俳句添削道場(投句と批評)

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東天よ寒暁を知る椿の実

作者 おおかわ  投稿日

コメント(俳句の意味。悩みどころ)

早朝、机に向かい勉強をしているとふと窓から朝日が差し込み、日の出を美しく思い、暁の遅れと外に植えてある椿の実から秋が着実に冬に近づくのを感じた。

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冬を待つ木の実つやめく朝の庭

回答者 佐々木健一

秋から冬の季節の移り変わりを早朝の日の昇る時間差、気温、椿の実を見て感じた感動をこの句は詠みたかったのだと、作句意図を読ませてもらってわかりました。
季語の「寒暁」(冬)と「椿の実」(秋)が重ねられているのは、秋と冬の混在を感じたからなのでしょう。
「東天よ」と呼びかけるものがいる。
「寒暁を知る」とさらに言うように
「椿の実」がある。
というような宮澤賢治の童話のように話す木の実の一句としても楽しみました。
なぜ、椿の実は、天にどんな気持ちで語りかけているのか?
そこに合う秋の季語として「冬を待つ」というのはいかがでしょうか?
「春を待つ」に似ていますが「冬を待つ」は、ただ待ちわびるのではなく、準備はできている、覚悟もある、かかってこいという雰囲気の秋の季語です。
秋の朝の庭にある椿の実を見て感動したのと、朝の空の美しさに感動したという二つの感動は、一句で作るはもったいない気もします。
椿の実に朝日があたり、つやめく。つやめくのは冬を迎える秋の木の実の覚悟のつやめき。
つやめくとすると木の実のクローズアップだけでなく反射の光を感じられますが、擬人化することを避けられます。

寒椿という季語もあり、椿と雪の絵画もありそうなこと、さらに木の実とすれば、句を読む人がどんぐりでも、他の木の実でも同じように「冬を待つ」という季語が受けとめてくれます。

感じた季節の変わり目を、さみしさではなく、力強く待つ。
「東天よ寒暁を知る椿の実」の一句から感じた秋の木の実のたくましさへの感動を「冬を待つ」という季語で、椿の実の擬人化ではない句に直してみました。

指摘事項: 季重なり

点数: 2

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東雲の窓よ椿の実は黒し

回答者 ハオニー

お初にお目にかかります、ハオニーです
椿の実の収穫はそろそろ終盤といったところでしょうか

「東天」→明け方の東の空
「寒暁」→冬の寒い明け方
と、明け方という時間情報が重複しています
季語「椿の実」で秋だとわかるので、季語としても時間情報としても、重複の原因は「寒暁」です

東天だと「明け方の東の空」が色彩よりもはっきりと打ち出されるため、色彩情報のある東雲(しののめ)の方がよさそうです
ちなみに、東雲(しののめ)だけでは季語として機能しません
初東雲となると新年の季語となります

窓の向こう側の日の出と椿の実を見ている、のが意図のようですから
「東雲の窓よ」と優しく詠嘆してみます

残りの音数で椿の実の成長する様子を描けば、季語を確実に主役にすることが出来ます

東雲の窓よ満ちゆく椿の実
東雲の窓よ椿の実は青し

点数: 1

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添削対象の句『東天よ寒暁を知る椿の実』 作者: おおかわ
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