返信一覧の表示
ファンタジア・レコード 第一章(仮) ver1.1 (No: 1)
スレ主 明日田錬武 投稿日時:
目的:趣味で書く
要望:欠点の指摘歓迎!
カテゴリー:ラノベ(中高生向け)
あらすじ
遠未来、幻想と科学が共存する惑星「エデン」は戦争の真っ最中だった。
世界を統治する「ヤルタ連邦」と反政府勢力「アヴァランチ」による戦争だ。
戦闘には科学の象徴たる人型機動兵器「VS」と、幻想の象徴たる「魔法」が投入され、それらは戦乱を長引かせる一因となる。
開戦より十年の月日が経とうとしていた。
主人公のブレンは第三勢力「中立傭兵連合」に属する組織、傭兵団「オルフェンズ」の傭兵である。
オルフェンズには「エクスソルジャー」と呼ばれる強力な兵士がおり、ブレンもその一人だった。
ある日、オルフェンズはその実力を見込んだとある人物から極秘の依頼を打診される。
その人物の名はエミール・フェリス。ヤルタ連邦の高官だった。
依頼内容は連邦の施設から脱走した強力な新型VS(仮称X)を回収してほしいというものだ。
オルフェンズの団長アルザールはこれを辞退する。
理由は中立傭兵連合に属する組織は両勢力に組入ってはいけないというルール的な面もあったが、何よりも怪しい依頼を受けて団員を危険にさらすわけにはいかない為であった。
数日後、事件は起こる。
依頼から帰還中のチームがXに襲撃され、半数が死傷する大惨事となったのだ。
団員達からは報復を求める声が挙がったが、アルザールはこれ以上の被害を出すわけにはいかないとこれを却下。アルザールと団員は対立する。
その後、副団長始め幹部らの説得によりアルザールが覚悟を決めたことでオルフェンズは再び団結、打倒Xに向けて動き出す。
エミールに依頼受注の意を伝えた後、オルフェンズが行ったことは情報収集だった。
そして他のXによる襲撃を受けた傭兵団や街などの証言を元に片っ端から討伐隊を送り込む作戦を行った。
何回目かの遠征を経たある時、ついにオルフェンズは目標のXを発見し戦闘に入る。
Xの戦闘力は凄まじく、討伐隊は次々と倒されてゆく。
しかしオルフェンズの執念はこの状況を押し返し、Xを徐々に追い詰めていく。
あと一歩で撃破できる。止めを刺そうとしたその時、連邦軍部隊が現れ戦闘に乱入してきた。
討伐隊は撤退を余儀なくされ、Xは乱入してきた連邦軍部隊を突破して逃げ出し、見失ってしまった。
アルザールは連邦軍乱入の件をエミールに問いただす。
そしてエミールから連邦軍乱入の理由、ヤルタ連邦内の権力争い、この依頼の真の目的、そしてオルフェンズ内に内通者がいる事を知らされた。
内通者を特定しなければ、この先再びXを発見してもその度に妨害を受けることになる。そこでアルザールはある作戦を考えた。
それは五人いるエクスソルジャーそれぞれを隊長として五つの討伐隊を編成し、特定のルートに沿って独自の探索をさせる、というものだった。
各隊にはXとの戦闘データから逆算した最低限戦える戦力を与え、会敵した際には他の隊を合流させることでこれを仕留める。そして、その間に本部では内通者を探しだすという二つのことを同時に進める仕組みだ。
各隊は順調に進行し、本部での内通者探しも大詰めを迎えようとしていた。
その時、ブレン率いる討伐隊がXを発見する。
すぐさま他の隊に応援要請がかかるも、運悪くすべての隊が各々のアクシデントに見回れ合流できない。
やむを得ず討伐隊は単独でXへと戦闘を仕掛けた。
移動しながら戦闘する一団はやがて近くにあった街に侵入し、市街戦を繰り広げる。
戦闘に一切の躊躇を持たないXと市民を配慮しながら戦わなければいけない討伐隊。
圧倒的不利な状況に置かれたにも関わらず討伐隊は善戦を続け、ブレンとXの一騎討ちを経て遂にXを撃破する。
Xを回収したブレン達討伐隊の帰還後、本部では特定された内通者の処刑が団員達の前で行われた。
キャラクター
主人公 ブレン・アスター
