ノベル道場/小説の批評をし合おう!

大野知人さんの返信一覧。得点の高い順22ページ目

元記事:魔術探偵は嘘吐きだ!(改稿版/旧題:オカルト探偵、今日も騙る)の批評

改稿版を読ませていただきました。
各話の裏は初稿の間章かと思い、初読では読んでいませんでした。後で四話裏の存在に気づき読み直しました。
なので、私の読んだ順序は各話→エピローグ→各話裏 となります。

全体として、第三話を除き旧版より読みやすく面白くなっていたと思います。
第一話はルイスの外見や事情、矢加部の潔癖さ等の描写が足されたことでより読みやすく感じました。
気になった点は、
>「(大分流暢な日本語ですが、ハーフの方ですかね?)」
>「(いいや、違うと思うよ)」
のやりとり。
このとき矢加部はスリッパをルイスに手渡したりドアの来客札を変えており、瓜阪は前後の文章からしてドアに近づかず入ってきたルイスを観察しているように思えます。
瓜阪と矢加部が小声で会話できる距離にはいないように感じたので、すこし引っかかりました。
後は終盤の回想直前のメタ台詞にも引っかかりを覚えました。ですが、好みの部分による所が大きいので、他の方の意見も参考にしてください。

第二話について。
モンスター役の変更は後の話との関連性もあってよかったと思います。
旧版では瓜阪が語り手だった話を矢加部に変更したためか、地の文で高校生に見えない言い回しになっているところが散見されました。
初稿や今回の他の話でもそうですが、瓜阪と矢加部の語り口が似ているのでもう少し差異をつけてもらえるともっと読みやすくなると思います。
また、メインの語り手を矢加部にしたことで終盤の視点変更と語りが蛇足気味に見えてしまいました。矢加部視点が三人称だったら視点変更も自然に見えたかもしれません。
他にも、
>似た様なも何も、その教本からコピーしてきたのだから間違いない。
このくだりは瓜阪だけが持つ情報であって、矢加部は知らないはずではないでしょうか。

第三話について。
この話のみ、視点変更が挟まったことで旧版よりわかりにくくなったように感じました。
旧版を読んでギミックを理解済み、かつ旧版より情報量が減っていてもちょっときついです。
途中の視点変更と成平ループカウンターが同じ【】で表現されていたので初読の人はもっと混乱するかもしれません。
ここで【視点変更:矢加部月菜】と書くなら、他の部分でも同じように記載しないと統一感がなくて戸惑います。

第四話について。
監禁中の矢加部への扱いが酷くなったことで緊張感と同情が出てきてよかったです。
後半のデュラハン召喚は描写が増えてワクワクしました。罠にはまったルイスの様子が描かれていたのも気分を盛り上げてくれました。
ひとつ気になった点は、
>黒い二つ結びも、少し元気を取り戻したように見える。
このとき矢加部はまだ元の姿のままだと思うのですが、いつ人間に戻ったのでしょう。

各話裏について。
一話裏で次の話の犯人の名前をばらしてしまっていますが、意図的にされたのでしょうか?
二話が犯人視点で進むとか、二話裏以降も犯人をばらしているならわかるのですが、そうでもないのでちょっと引っかかりました。
四話裏は、明るめのこの作品に合っているオチだと思いました。

タイトルについて。
非常に個人的な好みですが、旧版のタイトルの方が個性的で興味を惹かれました。

最初にも書いた通り、旧版と比べて面白くなったと思います。
ただ、一人称多元視点で視点変更が旧版よりも頻繁に行われたことで、読むのがきつく感じる所もありました。
改稿お疲れ様でした。

上記の回答(魔術探偵は嘘吐きだ!(改稿版/旧題:オカルト探偵、今日も騙る)の批評の返信)

スレ主 大野知人 : 0 投稿日時:

うわー。推敲の細かい粗が結構出てる……。
 矢加部と瓜阪の視点をひっくり返した部分のせいで、地の文にシーン的におかしな部分が発生してますね。モロにこっちのミスだ。ありがとうございます。

