俳句添削道場(投句と批評)

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どんぶりの小さくなりにし大暑かな

回答者 ハオニー

添削した俳句: 鰻食う丼も小振の大暑かな

これは「大暑」という季語をどうしても使いたい場合の方法です
ここを削ってもいいというならば、「丼が小振りになる」という意図しか残せません
わたしは「大暑かな」と「丼が小さい」という対比しているように見えるところを残して、「夏バテ」を連想させたいと思います

「鰻食う丼」という表現と「大暑」とで季重なりになっている上、「鰻食う丼」は替えが利くと分かっていらっしゃるようですね
ならば、「どんぶり」と書けばそのなかにご飯ものが見えてきます
いくらなんでも「空のどんぶり」だと決めつけて読む人はいません
「どんぶり」だけで勝負しましょう

「小振り」って言いたいところですが、「丼が小さい」ということをわざわざ12音分で描かないといけないため、ちょっと長くします

添削例1
どんぶりの小さくなりし大暑かな

ただ、これだと「ダイエット」か「夏バテ」か「少食」か分かりません
余談として「ダイエット」と「少食」をやってみます

添削例2 「ダイエット編」
どんぶりを小さくしたる大暑かな
(わたしの意志でそうしました、と思わせないと)
添削例3 「少食編」
お茶碗の小さくなりし大暑かな
(少食ならどんぶり飯は食べないはず)

本題
どんぶりの小(ち)さくなりにし大暑かな

にし→完了の助詞「ぬ」の連用形+過去の助動詞「き」の連体形
にし、の意味は「なってしまった」です

この表現だと、「なりたくないのになってしまった」感じが出ているため、夏バテじゃないかな?と読んでくれるでしょう(にし、の意味が分かる人なら)

丼の小さくなりにし大暑かな
だと、バランスが歪な気がするため、あえて丼はひらがなにしました

点数: 3

添い削る削り添う句に来る秋

回答者 三日酔いの防人

添削した俳句: 添削の礎いずこ蝉時雨

ハオニー様、皆様今晩は。私は俳句素人で添削などという行為はおこがましいことだと思っています。最近になってこのことに気付きました。剣道で言うところの『撃って反省撃たれて感謝』的な感覚ですかね。
記させて頂いた川柳のとおり添削は本来時間がかかるもので、一言二言で済むものではありません。
その中で、私を含め、添削依頼をされた方は、的確な添削はもちろんですが、早期に数多くの意見を聞きたいのです。
腹胃壮様、私は添削トキワ荘大賛成です。様々な方の添削や感想、その中で適切な添削をしてくださる方がいれば素晴らしいことで。その一つ一つを受け容れるのは、受け手次第です。
本題から逸れてしまいました。私は添削をするにあたり、基本を守ることが一番だと考えています。まず季語についてで、季重なりがないか、続いて17音であるかです。更に切れ字が効果的に使えていればなお良いと思います。ハオニー様の言うとおり、私もなるべく原句のままを残せればと思います。長々とすみませんでした。

点数: 8

パレットの持つ度色を違うかな

回答者 大須賀一人

添削した俳句: 添削の礎いずこ蝉時雨

私はまだ句作、添削共に未熟な為参考になるかどうかは判りませんが
一定の根拠理屈は用いらずにその場判断をしております
強いて何か挙げるなら、添削の根本はされる側の方にあるかと思います。

点数: 7

「添削の礎いずこ蝉時雨」の批評

回答者 腹井壮

添削した俳句: 添削の礎いずこ蝉時雨

ハオニーさん、こんにちわ。

管理人のかぎろいさんがこの機能を開発した本当の理由はわからないのですが、ハオニーさんが登場されるまでは「添削道場」ではなく「添削トキワ荘」状態だったわけです(世代が違って意味が通じなかったら御容赦を)。

確かにお互いの添削を披露しあうのは楽しくて勉強にもなったのですが、句歴が浅くハオニーさんから見ればひよっ子達が卵を温めるような行為に限界も感じていました。

果たしてこれが添削依頼者の為になっているのか?

添削っていうのはこうするもんだというお手本を見るに見かねてしてくれる方はいないのか?

そう思っている時に現れたハオニーさんの存在がとても嬉しかったです。

コメントを見ているだけでもただの俳句巧者ではない事はすぐわかりましたし、実作も指導にも実績をお持ちの方だと思いました。

さて、自分が人様の句を添削する時は自分の句を推敲するように添削する事を心掛けています。

そうする事でなるべく句意に添えるし字面もあまり変えないように添削できるのではないかと思っています。

ここは管理人のかぎろいさんの意見も聞きたいですね。

点数: 4

夏深し幹天地へと立昇り

回答者 大須賀一人

添削した俳句: 秋近し枝は光に根は土に

すごく重量感の有る良い句ですね
説明を読み、私は秋の始まりよりも夏の終わりを強くイメージしたため
夏深しを使用し添削させて頂きました
「空一杯に伸びる」様子の表現に、少しでも力になれたら幸いです

点数: 5

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