俳句添削道場(投句と批評)

イサクさんの添削最新の投稿順の1399ページ目

「いちょうなど色鮮やかな万華鏡」の批評

回答者 イサク

添削した俳句: いちょうなど色鮮やかな万華鏡

こんばんは。はじめまして。

失礼ながら、いかにも初心者様っぽい句だと思います。
コメントで句の意図を理解させていただきました。

◆まず初手ですが、「銀杏(いちょう)」は季語ではありません。
 「銀杏黄葉(いちょうもみじ)」「銀杏落葉(いちょうおちば)」「銀杏(ぎんなん)」はそれぞれ季語なのですが、「いちょう」では「イチョウの木」のことになってしまいます。木は一年中あるので、季語にならないのです。

◆「いちょうなど」ここで言葉が切れていると思うのですが、「など」と言われても・・となりました。
 例えば「イチョウやケヤキなど」の街路樹なのか、「イチョウや松など」という庭園なのか、「イチョウなどどうでもいい」という接続詞の「など」なのか。
 銀杏黄葉を含むいろいろな紅葉なのであれば、季語は「紅葉」を使ったの方が良いですね。
◆コメントでは、中七下五の「万華鏡」は比喩ということですが、比喩かどうかがわからない句だとおもいます。比喩だとはっきりさせたいです。

で、句を推敲する方針として、
★「銀杏黄葉を含むいろいろな色づいた葉っぱ」なのであれば、季語は「紅葉」を使った方が良いですね。「イチョウ」と限定しない方がよさそうです。
★初心者のうちは、比喩は比喩とわかるように、という書き方をお勧めします。
★「万華鏡」とあれば「色鮮やかな」は想像できる範囲だと思いますので、わざわざ七音も使って説明する必要はなさそうです。

今回の提案句は、「色鮮やかな」を抜く分の七音が空くので、場所の情報も追加してみます。場所を入れることが句の邪魔になることもあるので、ご自身で作る時はそれぞれ考えてみてください。
下の句の紅葉は「こうよう」と読んでください。

・紅葉の庭園まるで万華鏡
・万華鏡めく紅葉の道をゆく

点数: 1

「からつぽの空に点々渡り鳥」の批評

回答者 イサク

添削した俳句: からつぽの空に点々渡り鳥

こんばんは。

「からっぽの空」は詩の言葉ですね。

ところが、「点々」の言い切りで季語のことを説明したかのようになっています。
描写とも比喩とも言い難い表現になってしまったのがもったいないですね。実感なのだとは思いますが・・
「空に」の助詞「に」も説明臭さを出してしまった気はします。

・空っぽの空点々と渡り鳥
・空っぽの空点描の渡り鳥

点数: 2

「いとしさは隔てる時間エリカ咲く」の批評

回答者 イサク

添削した俳句: いとしさは隔てる時間エリカ咲く

こんばんは。
春の句。何か訳ありの句ですかね?

形はできています。鑑賞もできます。
句意がわからなければ意見を出すのが難しい句です。
敢えて、というと逆に厳しめになってしまうのですが・・

◆上五中七に具体性が薄く、一般論で終ってしまうような言葉。
 受け手によってかなり薄っぺらな映像にならざるを得ない気はします。誰が誰のことを思っているのか?わずかな具体性が欲しいです。
◆「エリカ」と花の名を出した時点で咲いています。
 この句で下五「咲く」が許容されるかどうか。意見はいろいろあると思います。私個人の意見は、この句はエリカの句ではなく取り合わせた季語なので、回避したい「咲く」ではあります。

御句は、上五中七が句の大きな主張なので、取り合わせの季語として「エリカ」が必要かどうか、というのもありますね。
誰かに送る句として「エリカ」が必要である、と感じますが・・
うーんどの言葉を変えてもOKかわからないので、提案句が上手に出せません。

・愛しさは会えなかった分だけエリカ

点数: 2

「ポケットはことばの岸辺神渡し」の批評

回答者 イサク

添削した俳句: ポケットはことばの岸辺神渡し

おはようございます。

詩の言葉を意識して入れているのはわかります。
意識しすぎて、ことばが漠然としすぎてしまい、結果、ふわふわしすぎて意味がわかりにくい句になってしまったと思います。
どんな映像を浮かべたらいいのか?
特に「ことばの岸辺」が比喩ですが、その比喩を受け取る先がないのではないかと。

◆まず初手。作者の意図から、助詞一字の変更を提案します。
 「ポケットそのものがことばの岸辺」なのではなく、「ポケットの中にことばの岸辺が入っている(入れた)」とすれば、少しは想像の余地が増えるのでは。

・ポケットにことばの岸辺神渡

◆本命のアイデアとしては、句の中に「スマホ」を入れてしまう案(たとえば鈴蘭様の案)に大賛成です。一気に年代や人物の年齢・服装などが想像しやすくなると思います。
 「ことばの岸辺」が「スマホ」にかかれば、一気にエモい比喩っぽくなります。

◆次点アイデアとして、人物像を出して映像を補助するというのは考えられます。
 この場合、「ことば」は削れないので、「岸辺」を削らざるを得ないかなあ・・
 ひとまず「しまう」という動作を入れた提案句。

・ポケットにしまう言葉や神渡

スマホとわからず「手帳かも?」「日記かも?」「小説かも?」でも問題はないと思います。

詩の言葉を追求するのは大切だと思います。バランスですよね・・

点数: 0

「松林図屏風を抜けて時雨かな」の批評

回答者 イサク

添削した俳句: 松林図屏風を抜けて時雨かな

おはようございます。

提案句だけ置いていきます。

・松林図屏風や街はいま時雨

二句目は反則気味。二重切れ字を使う度胸があれば。

・松林図屏風や街は時雨れけり

点数: 2

イサクさんの俳句添削依頼

最新の投稿順に並んでいます。回答が付いた投稿が先頭に移動します。

霜凪や飛び石次は誰が踏む

回答数 : 20

投稿日時:

行く秋やねこにフェンスのすきまあり

回答数 : 28

投稿日時:

仰ぎ見る天の方向墓参

回答数 : 47

投稿日時:

嘘つきと言はれて秋は深まれり

回答数 : 49

投稿日時:

困難も苦難も句材俳句の日

回答数 : 18

投稿日時:

イサクさんの添削依頼2ページ以降を見る

その他の添削依頼

思いっきり刺の一刺し冬薔薇

作者名 藤井茂 回答数 : 3

投稿日時:

夕焼けやバランスとりて見る車窓

作者名 水谷 回答数 : 3

投稿日時:

九度山の柿ふもとから朝市へ

作者名 堀越摩耶 回答数 : 3

投稿日時:

添削依頼をする!

「私はロボットではありません」にチェックを入れてください。

▼添削依頼された俳句の検索

▼添削と批評(返信)の検索

ページの先頭へ

俳句添削道場の使い方。お問い合わせ

関連コンテンツ