転生魔王の再転生~俺の平穏を返してくれ~
スレ主 あすく 投稿日時:
目的:趣味で書く
要望:欠点の指摘歓迎!
キャッチコピー:この男、元魔王
カテゴリー:なろう系ラノベ(大人オタク向け)
あらすじ
主人公、九耀揚葉はとっても平凡な男子学生。狙ったようにすべての能力が平均値というある意味凄い人物であった。しかしてその実態は、異世界から転生した元魔王。人間との終わりなき戦にうんざりした彼は、死後の異界転生権を得ることを条件に、全魔族の戦闘停止を厳命して勇者に倒されたのである。
今は力を隠して平凡に暮らす、そんな彼の元に、突如としてかつての世界から彼を転生させた神が現れる。神は異世界において超魔王を名乗る者に率いられた超魔族なる集団が暴虐の限りを尽くしており、勇者の子孫が立ち向かっているが、何とかして加勢して欲しいと言い出す。平穏な生活を壊されたくない揚葉はすっぱり断るものの、転生前の秘密を握られていたために、半ば脅される形で参加を承諾させられてしまう。
折しも異世界では勇者一行と超魔王が最終決戦の真っ最中。超魔王の目の前に送り込むのでそのまま攻撃しろとの指示を受け、スタンバイする揚葉。しかし、転移が済んだ彼の目に飛び込んできた光景は、予想外のものであった。目の前に勇者一行、足元には倒れた超魔王とおぼしき怪物。なんと揚葉が現れる直前に決着は着いていたのだ。突如として現れた揚葉に臨戦態勢を取り、斬りかかる勇者。条件反射で反撃してしまう揚葉。これにより元々激闘でボロボロだった勇者は意識を失い、勇者一行は退却する。
かくして、揚葉は『超魔王が死に際に召喚した究極大魔王に違いない』という、とんでもない認識が広まってしまったのだった。
超魔族は既に1体残らず壊滅していたため、とにかくここで生活を、と手始めに超魔王城を改築することから始めた揚葉。超魔王城は揚葉の居城の廃墟を再利用していたのである。そこで彼は、超魔王が人質として拐っていたとある王国の姫が牢屋でソリティアしているのを見つけてしまう。とりあえず牢からだしてやることに。
彼女を国へ帰さんと、王国へ連れていくも、人質を連れての襲撃と勘違いされる揚葉。城では勇者一行が待ち構えており、物々しい雰囲気である。面倒な争い事は御免だと、あえて抵抗せずに捕らえられる揚葉だったが、生活しているうちに彼のことを気に入ってしまったお転婆な姫が、なんと彼の拘束を解いて脱走させるという暴挙に出た。そこへ揚葉の帰還を知った魔王時代の部下の1人が、囚われた主君を助け出さんとして城へ攻撃、成り行きに巻き込まれてどんどん面倒な方向へ事態が進んでいく。
脱走姫君、元部下の女悪魔を引き連れて、超魔王城へと帰った揚葉だったが、なんということか、超魔王は蘇生しており、超魔王城は奪還されていた。超魔族から、超魔王にトドメを刺した挙げ句、人質まで奪還した憎むべき相手と認知されていた揚葉は、超魔族たちの猛攻に曝され、やむなく撤退。
再び王国へ戻り、下町に身を潜める彼らの元へ、神が現れて超魔王を倒せと空気を読まない発破をかけてくると、自棄になった揚葉は神を戦いに巻き込んだ。
かくして、揚葉と成り行きの仲間たちは勇者の攻撃をかわしつつ、超魔王を倒すために奔走するテロリストとなったのである。
やがて城から姫を追いかけてきたメイド、下町に迷い込んできた獣人などを巻き込んだ彼は、潜伏生活を満喫しつつも、神にせっつかれる毎日を過ごす。しかし、超魔族は人類と再び全面戦争を起こさんと画策し、各地で小競り合いを散発させていた。
いつしか下町にすっかり馴染んだ揚葉たちだが、超魔族の襲撃の際に正体が割れてしまう。しかし隣人たちは気付かぬふりをして、彼らを受け入れた。
揚葉は超魔王城の地下にある、魔王時代に仕込んだ自爆用爆弾を起爆し、超魔王を始末する計画を立案。起爆のために誰が行くかで揉めるものの、結局誰も折れずに仲間全員で突入する。
超魔族と戦いながら、勇者一行もまた侵入していることに気付いた揚葉たちは、三つ巴の状況下において、勇者を逃がしつつも超魔王を倒すという困難なミッションを強いられる。
超魔王城の地下では、彼らの動きを察した超魔王が待ち構えていた。一足先にそこへ辿り着いた勇者一行は戦いを挑む。だが、揚葉たちがやってきた頃には、勇者パーティは壊滅状態になっていた。揚葉の狙いを知った超魔王が、勇者もろとも彼を消そうとして、爆弾を逆に利用する策略を立てていたのである。爆弾を起爆し、自身は悠々と空へ飛翔する超魔王。
