俳句添削道場(投句と批評)

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秋の蝶雪のごときにボタンヅル

回答者 ハオニー

添削した俳句: 秋風に雪降るごときボタンヅル

雪降るごとき、で比喩にしたことは正解です
これなら季語としての力は消えます

でも「蝶」が出てこないのは気になります
蝶と説明で2回も言っているのに、俳句にはどこにも書いていません
「秋風に」と言わずに「秋の蝶」と言ってあげた方がよかったのではないかと私は思います

あとは「雪降る」という表現が読み手の解釈を狭めます
ボタンヅルが散る様子を「雪降る」とするより、ボタンヅル自体を「雪」と比喩して、その光景を想像してもらう方が読み手に対して親切です

これで秋の蝶が弱々しい雰囲気で、雪のように真っ白なボタンヅルの近くを飛び回る光景は想像できるようになりました

ただ、句の説明に慌てて「蝶」を入れたのだとしたら、この手直しの句は意図に沿うものではないはずです

点数: 1

小式部のあか緋とせし地主神

回答者 三日酔いの防人

添削した俳句: しきぶの実色づき初むる地主神

紫式部、晩秋の季語ですね。
実紫、紫式部の実、小式部、白式部など。
しきぶの実色づき初むる地主神
しきぶの実は式部の実とした方が、良いと思いました。
実の色づく様子を詠っておりますので、色を入れても良いかと思います。また地主神との関係性も詠いたいですね。
手直しの句は、地主神が、紫式部の実を色づけたのだと詠いたいました。
日本語は美しいもので、同じ音でも微妙な色の違いが表現できます。参考にしてください。

点数: 1

求婚の僕の目の端に扇風機

回答者 雨々

添削した俳句: プロポーズノーしか言えず扇風機

他にもご指摘があったとおり よくあるタイプの句だと思いました。
あまりにも見たままなのですね、だから川柳っぽいのかもしれません。

なので ここでは添削ではなく 同じシチュエーションで俳句っぽく作ってみました。

プロポーズをしている僕の目の端に首を振っている扇風機が映った、
これはフラれるかなー、汗
…これを 敢えて首を振るという動詞を使いませんでした。

俳句って、川柳よりも読み手に想像力を働かせて楽しんで貰うというテクニックもあるとおもうんです。
もちろん 見た通り、写生の句というのが一番というのが定説のがようですが
川柳は 笑いや揶揄、皮肉、自虐などを かなりつまびらかに言うところが面白いのかな、と個人的には考えています。

点数: 4

ノーとしか言えぬ空気や扇風機

回答者 ハオニー

添削した俳句: プロポーズノーしか言えず扇風機

扇風機のイメージで締めくくるというのは、季語である扇風機のイメージを使おうとした意図は見えます
ただ、扇風機が横に首を振る様子を、何かにつけてノーという意思表示の俳句はけっこう見ますね
上手い手直しの句ばかりなので、私はわざと「空気」とかいってユーモアに走ります
これぞ私っ!(

動詞の数を減らせば俳句になる、という意見ですが...
俳句は動詞1つがかっこいい、多くて2つ
これが失敗しづらい方法です
動詞3つ4つ使うとせわしなさが一句の中に出来てしまい、何を伝えたいのかよく分からなくなります
俳句は物に思いや状況を託すため、不要な動詞で説明するのはNGです

それが、俳句と川柳の差ではないかと思います
ちなみに私、読み手が川柳だと言えばそれは川柳だという、俳人らしからぬ弱腰の姿勢です
反面教師にしていただけるとありがたいです

点数: 2

首振りの扇風機止め誓う愛

回答者 三日酔いの防人

添削した俳句: プロポーズノーしか言えず扇風機

恵寿様今晩は。私の持論ですが、俳句はまず季語ありきだと思います。その季語をダイレクに詠むのか、付かず離れずの距離で詠むのか、取り合わせて詠むのか、いずれにしても季語を感じさせることが重要だと思います。解りづらく取り留めのないはなしですみません。

点数: 2

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