本作の主人公。戦争初期に戦闘に巻き込まれ家族を失った戦争孤児。その後オルフェンズに保護されて傭兵となる。
オルフェンズに五人いるエクスソルジャーの一人。近接戦闘に特化した強化を施されている。
アルザール・ガモフ
傭兵団オルフェンズを率いる団長。元ヤルタ連邦軍特殊部隊候補生で元孤児。
とある理由で部隊を離反した後、現副団長の義平・ウォーレンと共に孤児保護団体オルフェンズを立ち上げる。
エミール・フェリス
ヤルタ連邦大佐。ヤルタ連邦主国アインテクスの隣国ニブルテクスの次期当主。
十年にも及ぶ意味のない戦争を続ける他の高官に嫌悪感を持ち、クーデターを画策する。
X
ヤルタ連邦VS設計局が開発途中の実験機。機体構材に自己修復機能を搭載している他、搭乗パイロットとVS本体を融合する新型インターフェースシステムを持つ。
自己修復機能、新型インターフェースシステム共に完成度40%に到達した頃、突如暴走を起こし施設から逃走した。
設定(世界観)
VS
五メートル級の人型兵器。人類が惑星エデンに入植する以前から使われている。
様々な種類が存在する。
魔法
生物の特定細胞によって発生する量子レベルの現象。
五十年前の魔法使い来訪事件で一番最初に確認された幻想的現象である。
エクスソルジャー
とあるウイルスを利用して心身を強化した特殊兵士。
その能力は科学的、幻想的に脅威のレベルである。
ヤルタ連邦
三百年前の戦乱終結時に建国された連邦国家にして統一国家。
十年前、アヴァランチの決起に応じた南部の国々が離脱した。
アヴァランチ
三百年前の戦乱によって生まれた特殊人種「アストレイ」によって結成された反政府勢力。
十年前、長くにわたって迫害を受けてきたアストレイ達の総意を示すためヤルタ連邦に戦線布告をした。
参考作品
機動戦士ガンダムシリーズ、東方projectシリーズ、ブラック・ブレッド、エクストルーパーズ など
作者コメント
こんちには、明日田錬武と申します。
先日(といっても何ヵ月も前に)投稿させていただいたファンタジア・レコード 第一章(仮)のver1.1になります。
ひとまず前verで書けなかった部分を書き加えた形ですが、正直自分でもあまり完成度は高くないと感じています。
あらすじの形にするにあたりいくつかの削られている要素(ライバルに関すること、他の傭兵団との関わりなど)も多くあります。
次のver1.2を書くに向けて必要な要素などや意見などをお願いいたします。
ファンタジア・レコード 第一章(仮) ver1.1の返信 (No: 2)
投稿日時:
大枠は良いと思う。
完成度高くないと書かれているけど、あくまで大枠はほぼ完成でイメージは固まった感がします。
たぶんスレ主さんが完成度に不満を持っているのは、たとえば内通者の存在がフワッとしてて決めかねていたり、戦闘自体がほぼ全て結果のみでダイジェストにもなってないあたりじゃないかなと思う。
こういうのは、そこはそれで別途考えりゃいいので、大枠としては完成形だと思います。
また、それと同じようなことで、
>しかしオルフェンズの執念はこの状況を押し返し、Xを徐々に追い詰めていく。
このあたり。
その「執念」を別途組み立てないと「仲間がやられたんだから当然でしょ」感が出てしまうし、最初に無意味な犠牲(帰還中の部隊が襲われたとこ)が出てるのは団長が極秘依頼に参加しなかったために起こったように見えてしまい、団長の無能感が出ちゃってる気がする。
例えば、団長は過去に仲間を侮辱されたことで問題を起こした事があるみたいな仲間思いのエピソードを作ったり、極秘任務は中立などなどいろいろあるけどそれ以上に新兵を入れたばっかで危ない橋は渡りたくなくて、だから比較的安全な別任務を新兵の最終試験として課したけどその帰還時に襲われて半数が死傷する結果になった、とか。
その新兵に主人公が団長の過去エピソードを語ってみせて、団長の株を上げると同時に新兵への感情移入を助け、死亡フラグにしてしまうってのもアリだろうんと思う。