万事休すと思われたが、神の機転により仲間たちと勇者一行が協力して爆弾を掘り起こす。揚葉は覚悟を決めた。仲間、神、そして勇者の前で魔王としてのすべての力を解放し、掘り起こした爆弾を彼方の空を舞う超魔王へ向けて投げつける。閃光が空を染め上げ、超魔王は墜落した。
勝利した勇者一行は王国へ凱旋する。彼らに城へ誘われるが、揚葉はもっと平穏に暮らしたいからと、部下だけを引き連れて、潜伏生活を営んでいた下町へとさっさと引っ込んだ。
一抹の寂しさを感じながらも、部下と平穏を噛み締める揚葉。街はお祭りムードが続いている。そして数日後。所用で出かけていた揚葉が戻ると、そこに仲間入りたちと勇者一行までが寛いでいた。勇者は超魔王討伐の報酬として、この建物の所有権を得たのだ。そして、無賃居住の揚葉に対して、滞納していた家賃の支払いを迫る。思わず逃げ出した揚葉は、「俺の平穏を返せ!」と叫ぶが、その顔はどこか楽しそうだった。
キャラクター
主人公
九耀揚葉(くようあげは)
異世界の元魔王。戦いに明け暮れる毎日に疲れたため、神と契約。魔族に戦闘停止を厳命し、自らは死後の転生を確約させた上で勇者によって倒される。その後現代日本へ転生を果たして九耀揚葉の名を得た。しかし超魔王なる輩が異世界を席巻したために、戦力として神に再召喚される。
再召喚されたそばから勇者に究極大魔王と間違われ、姫を連れて行ったら王国に捕らえられ、脱走したら復活した超魔王に住処を奪われて襲われる、中々の苦労人。
ヒロイン
姫(名前はまだない)
王国のお姫様。超魔王に拐われて超魔王城に捕らえられていたが、超魔王が倒され、揚葉に見つかって解放される。勇者のことは知っているため、揚葉を最初は新しい世話魔族と思って警戒していたが、生活していくうちにコロッと落ちてしまう。後に揚葉が王国に捕まった際も、牢の門番を殴り倒して鍵を奪って逃がすなど、結構見境がなくなっている。実はかなり強い。
ヒロイン
元部下
かつて魔王時代に部下だった女悪魔。部下だったと言っても、かなり末端であり、魔王の姿など月に1度見るかどうか、といったところだった。しかし魔王には完全に一目惚れしており、魔王が居なくなってからも鍛え続けて今では超魔族の幹部とも互角に渡り合う剛の者になった。魔王のためなら例え火の中水の中という忠臣だが、妄想も激しく嫉妬も激しい。
ヒロイン
獣人の少女
下町潜伏時代に現れた、猫の獣人の少女。空腹のあまり揚葉の潜伏先に侵入し、食料品を漁っているところを取っ捕まった。その後腹一杯食事をさせてくれた揚葉の度量に感激し、勝手に居着く。揚葉のことは何も知らないが、その力は何となくわかっている。
サブヒロイン
メイド
王国の城から姫を追ってやってきたメイド。姫様命で、1にも2にも姫様の言うことが絶対。実力も高いが、超魔族の襲撃時に負傷してしまい、姫の誘拐を阻止できなかったことに深い後悔の念を抱いている。揚葉のことは、姫様をたぶらかす悪い男と見ていたが、姫が彼に手を出すことを強く禁じているため、歯痒い思いをしている。
サブキャラ
神
揚葉が魔王時代に取引を持ちかけた神。時が下り、新たな脅威である超魔王とその軍団が現れたため、勇者だけでは心許ないと揚葉を異世界へ呼び戻した。しかし、目測を誤ってまるでラスボスのような出現のさせかたになってしまい、揚葉の誤解連打の引き金を引いてしまった張本人でもある。意外とドジではあるが、神の名に恥じぬ実力を持つ。しかし地上での力の行使は制限されており、迂闊な性格も手伝って戦果は散々になることが多い。
敵
超魔王
魔王である揚葉が姿を消してから数百年後に現れた、新たな世界の脅威。自身の力を使って超魔族を生み出し、世界を席巻している。正体や思想などは不明。
設定(世界観)
主人公の転生先(再転生前)は現代日本。異世界は所謂中世ヨーロッパ風。
参考作品
この素晴らしい世界に祝福を、ドラゴンクエスト(特に1や4)、その他ファンタジー作品
作者コメント
キャッチコピーの通り、主人公が異世界で無双するにあたって、『元はその異世界の魔王(先代)』というバックボーンを持たせました。でもすっかり毒は抜けており、昔の仲間や部下や勇者には腑抜けと言われつつ、不運に見舞われてもめげずにぶれずに目標へ向かってまっしぐら、という展開を目指しました。
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