 小声でのやり取りなんかのシーンも、言われてみると……。

 視点変更とループカウンターは変えても良いんですが、『作中人物に見えてないシステムアナウンス的な物』と思って、同じ括弧にしてみました。他の方の意見も伺いつつ、ですが修正します。

 だぁー! 四話後編の矢加部ちゃん、そういやタヌキやん!? 完全にやらかしました。

 一話裏の犯人の名前バレですが、他の『裏』がルイスなのでそこと区別する名目と、刑事コロンボ系の『個の犯人と主人公がどうかかわっていくのか』に注目させたい面もありました。まあ、秋門はそこまで役に立たなかったんですが……。

 旧版のタイトルのが好みとのこと、了解です。っていうかむしろ、『このみ』の情報のが嬉しいかも。また、統計を取ってみますが、参考にします。

 視点変更の数はねー……。『設定的に瓜阪じゃないといけない部分』『設定的に矢加部じゃないといけない部分』の二つがあって、そこでちょっと悩んでいます。

小説投稿先URL(別タブが開きます)
https://kakuyomu.jp/shared_drafts/RS2Kvde2wVYMqqYbnQkW7srxl5dWqpq1

目的:プロになりたい!

要望 : たのもー!(ボコボコにしてください) スレッド: 魔術探偵は嘘吐きだ!(改稿版/旧題:オカルト探偵、今日も騙る)

この書き込みに返信する >>

元記事:魔術探偵は嘘吐きだ!(改稿版/旧題:オカルト探偵、今日も騙る)の批評

大野さん、こんにちは。カイトです。最後まで作品読ませていただきました。
改稿前に比べ、かなりおもしろくなっていたと思います。

以下、気になった点を章ごとにまとめてお伝えします。

・タイトルについて
あくまで個人の印象ですが、旧タイトルの方が好みです。新タイトルはなんというか、「小学校高学年向きコーナー」に並んでそうな……『若女将は小学生!』みたいな。
あくまで、個人の印象です。

・第一話
ラストのまとめ方を大きく変えていますが、そこがいいですね。矢加部ちゃんを大事に思う探偵の姿は、好印象です。
一方で、矢加部ちゃんの印象はややダウン。ルイスの登場シーンで、あまりにもズケズケ言い過ぎのように思いました。矢加部ちゃんの実直さでルイスの冷酷さを強調する場面ですが、それにしたって「初対面で、しかも客にそこまで言う?」と、矢加部ちゃんの非常識さの方が際立っていた気がします。
ここは矢加部ちゃんではなく、ルイスのセリフをいじるべきかと。「面倒ごとを増やしてはた迷惑な姉」くらい言ってもいいと思います。彼女は金髪美少女ですから、多少ツンツンしたことを言ったくらいでは「悲しむ内面を隠して強がっている」と深読みされる可能性もあると思います。

・三話裏
ラストの一文ですが、のちのち劣等感を押し出すなら
「誰を恐れることもない」
よりも
「誰も私を馬鹿にしない」
の方がらしいかなと思いました。

・第四話上
矢加部ちゃんが遠目にマリーを見かけた、とありますが、改稿後には会ってないことになってませんかね?

以上です。
正直、何回か読ませてもらっているので、初読のような熟読はできていません。こちらの読み落としによる頓珍漢な指摘には目を瞑ってください。
あくまで個人的な意見ですので、あまりお気になさらず。今後の活躍も期待しています。

上記の回答(魔術探偵は嘘吐きだ!(改稿版/旧題:オカルト探偵、今日も騙る)の批評の返信)

スレ主 大野知人 : 0 投稿日時:

 カイトさん、ありがとうございます。
 だいぶ細かく意見がもらえて、嬉しかったです。
 一話におけるルイスの言動はちょっと迷ったんですが、後に味方になるっていう部分と、『矢加部ちゃんの不安定さ』を見せたかった部分があるので、ある意味それで大丈夫です。問題なのは、瓜阪視点で『矢加部言い過ぎ』って言わなかったところかもなぁ。

 四話上のはモロにミスですね
 
 そして旧タイトルの方が全体的に人気っぽいなぁ……。
 ありがとうございました。

小説投稿先URL(別タブが開きます)
https://kakuyomu.jp/shared_drafts/RS2Kvde2wVYMqqYbnQkW7srxl5dWqpq1

目的:プロになりたい!