つまんないミスで怒られた新兵を励ますために主人公が飲みに誘うとかってワンエピソードだけで成立しそうだし。
あとはやっぱ内通者がフワッとしてるのが気になるけど、まあでも、Xを撃破することを主軸にしてりゃ内通者のことは物語に重要ではない位置に置けるだろうし、意外と内通者のほうは掘り下げないほうがいいんかな。
処刑じゃなく投獄からの脱走で次回作以降でも関係してくるキャラとかなら掘り下げたいとこだけど、物語はあくまでXを撃破することで犯人ないし黒幕探しではないから、掘り下げるとしてもサブプロットで別に作る感じだろうし、そこは作者判断か。
まあ、あくまで完成度が上がったと思ったのは大枠で、こっから細部を作り込んでくことになると思います。
ほんで、お節介かもしれんけど、その細部を作り込んでくうちにゴチャゴチャになってわけわかんなくなる事が多いかと思うので、
細部は、基本的にこの大枠プロットを広げて埋めてく作業なので、この大枠プロットの中から書きたい部分を中心に抜き出して、そのエピソードを作って最後にまとめる、って行程をするとたぶんわかりやすいと思う。
今回私は
>しかしオルフェンズの執念はこの状況を押し返し、Xを徐々に追い詰めていく。
ここを抜き取って簡易的なエピソードを例として作ってみせたけど、それと同じことを「作者が書きたいところ」から優先順位をつけてエピソードを作る感じ。
私の例では「新兵がミスして凹んでるのを見て主人公が飲みに誘い団長の過去話をしてやる。それを切っ掛けに新兵は団のためやる気を出して最終試験の任務へと出発。しかし新兵は帰還途中の襲撃で帰ってきたのは右腕だけだった」とか、こんな感じで「Xに対する執念」を表現した。
ある程度作ったら全エピソードを通して読んでみて、エピソード間の流れを大枠を参考に整えて、そしたらあとはもう「これ文章に起こすだけ」のプロットになってると思う。
長所。良かった点
>あらすじの形にするにあたりいくつかの削られている要素(ライバルに関すること、他の傭兵団との関わりなど)も多くあります。
とあるけど、むしろそれが功を奏したと思う。前回は、確か私は「出したいものは全部プロットに書け、全部入れろ」みたいなこと書いたと思うけど、今回は作者が書きたいものの取捨選択が出来てて、一番大事な「Xの撃破」を主軸にそれ以外はほぼガン無視した結果、非常にわかりやすく読みやすい物語になったと思う。
だから、正直言うと「幻想の象徴である魔法」が一切出てこねえじゃんと思ったけど、この1話はおそらく科学側がメインになってる話だから、魔法は出てこなくて当然で設定があるだけで魔法とは関係なく「X撃破」のみ追ったストーリーにしたのは非常に良い選択だと思う。
あと一応魔法関連でツッコミ。
> 生物の特定細胞によって発生する量子レベルの現象。
> 五十年前の魔法使い来訪事件で一番最初に確認された幻想的現象である。
量子レベルの現象ってのは書かない方がいいと思うかな。
量子って書いてあるんだからそれ量子現象で幻想的現象じゃないっしょ。
幻想側の設定なのに科学的に説明しようとしてて、でも科学で説明できちゃったらそれもう科学なので、「特定器官によって発生する☓☓☓現象」とか造語でいい気がする。
前回も返信で追加説明してくれてて理屈で説明したい感じは見て取れるのだけど、「幻想の象徴」が科学・理屈で説明できちゃ幻想っぽさが出ないんじゃないかな。
良かった要素
ストーリー
ファンタジア・レコード 第一章(仮) ver1.1の返信の返信 (No: 4)
投稿日時:
サタンさん前回に引き続き御意見ありがとうございます。
>「執念」を組み立てないと
そうですね、結論から言ってしまうと
「仲間がやられたんだから当然でしょ」
は、まんまその通りなんです。一応、団員達がそういった考えをしている背景もちゃんとあるのですが、それをエピソードとして昇華し、なおかつあらすじに盛り込むというのが難しく、今回は省いてしまっていました。
