「春雨の玻璃の雫の丸みかな」の批評
回答者 イサク
添削した俳句: 春雨の玻璃の雫の丸みかな
こんばんは。
初読で句意は理解はしました(窓ガラスに「玻璃」と使いたがる俳人さんは多いので)。
が、わざわざ「玻璃」という単語を使うことの是非はあると思いました。
この句は「雫(の丸み)」に注目している形なのですが、「玻璃」という仰々しい単語によってガラスにも注目してしまって、映像の焦点がどっちつかずになっている感じはあります。
・春雨の窓の雫の丸みかな
点数: 2
回答者 イサク
添削した俳句: 春雨の玻璃の雫の丸みかな
こんばんは。
初読で句意は理解はしました(窓ガラスに「玻璃」と使いたがる俳人さんは多いので)。
が、わざわざ「玻璃」という単語を使うことの是非はあると思いました。
この句は「雫(の丸み)」に注目している形なのですが、「玻璃」という仰々しい単語によってガラスにも注目してしまって、映像の焦点がどっちつかずになっている感じはあります。
・春雨の窓の雫の丸みかな
点数: 2
回答者 イサク
添削した俳句: 仏壇の奥仄暗き昼炬燵
こんばんは。
◆初読ではちょっと迷った上で、「仏壇の奥仄暗き昼/炬燵」と、昼の後に切れがある形で読みました。
「仄暗き」は連体形で、直後に名詞があればつながるかたち。その上で「昼炬燵」という五音の単語では句中に切れがない形になってしまい、読みが気になったからです。
実際、「仏壇の奥仄暗き昼/炬燵」で、リズムは悪いですが取り合わせとして全く破綻していないので・・・
で、コメントを読んで驚きました。
◆「昼炬燵」と読ませて句を一物仕立てとしている、とのことですが、「仏壇」と「炬燵」は私の知識では別の物体です。この句を「炬燵の一物仕立て」とは思えませんね・・・
私が知らないだけで、仏壇が炬燵の一部になっている文化がある(炬燵の中や上に仏壇がある)というわけではないですよね?
◆もしかして「仏壇の奥のように仄暗い昼炬燵である」という意味の比喩で、暗喩にしたのでしょうか?
でもこの句形では暗喩にも見えず・・
◆・・ここでふと思ったのですが、もしかして「一句一章」という意味で「一物仕立て」と言ってませんか?
といろいろ考えながら提案句です。
・仏壇の暗きを昼の炬燵より
点数: 1
回答者 イサク
添削した俳句: 朧月茶こしをたたくかろき音
こんばんは。
コメントの「ちまちました句」、どこを気にしたのかわかりませんが、私の感覚では全く「ちまちま」はしていない句だと思います。
◆上五名詞の体言止めでもよいのですが、この句は「や」を用いた方が合うと思います。
「朧月」は同じ意味で「ろうげつ」とも読み、季語にもなりますね。
・朧月や茶こしをたたくかろき音
◆で、中七下五に若干の説明感があります。
「茶こしをたたく」と「かろき」が別々に「音」を説明しようとしているので、だと思います。
この句は本来「かろき音」と言いたいわけではなくて、作中主体は「茶こしをたたく音」が「軽い」と気付いた、というのが順序だと思います。とすれば、その語順の方がいいような気がします。
・朧月や茶こしをたたく音かろし
点数: 1
回答者 イサク
添削した俳句: 春の陽に押され日曜出勤す
こんにちは。
推敲案ふたつでは
「日曜出勤」の具体性+言いすぎていないところ
「休日出勤」のわかりやすさ
どちらが良いか困るところですね。
「春の陽に押され」という前半で、「イヤイヤっぽいフリをしながら内心では仕事がイヤでもない」みたいな空気を感じました。
なので、コメント「気の進まない」と意味がズレて感じております。「押され」の効果でしょうか。
「せっかくの春の陽気なのに仕事~~」という句意にもう少し寄せてよいでしょうか?
・日曜や春陽の街を出勤す
点数: 1
回答者 イサク
添削した俳句: 春の雪馬屋の仔馬を眠らせり
こんにちは。
擬人法に挑戦しているところですかね?
他の最近の句でも、春の陽が押す、くすぐる。瞳が語る。全句へはコメントしておりませんが拝見はしています。
御句、
◆「仔馬」が季語で、「春の雪」と季重なりになっています。
作句意図として「春の雪」を季語としたのはわかりますが、映像的には「仔馬」がかなり強い句になってますね。
◆馬のことを言うのに「馬屋」という場所が必要か省略すべきかは推敲の余地があると思います。
◆細かいところですが「眠らす」は下二段活用のため、助動詞の「り」は接続できない(使えない)と思います。ご確認ください。
「春の雪」の句ならば、映像の強い「仔馬」は回避したいところです。
・春の雪やさしく馬を眠らせをり
点数: 1
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