恋と扇風機、なかなか不思議な組み合わせですね
私はこういった組み合わせをしたことがなかったです
扇風機君(せんぷうきくん)と読めちゃうのが少し悩ましいです
もうひとつ、詩歌の「君」は意中の人です
当然その人に「恋」をしているでしょう
「恋」を外す手直しは既にありますので、私は「恋」を残す手直しを考えます
この句は、扇風機という季語
のイメージや余韻がなく、むしろ恋愛のイメージが最後まで残ります
扇風機を最後に持ってくると、季語が主役になることができるでしょう
季語が主役になっている方が、作品としては評価されやすいものです
「恋を見守る扇風機」で12音分は完成しました
ここは川柳の経験が確実に活きます
面白い5音分のフレーズを考えて、その上にくっつけてみてください
いろいろと考えているうちに、ビビッと来るような、作品と呼べるようなものが生まれるかもしれません
距離感はもちろん、川柳由来のアイディアも上手に俳句
に取り入れられるようになったら、俳句も上手くなっているでしょう
ちなみに、川柳苦手で俳句得意げな私がやるとこの程度です
三代の恋を見守る扇風機
「祖父母、父母、そして僕と彼女、その三代を見守ってくれた古びた扇風機の映像」
三度目の恋を見守る扇風機
「首をふる扇風機が、熱い夏の恋を『やれやれ、またかよ』と言う感じで見守っているみたいな様子」