同様にアルザールの采配に難があるように見えてしまうのも、ご指摘の通りエピソード不足によるものです。幸い参考となるエピソードを教えていただいたので次回に反映させたいと思います。
あと補足しますと、帰還中のチームが襲われたのはアルザールの采配ミスではなくエミールの暗躍によるものです。襲撃後、アルザールが報復に賛同しなかったのもエミールの手の上で操られることへの反発でした。
>内通者がふわっとしてる
この内通者は一応のちのストーリーに関わってくる人物ではありますが、今回はひとまず省くことにしました。
キャラとしてはオルフェンズでエクスソルジャーに関する最高責任者、みたいな人です。元々はヤルタ連邦の研究者でしたが、もっと制約のない研究をしたいという理由から連邦を離れオルフェンズに合流した経緯があります。そこで連邦時代からの研究を昇華させエクスソルジャーを生み出すことに成功しました。
エミールがオルフェンズに接触した同時期、連邦からスパイをするようにコンタクトをとられ、これに応じます。このキャラ自身は別に連邦に未練があるとかではないですが、自分の生み出したエクスソルジャーがどれ程にまで成長したのか確かめるためあえて障害役となるために、話に応じました。
その後、この人同様にあらすじから省かれた敵性エクスソルジャー(ヤルタ連邦のエクスソルジャー)を生み出したり、遠征先の情報を漏らしたりと暗躍するも、最後はあらすじの通り団員達の前で処刑されます。
この際に処刑人となったのは主人公のブレンで、この出来事が後々に影響を及ぼすようにしたいと考えています。
>幻想側の設定なのに科学的に
この作品の作品の一つのテーマが「幻想と科学の融合」であり、この作品における科学と幻想というものは「大元」は同じものです。
なので量子的、というのも魔法という「大元」現象を「科学視点」で解釈したにすぎません。
また、ここでいう「幻想的」とは科学で説明するに無理な物や事のことなので厳密には現実で使われる意味合いとは若干剥離があります。
後半はまた設定の羅列になってしまいました。が、次回はこの辺をふまえたものにしたいと思います。ありがとうございました。
ファンタジア・レコード 第一章(仮) ver1.1の返信の返信の返信 (No: 6)
投稿日時:
>この作品の作品の一つのテーマが「幻想と科学の融合」であり、(中略)「大元」現象を「科学視点」で解釈したにすぎません。
言いたいことはわかるんだけど、ようは円柱を横から見たら四角いし上から見たら丸い、けど両方とも視点の違いであって同じ円柱ってことだよね。
それはわかるんだけど、科学ないし科学的思考の元になった錬金術や哲学は、理屈で説明できるけど裏付けがなくて極論 論者がそう言ってるだけ だから、えーと、例えばプラトンのイデア論もすごく難しい説明があるけど結局プラトンが言ってるだけで実証できないし科学的に説明できないから科学ではないのよ。
そういう、例えば哲学的な解説で魔法の理屈を説明しているならわかるんだけど、科学の用語で説明できちゃったらそれ科学だから、いくら「科学とは違う側面からの~」って言ったところで、いや科学で説明できてるじゃん? ってことになっちゃう。
でも、うーん……。
ふと思ったのは、もともと量子の世界ってわかんないことだらけだから、量子の意味不明さを「魔法」っていう幻想として表現しようとしてる(これは設定の話じゃなく表現の話ね)、とも考えられるから、「量子って説明はおかしい」という私の言はちょっと干渉しすぎか。
量子力学の比喩表現として魔法を設定しているのかな、という意味ね。
なのでこっからは揚げ足かもしれんけど、だったら「生物の特定細胞によって発生する量子レベルの現象ということしかわかっていない」って書いたほうがいいと思う。
「魔法は量子学ですよ」と断言しちゃってる設定だから、科学とは違うと言われて違和感を持ってしまったので。量子力学は科学じゃん?
