小説のプロット相談掲示板

さる・るるるさんの返信一覧。最新の投稿順2ページ目

元記事:花男爵の遺言

こんにちは、カイトと申します。

以前見ていただいたプロットを大幅に手直ししてみました。「物語の基本」を押さえることに重点を置いたため、オリジナリティはほぼありませんが、「物語」進行、展開としてはいかがでしょうか。

前回と同じく、以下の三点についてご意見いただけると嬉しいです。
ストーリーキャラクターに多少なりとも興味を引かれるか
・あらすじが破綻していないか
・ツッコミどころ、物足りなさ

よろしくお願いいたします。

上記の返信(花男爵の遺言の返信)

投稿者 さる・るるる : 1 投稿日時:

1.ストーリーキャラクターに多少なりとも興味を引かれるか
2.あらすじが破綻していないか
3.ツッコミどころ、物足りなさ
    ↓
順番を「1」「3」「2」と変えて説明します。

■1.ストーリー、キャラクターに多少なりとも興味を引かれるか
【ストーリーについて】
何を伝えようとしているか、さっぱり分かりません。
オリヴィアとダニエルの話、スカーレットとハリソンの話、
ダニエルとロバートの話、オリヴィアがハリソンの娘である話。
どれも、1本書けてしまうほどの内容を、
まったく深掘りせずに、ただただ列記しているだけです。

プロットというのは、主人公が、どういう【状況】で、
どういう【人】と関わって、どういう風に【考え方が変わっていったのか】といった
“感情の変化”を見せていくものです。
つまり、このプロットでは「感情の変化」が分かりません。

物語の基本は、主人公が「成長していること」です。
そして、成長させるためには、いくつかのプロセスが必要です。
「順を追って」書くことが、非常に大切です。

それゆえ、プロットは、感情の変化の「流れ(順番)」が正しいか、
欠落している部分はないか、逆に余剰な部分はないか、
といったことを、俯瞰(検証)するためのモノです。

つまり、贅肉を削ぎ落とし、骨子だけが見えるようにします。
例えば、珈琲がどうたらこうたらなんて、物語に大きな影響を与えることでしょうか?
不要な部分が多すぎます。

まず、「感情の流れ」を最優先で考え、それを生かすための「状況」を作る。
そのあとで、「舞台(出来事・エピソード)」を用意します。
逆は、絶対にダメです。

どうしても、先に「舞台」や「出来事」を考えがちです。
それを先にやってしまっては、どうやっても面白くなりようがありません。

そして、この話は、17世紀という「過去の設定」です。
「未来の設定」も同じなのですが、現代で描きづらいことを「過去や未来」に持っていきます。
なぜ、17世紀という過去の時代設定なのか、必然性がありません。
「現代」とは、「どこが、大きく異なるのか」を明記しておく必要があります。
つまり、大前提(これがテーマかと)を、読者に知らしめておく必要があります。

どの国でも、17世紀は、男尊女卑でしょう。
男は働き、女は家庭を守る時代です。
よくこういう話を作る場合は、「ファエニミズム」をテーマにすることが多いです。
ただ、読むとそういう印象はありません。
ということは、17世紀の何が必要だったのでしょうか?
時代設定をまったく活かしきれていません。

また、庭園づくりの話が、中高生に刺さるとは思えません。
なぜ、庭園なのでしょうか? これも、また必然性が感じられません。

【キャラクターについて】
設定だけを列記しても、どんな人間か分かりません。
キャラに合わせた、行動や発言で、【個性】が発揮されます。
それゆえ、このプロットでは、魅力を感じる要素が見当たりませんでした。
むしろ、計算高いヤな女に感じました。
また、余計なことを書き過ぎているせいで、キャラが、状況ごとに変わっています。
つまり、キャラを軸ではなく、筋を軸にした、ご都合主義となっています。