要望 : たのもー!(ボコボコにしてください) スレッド: 魔術探偵は嘘吐きだ!(改稿版/旧題:オカルト探偵、今日も騙る)

この書き込みに返信する >>

ライトノベル作法研究所管理人うっぴー /運営スタッフ:小説家・瀬川コウ:大手出版社編集者Y - エンタメノベルラボ - DMM オンラインサロン

プロ作家、編集者にアドバイスしてもらえる!勉強会で腕を高めあえる!小説で飯を食べていきたい人のための創作コミュニティ。学生には交通費1000円を支給。

元記事:皇女と候補生と航宙軍艦カシハラ号

この作品は海洋冒険小説をオマージュした宇宙戦艦モノ(スタートレックや宇宙戦艦ヤマト)です。
星域帝国の政変に巻き込まれた宇宙軍艦に乗り合わせた人々を描く群像劇となっています。
軍事・政治・メカについての難解な用語や描写で読み進めにくい、という指摘は多くの方から頂いてもう解っているのですが、こちらで伺いたいのは登場人物に対する評価をお願いしたいです。

(ああ、なんだか偉そうな言い方に聞こえてしまってますね……ごめんなさい。)

先にも書きましたが用語が難解で地の文も多く、設定過多のきらいもあって、自分で言うのも何ですが読み進めにくい作品(しかも30万文字超……)ですが、理解できない部分は読み飛ばすくらいでも大丈夫です。
また〝男の子向け〟の戦争物語ではありますが、その一方で〝韓流ドラマ〟的な恋愛模様も織り込まれていますので、女性視点の意見も頂けたら嬉しいです。

よろしくご指導お願いします。

上記の回答(皇女と候補生と航宙軍艦カシハラ号の批評)

投稿者 大野知人 : 0 投稿日時:

 ええと、すみません。親戚の看護等が発生しており、多分二週間くらい細かい批評は出来そうにないので一つだけ。

>軍事・政治・メカについての難解な用語や描写で読み進めにくい、という指摘は多くの方から頂いてもう解っているのですが、こちらで伺いたいのは登場人物に対する評価をお願いしたいです。

 とのことですが、プロローグから2話くらいまで読んでみた所での感想を言うと、ハッキリ言って論外です。
 皆さん、作者さんを傷つけないようにと明言しなかったんだと思いますが、そもそも小説ってぇのは『読めてナンボ』です。

 持ち手の欠けたコップや、穴の開いたお皿に料理を盛って来て、しかもそれが冷めていたり・泥で汚れている。そんな状態で『味を評価してください』と言うのはハッキリ言っておこがましい。

 そしてあなたの作品の読みにくさは、『そういうレベル』です。

 特に問題と感じる点としては、読み仮名の多さ・専門用語の多さ等……。まあ要するに、既に言及されているであろう部分ですが。
 とにかく、『これいるの?』ってものが多いです。
 細かい世界観を作る事は重要かもしれませんが、それ以前に物語の大筋や大雑把な雰囲気が見えることが大事です。
 
 また、設定解説や読み仮名はそれだけで尺を潰します。特に、本作で多用されている読み仮名に関しては『作者のコダワリ』的な厳密には不要なものが多く、読みにくさを増す要素となってしまっています。

 俺が最も問題と感じるのは、この作品が2年近く前の作品であることです。この二年で技術的成長があったのであれば、今更二年前の作品を持って来るべきではない、と言うのは理解出来ますよね? だって今更乗り越えた壁の問題点を指摘されても困るでしょうし。
 もしこの二年間で技術的成長が無かったというのであれば、まずは『読みやすい文章』の練習をするところからです。

 もし、『読みやすい文章』の練習をしたいというのであれば、ある程度おつきあいしますので、このスレッドに返事を下さい。
 もし、それでも『内容の評価が欲しい』と仰るなら、俺には答えかねますし、『たのもー!』で書いている以上、この読みにくさの作品で批評がもらえると思うなよ、と言っておきます。『ボコボコにしてください』ですからね、言うべきことを言わせてもらいました。

良かった要素

ストーリー

小説投稿先URL(別タブが開きます)
https://kakuyomu.jp/works/1177354054893449088

目的:趣味で書く

要望 : たのもー!(ボコボコにしてください) スレッド: 皇女と候補生と航宙軍艦カシハラ号

この書き込みに返信する >>

現在までに合計108件の投稿があります。 5件づつ表示中。現在全22ページ中の22ページ目。

ランダムに批評を表示

迎合転生〜二度目の人生は自由に生きたい〜

投稿者 おのぺ 返信数 : 0

投稿日時:

現時点では、ほのぼの感、ゆるやか感を前衛に出しているつもりで、不安なことは全体的に不安です。 続きを読む >>

長所を教えてください!

小説投稿先URL(別タブが開きます)
https://ncode.syosetu.com/n3918eo/

神々との契約と運命の歯車!!★孤独な英雄王…★

投稿者 三毛猫ミィーミ♪ 返信数 : 2

投稿日時:

私の作品がどう思われ読まれているのかが気になっています。 続きを読む >>

欠点の指摘歓迎!

小説投稿先URL(別タブが開きます)
https://ncode.syosetu.com/n9152fj/

▼おすすめ小説!

アビス·コンプレックス

投稿者 七時雨 返信数 : 6

投稿日時:

ヒーロー物を書きたくて書いてみましたが、なんか捻くれたような、ダークヒーローみたいなものになってしまいました。どうにかアクションに力... 続きを読む >>

たのもー!(ボコボコにしてください)

小説投稿先URL(別タブが開きます)
https://note.mu/nanashigure/n/nba4807e5230a

ライトノベル作法研究所管理人うっぴー /運営スタッフ:小説家・瀬川コウ:大手出版社編集者Y - エンタメノベルラボ - DMM オンラインサロン

プロ作家、編集者にアドバイスしてもらえる!勉強会で腕を高めあえる!小説で飯を食べていきたい人のための創作コミュニティ。学生には交通費1000円を支給。

ランダムに批評を表示

元記事:大切な人の仇を貴女は殺せますか?

ハーメルンと小説家になろうというサイトで投稿したのですが、全然PV・コメント等が増えません。自分の文章が悪いということは分かるのですが、良ければ詳しくどこが悪いのか、改善案も良ければ教えてくれると助かります。

上記の回答(大切な人の仇を貴女は殺せますか?の批評)

投稿者 じょうじ : 0 投稿日時:

こんばんは、最近僕も新作をかいてるんですが行き詰まって気分転換に他の人の作品もみたいと思ってきました。
実績のない人間の戯言という前提で書かせてください。

全体通してすごくおかしなところはなかったです。細かく言えば、冒頭の強盗が覆面してるのになんで30代ってわかったんだろうという事。
しのちゃんがまつりちゃんとの因縁をわかっているのに、一緒に働く選択をするのが、あまり共感できなかったこと。普通距離取るんじゃないかなあと。まあそれじゃ話が進まないといえばそれまでですが。
しのちゃんの特殊能力の制限がどこか恣意的というか、実現不可能かどうかは誰が決めるんだろうと思いました。そもそも因果を変えるという事自体が不可能なのだから、線引きが尚更曖昧に感じました。

細かい話はともかくとして設定はすごく面白いし、悪の組織が出てくる展開はわくわくしたのですが、読んでいてどうも盛り上がりに欠けるなあと思ったのも事実でして、それで考えたのが、

この作品、全体を通して先に結論を書いてしまっているのが良くないのかなあと思いました。

例えば主人公の過去。先に書かれてしまっていて、加えてヒロインの女の子との因縁がすぐに明かされて、とても分かりやすい反面それ以降がなんとなく消化試合のような文章になってしまってるのかなあと。

あと個人的に思ったのがキャラごとの異能の説明を、それを実際に行使する前に説明してしまう事。異能バトルはあのキャラの能力はなんなんだろうというわくわくが醍醐味だと思うのですが、先に説明してしまっているのでそこで完結してしまっている印象です。
巷で人気のだいたいの作品は能力の描写から入って、後から説明しているものが多いと思います。

悪の組織もあらかた内訳が説明されてしまっていて、これからあまり盛り上がるイメージが湧きづらいです。

中盤の誘拐事件の犯人も、登場時に察しがついてしまいました。

以上です。

すごく丁寧に書かれているからこそ先が読めてしまうという感じです。
あまり僕も詳しいことはわかりませんが参考にしていただければ幸いです。僕も頑張ります。

小説投稿先URL(別タブが開きます)
https://syosetu.org/novel/294327/

要望 : たのもー!(ボコボコにしてください) スレッド: 大切な人の仇を貴女は殺せますか?

この書き込みに返信する >>

元記事:キュアノジア国物語(仮

こんにちは、カイトと申します。

久しぶりに長編に挑戦しようと思っており、そのプロローグ的な部分が出来上がりました。本来ならプロローグ相談版に上げるべきなのですが、あまり人がいないようなのでこちらで失礼します。

特にお伺いしたいのは、
・続きが読みたいと思うか
・登場人物(主に3名)は多少なりとも魅力があるか
・物語の舞台の印象(古代ギリシアをイメージしていますが、「それらしさ」が少しでも感じられたか)
の3点です。

ご笑覧いただけると幸いです。

上記の回答(キュアノジア国物語(仮の批評)

投稿者 ラプラス変換 : 0 投稿日時:

・続きが読みたいと思うか
 思わない。

・登場人物(主に3名)は多少なりとも魅力があるか
 ヴァシリオスの人間性がある程度わかっただけ。そのヴァシリオスも上級国民と言うだけで、立ち位置がはっきりしない。所持金が少ないので、貴族でも下っ端なのか?

・物語の舞台の印象(古代ギリシアをイメージしていますが、「それらしさ」が少しでも感じられたか)
 古代ギリシャという前知識があっても、頭を捻った。

小説投稿先URL(別タブが開きます)
https://ncode.syosetu.com/n7056il/

要望 : たのもー!(ボコボコにしてください) スレッド: キュアノジア国物語(仮

この書き込みに返信する >>

元記事:弟のラスボスフラグに兄の気苦労は絶えない

投稿サイトで定期的に更新しているのですが、まったく感想やお気に入り、評価を頂けないので、あれもしかして面白くないのかな?っと己の力不足を痛感しております。
個人的にこの小説はweb小説の大賞に出品したく思っているんですが……文体、語彙力や表現力などなど長所や欠点を教えてください。
皆様からのご意見やご感想、さらに全体的な問題点から細かい欠点などお待ちしております。

上記の回答(弟のラスボスフラグに兄の気苦労は絶えないの批評)

投稿者 日暮一星 : 0 投稿日時:

 初めまして、日暮一星です。

 実は自分も某新人賞にスラム街を扱ったものを一冊応募しており、資料も数冊ほど拝見しています。あらすじを見て『おっ!』と思ったので『兄の覚悟』まで拝読させていただきました。設定を中心に気になったところを指摘させていただきます。

>>漆黒のドラゴンによって兄弟の生活と運命は思いもよらない方向へと転がった。
 あらすじから察するにそこからが作品の本筋だと思いますが、スラム街での冒頭がさすがに長すぎます。その冒頭は起伏に富んでおり、キャラ立ちもできていて楽しく読めました。文章やストーリーにも大きな瑕疵はなかったと思いますが……作品の武器が本上記の筋に詰まっているのであれば、スラム編は主人公らキャラ設定の履歴書に留めておくべきでしょう。

 また『前世の記憶』とありますが、なにを根拠に『前世の記憶』とクーヤが判断しているのか説得に欠け、都合のいいような印象を受けました。その記憶の設定自体、冒頭を見る限り『これから関係するんだろうな』と期待はするのですが、その設定が活かされているのかを考えると少し厳しいです。
 魔法の設定が影を潜めている(ほとんど説明のみ)のも痛いですね。

 次に舞台。
 水源の豊かな国で水に困らないという舞台設定ですが、『水』は文明の発展上とても重要な要素です。簡単に考えても生活水準や水産や農業など様々な面で恩恵を受け、基本的にその文明を築いた国は豊かになるはずなのですが、スラム街が生まれるほどの貧困がなぜ起きているのか、その辺りの説明が欲しかったです。
 また現実問題として、一般的にスラム街というものは『不法住居』で、遅かれ早かれ公的機関に排除されるのがオチです。この作品に出てくるスラム街は『不法住居によるもの』か『もともとが貧困層の街』なのかも明確にした方がいいと思います。『水源豊かな国』と『スラム街』を組み合わせれば『水上のスラム街』という、あまり創作に見られない舞台(ちなみに実在します)ができたので惜しいなとも思いました。

 主人公の親についても疑問が残ります。
 プロローグに『甲斐性なし』とありましたが、その両親もまたスラム街の出身なのでしょうか? 金銭面に困って子を捨てるくらいの神経の持ち主なら、裏稼業の人間に売って金にする方が自然です。また乞食で小金稼ぎをしていると思わせるような文章もありましたが、怪我をしていたり、赤子を抱いた親が乞食をした方が普通の乞食よりも儲かります。実際のスラム街にも家族持ちは当たり前のようにいますし、作中にゴミ漁りの仕事も言及されていますが、スラム街での仕事は家族総出で行われます。主人公と弟が『捨て子』である設定を読者に納得させるよう、もう少し説得力が欲しいところ。
 バラックで弟と二人暮らしの生活にも無理があると思います。かもめ氏様が水質を気にしている通り、スラム街の衛生面は最悪です。疫病や感染症が蔓延して、特に赤子や子供は満足に生きられません。それでも実際のスラム街に子供がいるのは、母親が当たり前のように五、六人も産んでいる多産で、結果的に免疫の強い子供が生き残っているからです。せめて大人か、年上の協力的な役割のあるキャラが欲しいですね。

 あるいは同じスラム街に住んでいる『コミュニティ』に入るというのもあります。

 スラム街の生活においてはリラのそれが近いです。スラムは犯罪の多い地域なので、自分の身や子供を守るために一般の家庭は親族や友達、他の家庭と共同してコミュニティを形成します。大人や体の発達した兄弟が街に出て働いている間、留守番をする子供たちは他の子供の面倒を見たり炊事や洗濯などの家事に勤しむわけです。もちろん悪い例として、ギャングなどの犯罪グループに入るという手段もあります。
 リラの暮らしの場合、窃盗団に所属している環境もありそこそこ説得力があるのですが、窃盗団の勢力をもう少し強くした方がリアリティが増すと思います。
 また、窃盗団の結束力が脆いような描写がありましたが、仲間意識は強い方が事件やグループとしての重みないし存在感が目立つと思います。窃盗団と言えど苦しい環境の中で勢力を築き上げるのは容易ではないですし、仲間と苦楽を共にした時間は彼らにとってもかけがえのないものになるからです。なにより『最底辺で生きるのに必死』なのは窃盗団とて変わりません。噛ませ役で済ませるにはもったいないと感じました。

小説投稿先URL(別タブが開きます)
https://ncode.syosetu.com/n8365dy/

要望 : たのもー!(ボコボコにしてください) スレッド: 弟のラスボスフラグに兄の気苦労は絶えない

この書き込みに返信する >>
トップページへ

▼書き込みの検索

▼投稿者の検索

小説の批評を依頼する!
コメントは4500文字以内。
あらすじは3000文字以内。
批評通知設定(必要なければ外してください)

「私はロボットではありません」にチェックを入れてください。

ページの先頭へ

ノベル道場/小説の批評をし合おう!の使い方・利用規約(必ずお読みください)。お問い合わせ

関連コンテンツ