魔法は特定細胞によって発生する量子的現象 = 魔法は量子的現象 = 量子学は科学 = 魔法は科学とは違う? いやこの説明じゃ 魔法 = 科学 でしょ。って感じちゃった。
ファンタジア・レコード 第一章(仮) ver1.1の返信の返信の返信の返信 (No: 7)
投稿日時:
幻想(魔法)=科学は根本の部分ではその通りです。
幻想とは現時点での科学ではとうてい解明することのできないレベルの科学現象とも言えます。
ふぐの卵巣を糠づけにするとなぜか毒が抜かれることが知られています。近年はある程度研究が進められていますが、それでも解明はされていません。
それの凄い版だと思っていただくと理解しやすいかもしれません。
理屈は分からない、研究してもこうなんじゃないかという仮説しか出てこない、でも現にこうなってるんだからこれでいいか。それがこの作品における「幻想」の形です。
となると魔法は量子力学の現象、と断言するのは間違いですね。
「量子レベルでの現象ということしか分かっていない」は正確な表現だと思います。
ファンタジア・レコード 第一章(仮) ver1.1の返信 (No: 3)
投稿日時:
話の全体の流れは、山場がしっかりとあり主人公の活躍の場は用意されているので、上手くまとまっていると思いましたよ。
ただ、主人公の変化の印象は弱い気がしました。
話が始まったときと、終わったときで、主人公の何が変わっているんでしょうか?
現状でも問題ないと思いますが、その変化がもっと明確な方が、さらに面白くなるのでは?と思いました。
例えばですが、成長的な演出だと、
オルフェンズには「エクスソルジャー」と呼ばれる強力な兵士がいるが、その中でもブレンは「落ちこぼれな」兵士だった。
~中略~
圧倒的不利な状況に置かれたにも関わらず討伐隊は善戦を続け、ブレンとXの一騎討ちを経て遂にXを撃破する。
この功績を認められて、ブレンは落ちこぼれから脱却できて一人前として認められた。
というように、主人公に「落ちこぼれ」→「一人前」という劇的な変化がありませんか。そういう変化が、読んでいて面白味として感じることが多いと思いました。
あくまで例なので、採用してねって言っているわけではないのですよ。
ほら、最近流行の要素で、追放系があるじゃないですか。あれは最初主人公が追放されているので、マイナススタートなんですよ。「落ちこぼれ」もマイナススタートなので、最初主人公を下げておいた方が、主人公が活躍したときにストーリーラインがマイナスからプラスに上がるので、起伏が大きくなりやすく、結果読み手が面白く感じる可能性が高くなるのでは?って思ったんです。
他の例ですと(サスペンス的な感じ?)、
オルフェンズの最近の作戦は、失敗が多かった。団長のアルザールの能力を疑う声が出てくる。主人公は彼を信頼して今の状況を心配する一方で、失敗が続く状況を怪しんでいた。
~中略~
圧倒的不利な状況に置かれたにも関わらず討伐隊は善戦を続け、ブレンとXの一騎討ちを経て遂にXを撃破する。
Xを回収したブレン達討伐隊の帰還後、本部では特定された内通者の処刑が団員達の前で行われた。
最近の作戦の失敗は、傭兵団の乗っ取りを企んでいた内通者のせいだったことが主人公の活躍により判明。そのおかげで、団長のアルザールへの不信感はきれいに払しょくされた。
上記みたいな展開にすると、「傭兵団オルフェンズ」の内部の問題を主人公のおかげで解決する話にもできませんか(あくまで例ですよ!)。
話の最初と最後で主人公側で分かりやすい状況の変化があると、読んだ際の面白さがさらに増えると個人的に思いました。まぁ、好みの問題かもしれないので、合わなければ流してくださいね。
次に気になったのは、「ある日、オルフェンズはその実力を見込んだとある人物から極秘の依頼を打診される。」中略「その後、副団長始め幹部らの説得によりアルザールが覚悟を決めたことでオルフェンズは再び団結、打倒Xに向けて動き出す。」あたりの展開でしょうか。
たぶん作者様的には、主人公側サイドの思惑、「ヤルタ連邦」側の思惑を把握しているから、話が理解できていると思うのですが、やや内情が複雑なので、どうしてこういう展開になるのか初見者には話について行きづらい恐れがあるのでは?と思いました。
特に話の始まりなので、複雑な背景が分からなくても理解できるような展開のほうがいいのでは?って思いました。