■3.ツッコミどころ、物足りなさ
・そもそも、ダニエルは、なぜ、オリヴィアがハリソンの隠し子だと分かったのでしょうか?(17歳の少年に大人の事情が分かるのかが不思議だし、大人たちは、なぜ、それが分からないのかも不思議・・・)
・そもそも、ダニエルは、オリヴィア(妾の子)と結婚しても、なんのメリットがないと思うのですが?(現代ですら、愛人の子、妾の子とは、誰も結婚したがらないですよね?)
・そもそも、貴族が、平民の子もしくはそれ以下の位の子(オリヴィア)と、結婚すること自体が許されないと思うのですが? (本人が良くても、まず親が許さないのでは? 17世紀の設定ですよね?)
・そもそも、ハリソンの娘だとしても、オリヴィアはその才能を受け継がれている保証は、まったくないと思うのですが? (だいたい才能を磨く環境にも置かれていないし、2世というのは才能がなく、親の財産を食い潰すのが定番です。天性の才能がある、という話が、一番つまらないです。というか、ドラマになりにくい)
・そもそも、ダニエルが結婚後の何不自由のない暮らしを約束したとしても、自分の母親と同じ目に合い、捨てられると思わなかったのでしょうか?(貴族が、平民の子に言い寄っても、遊ばれて捨てられるのがオチですよね? 自分も母親と同じ境遇になると思うのが普通だと思うのですが。自分だけは違うと、身の程をわきまえていないのでしょうか?)
・そもそも、オリヴィアが、ハリソンが設計したという王立庭園を見て、何が分かるというのでしょうか?(もし庭造りの才能があるとしても、どこでそれを培ってきたのでしょうか? 伏線がありませんので、突拍子もない展開にしか思えません)  
・そもそも、乳母エズメが、なぜ庭師としての知識を持っているのでしょうか?(女性が、男性の仕事の知識を身につけているなんて、あり得ません)
・そもそも、女性のオリヴィアが、なぜ庭師の知識を持つ必要があるのでしょうか?(この時代、男性が仕事をして生計を立て、女性は男性の身の回りお世話をすることです。ダニエルのサポートは、仕事の面ではなく、別の面ではないでしょうか?)
・そもそも、オリヴィアが、ダニエルが非協力的なのに怒りを爆発させとありますが、何で協力する必要があるのでしょうか?(結婚後の何不自由のない暮らしという、最大級の餌をぶら下げられているのに、なにをワガママなことをいっているのでしょうか?)
・そもそも、オリヴィアは、なぜハリソンに、自分のことを認めさせたいと思ったのでしょうか?(もう痴呆なのに? そして、身分の違い、性差の違いを、まったく無視しています?)
・そもそも、王立庭園を見学させられた時に、ハリソンとはよほど人間味のない高慢な男に違いないと思ったのに、ダニエルの屋敷の庭が、ハリソンの設計したものと知って、なぜ驚いたのでしょうか?(オリヴィアが、ダニエルの庭を見て、ハリソンが作ったと分からなかったことで、庭師の才能がないということへの暗示でしょうか?)
・そもそも、薔薇には「我が娘」という仮名がつけられていれば、自分の名前を言わなければ、実の娘ではないことが決まってしまいますよね?
・そもそも、薔薇の名前を当てる下りで、オリヴィアがヤケクソで思いついた名前を叫び、それが当たってしまうなんて、もう荒唐無稽の極みなのではないでしょうか?
・そもそも、オリヴィアがハリソンの実娘であることが、そんなに重要なことなのでしょうか?(この時代、男が外で子供を作ったとしても、男の甲斐だし、妾の子に特別な権限なんて与えないと思うのですが?)
・そもそも、伯爵は、オリヴィアを見た瞬間からハリソンの娘であると確信していたとありますが、若かりしハリソンに似ていた程度では、なんの説得力もないと思うのですが?
・そもそも、男爵が、親族たちに彼女を認めさせるには伯爵のