俳句添削道場(投句と批評)

添削と批評一覧最新の投稿順の20854ページ目

春の森の静寂木漏日揺るる

回答者 腹井壮

添削した俳句: こもれ日と揺れる眠たげ春の森

満州逆路さん、こんにちわ。

原句を一読して何が揺れているのかどうして揺れるのか全くわかりかねました。
しかし、りんごのほっぺさんの解説で理解できました。
確かに良い光景を切り取ろうとしていらっしゃいます。
そこで気になるのは「眠たげ」という言葉です。
春眠暁を覚えず という言葉がありますが春という季語からすでに眠たくなるというイメージは想起されていますので「眠たげ」は不要な言葉かと思います。
そこで眠たげに変わり静寂(しじま)を斡旋しました。

破調させていますが静と動の対比を読みとって頂けましたでしょうか。

なお、切れに関しては文語と口語の違いや解釈の問題あるいは現在の主流である俳句に必ずしも切れは必要ないとの考えもありこちらの欄だけで解説するのは難しいです。
これから御自身での学習が不可欠と思われます。

もし宜しければ私の添削依頼への御意見だけでもお願いいたします。

点数: 1

寒灯や貴女も冷えて小さき宿

回答者 りんごのほっぺ

添削した俳句: 寒灯や連れ込み宿に吸ひ込まれ

性欲みなぎる男女が、冬の明かりのともるラブホテルに
まっしぐらに吸い込まれる句に読めました(すいません)。
やはり「連れ込み宿」という言葉はストレートすぎるかもしれません。
それから「連れ込み」の「込み」と「吸い込む」の「込む」の重複も気になります。

それなりに大人の男女が、小さな宿に立ち寄って
身も心もあたためあうような
しっとりした俳句ということで、作ってみました。
私は俳句歴も浅いので上手ではありませんが、いかがでしょうか。

点数: 1

こもれ日の揺れる眠たげ春の森

回答者 りんごのほっぺ

添削した俳句: こもれ日と揺れる眠たげ春の森

はじめまして。
春のうららかで素敵な情景を詠んだ俳句ですね!

1字だけ手直しさせていただきました。
木漏れ日が揺れるということは、木が揺れているということ。
「の」だけで森の木々が揺れている様子が暗示されてると思います。

「と」だと表現がくどくなってしまいますし、
「眠たげ」の「眠る」とはどちらかといえば止まっている印象の言葉なので
「揺れている」けど「眠たい」では少し矛盾が出てくるような気がします。
いかがでしょうか。

点数: 2

「鯛焼きやボクも欲しいとポチはしゃぐ」の批評

回答者 ハオニー

添削した俳句: 鯛焼きやボクも欲しいとポチはしゃぐ

そういえば犬の句を一度もつくらなかったハオニーです
犬は飼っていました
だからこそ、犬の句はためらっていました

わんわん五七五という投句サイトへの句のようですから「犬についての俳句・川柳」という前提かつ、俳句としての作品であることを考慮して意見を述べます

犬が食べ物をほしがってるようだという発想はありがちです
しかし裏をかえせば、それは多くの人が光景を想像しやすくまとめやすいのです

さしかし、なぜ「鯛焼」を敢えて選んだのかは興味があります
ただ、「鯛焼」のイメージを一つでも活かさないと、季語がなんでもありになってしまいます
仮にこの上五が「焼芋や」だったとしてもおかしくありません
むしろそちらの方が合うのかも...(

鯛焼の季語のイメージと共鳴しそうな言葉を、はしゃぐ様子へと近づけます

鯛焼を欲するポチの跳ねたる尾
「鯛のように跳ねるイメージ」と「尾がある」ことで、鯛焼という季語が少し動きづらくなります
ただし「鯛焼」と「甘い」くらい近すぎる安全牌のイメージは、逆に鼻につきます
あくまでも発想を広げていきましょう

しかし、私は具体的な失敗例をお見せするのは苦手なのです...
失敗に関しては説得力がないようです

点数: 2

丹頂鶴のワルツ釧路湿原

回答者 腹井壮

添削した俳句: 白銀の釧路湿原鳴き渡る

雪にまつわる恋の俳句に四苦八苦しております腹胃壮です。

北海道の雄大な自然を描写しようとしたところはとても評価すべきと思います。
ただ季語がないのと季語でもある鶴が鳴き渡るというのなら素直に鶴という言葉を入れ込むべきでした。
それと北海道の丹頂鶴は渡鳥ではない事も問題です。ややこしい事にもしかしたら釧路湿原に丹頂鶴以外の鶴も渡ってくるかもしれませんが調べてもそれに関してはわかりませんでした。

ネットで丹頂鶴の写真を検索してみると求愛のダンスがワルツのように見えたのでこのような添削になりました。

指摘事項: 無季俳句

点数: 1

添削依頼をする!

「私はロボットではありません」にチェックを入れてください。

▼添削依頼された俳句の検索

▼添削と批評(返信)の検索

ページの先頭へ

俳句添削道場の使い方。お問い合わせ

関連コンテンツ