例えばですが、「中立傭兵連合に属する組織は両勢力に組入ってはいけないというルール」が変えられないなら、傭兵が「弱味を握られている」または「借りがあった」という理由でやむを得ず依頼を受けたでもいいのでは?って思いました。
または、エミールが「普通に戦争を終わらせたい、でも自分の兵を動かすと内部で勘づかれるから、傭兵団オルフェンズの力を貸して欲しい。どうか助けてほしい」くらいな依頼で、団長が引き受けたほうが問題ないのでは?って思いました。
現状では、話の目的がはっきりするまで遠回りの展開になった理由が分かりにくいんですよね。結局作戦に参加することになるので、読んでいる最中に団長アルザールの判断能力が間違っていたという印象を与える恐れがあると思いました。
例に出したサスペンス的に団長の立場が危うい冒頭なら、先に話の趣旨(目的)が出ているので、ハラドキさせたい意図だと分かりやすいですし、内通者のせいでXに襲われたとネタバラシがあるなら、団長の判断のせいではないので、問題ないとは思うのですが。
あと、ヒロインが見当たらないですね。今のライトノベルはヒロインがいなくても問題ないんでしょうか。
主人公のパートナーになるような人物が、この作品では見当たらないので、「関係性」という要素が弱いと思いました。
世界を統治する「ヤルタ連邦」と反政府勢力「アヴァランチ」、そして「中立傭兵連合」に属する組織、傭兵団「オルフェンズ」と、組織的な関係が分かりやすいので、このジャンルを普段読まない私でも理解しやすかったですし、文章も読みやすく書き慣れている印象を受けました。
内通者とか、陰謀的なハラドキな展開、面白そうだと思いましたよ。
内通者が「えっ、この人が!?」っていうキャラなら、なおさら面白そうですよね。
プロットも上手く書かれていた思いますよ。私自身、プロットを書くのが苦手なので、うらやましいです。私もプロットづくりを頑張りたいと思います。
色々と気になる点を書きましたが、あくまで個人の意見なので、合わなければ流してくださいね。
読み落としなどありましたら大変申し訳ないです。
執筆活動、応援しております。
長所。良かった点
陰謀的な要素が好みでした。
良かった要素
ストーリー 文章
ファンタジア・レコード 第一章(仮) ver1.1の返信の返信 (No: 5)
投稿日時:
ふじたにかなめさん、ご意見ありがとうございます。
>主人公の変化の印象が弱い
ここなんですが、実はあえて変化を出さないようにしている面があります。
主人公のブレンは戦闘で家族を失い、命拾いした後も傭兵として戦いに身を置き、辟易しています。そのうち、戦争を続ける世界に絶望し何もかもに消極的になっているのが今のブレンです。
そのうえ、他の方の返信に書かせていただいたのですが内通者、つい先日まで身内だった人間をブレンは処刑人として手にかけるわけです。そんな状態では下向きへの変化はあれど上向きの変化なんて起きようがありません。
けれども、金輪際ブレンはずっと落ちていくだけというわけでもないです。
今のあらすじ作成ペースではこちらに挙げるのが一体いつになるのか見当もつきませんが、二章の終わりから四章の終わりにかけて上向きの変化が起きる予定です。
具体的にどういうことが起きるかと言いますと、戦争が終結に向かって動きます。しかもその変化の中心にブレン達オルフェンズが居ます。
幼少期から戦争に、世界に翻弄され続け、全てを諦めていた少年が掴んだ初めての希望。その希望を実現するために無我夢中に戦い、ついに失ったものを取り返す。と、いった感じでしょうか。
なので、いわばこの一章から二章の本編というのはこの躍進に向けた「タメ」のような状態をイメージしています。
>話に付いて行きづらい恐れ
ご指摘の通りです。正直自分でも分かりづらさがあると思います。
これはそれぞれの描写を明確にすることで直したいと考えます。例えばオルフェンズ内の繋がりの深さをもっと明確にすることで団長と団員の対立と和解を際立たせたり、エミールをもっと裏のある不可解な男に描写することで先々のアクシデントにエミールがまさか噛んでいるのか? と思わせるようにしたいと思います。
>ヒロインがいない
この点も解決するのはまだ先になる予定です。
一章から七章までを第一編としたその次の第二編から登場させるつもりです。
単純にパートナーやカップリングとなるようなキャラは、このあらすじにはあえて書いていませんがライバルやエクスソルジャーの同僚、オルフェンズVS部隊の隊長など、一応いることはいます。