という説明の句だと思いました。稲妻が消えたあとに、暗闇がより強調された、という句かと。
 停電は「停電」あるいは「灯が消えた」などと書かないと伝わりにくいかと思います。
◆「音瞬時にて」は「光った後すぐに音が来た。距離が近い(と判断した)」という意味だったのですね。ここは理屈っぽさで損をしている気がします。

全体では冒頭に書いた通り、句に入れたい要素「説明」が多すぎて詰め込み過ぎている感じを受けます。
「稲妻(落雷)が見えた」「音がすぐに来た(から近くに落ちたようだ)」「闇となり(停電した)」という原因と結果を全て説明しようとして、俳句の十七音という器を溢れ出しているように感じます。

また、理屈が強かったり、理由⇒結果という流れで説明しようとすると、俳句の詩が弱くなりがちです。句の中にいくつか感慨があるようなので、をそれぞれ整理したいものです。
少なくとも「雷が近くに落ちてびっくりした」と「停電でびっくりした」は、それぞれ別の感慨な気がします。

・停電の訪れたるや秋の雷
・光あり音すぐ来たる秋の雷
これでも理屈が強いですね・・

点数: 1

「竜胆や黒髪きりと結びをり」の批評

回答者 イサク

添削した俳句: 竜胆や黒髪きりと結びをり

おはようございます。

取り合わせなので受け手に託されているところが多く、という意味では、一旦はできている句だと思います。
◆下五「をり」なので、後半は人物に注目されており、「竜胆」に「人物」を対比(あるいは同化)させるような取り合わせです。
 なので、作中主体にとって大切な人を想像させます。
 「きりと」というオノマトペも人物にかかるため、作中主体の娘さんを連想したのですが、違うのかな?

・竜胆やきりりと髪を結いあげて
これですと自分っぽくなりますね。

点数: 2

「秋の宿人に会ひたくなき日あり」の批評

回答者 イサク

添削した俳句: 秋の宿人に会ひたくなき日あり

おはようございます。

季語がなぜ「秋の宿」なのかを考えました。そこが掴みにくく。

一応。
「宿(旅行)に来ましたよ。理由は人に会いたくないからです」
というのとは違いますよね?理屈・因果が強すぎますので・・

「家に早く帰ります。人に会いたくない日だから」
という解釈ならばまだ「旅の宿」という解釈よりは因果が弱く、帰るべき場所としての「秋の宿」なので、理由がわかるのですが。

・秋の宿人に会ひたくなきことも

点数: 1

「稲妻や雷鳴瞬時闇となり」の批評

回答者 イサク

添削した俳句: 稲妻や雷鳴瞬時闇となり

おはようございます。

歯に衣を着せず言えば、前の句の良くなかった点は、ほぼそのままです。

◆「雷鳴」も季語です(「雷」の傍題)。季重なりしています。

 前の句のコメントにも書きましたが、
 ★【稲妻】は放電現象のうち、光の要素に特化した言葉
 ★【雷】は「落雷」「雷鳴」「雷光」など自然現象全体を表す言葉で、「稲妻の光」も言葉の中に含みます。
 不尽様がこの俳句で言いたいのは「雷」のこと。そこに、ご自身が説明を入れたいために「稲妻」を使って季重なりさせています。

◆前の句のコメントにも書きましたが、原因「稲妻」「瞬時の音」と、結果「だから近くに落ちたんだと自分が理解できる」という理屈の説明があり
 さらにもうひとつ原因「近くに雷が落ちた」と、結果「停電」という理屈もわざわざ説明しています。
 二つの理屈の説明が詰め込み過ぎになっている理由だと思います。

ほとんど前の句と感想は変わらずです。
伝えたいことを「落雷」「停電」か、どちらかにするだけでも十七音に収めやすくなると思いますが・・

点数: 3

「幼子やどんぐり眼で栗拾い」の批評

回答者 イサク

添削した俳句: 幼子やどんぐり眼で栗拾い

おはようございます。はじめまして!

初心者さんという前提ですが、良い句だと思います。
幼い子がどんぐりまなこで栗を拾っている。その様子が描けていると思います。

コメントの疑問であれば例えば、

「どんぐりまなこで栗拾う」
  こどもが「拾う」という行動を強調していると思います。

「どんぐりまなこで拾う栗」
  地面に落ちている「栗」、あるいは、拾い上げて手のひらの中にある「栗」を強調していると思います。

「どんぐりまなこで栗拾い」
  二つの意味に受け取れる形で、
  ★「栗拾い」という作業の名詞に受け取るなら「栗拾い」という作業を強調。
  ★「栗(を)拾い(ました)」という、助詞と語尾の省略に受け取る場合もあります。この場合は「栗拾う」の形と同じく「拾う」という行動を強調すると思います。

わからないことがいっぱいで当然です。
最初から分かっているのは天才の方々だけ。
また、最初から当たり前にわかってることをやるのは、つまらないですからね!

またよろしくお願いします。

点数: 2

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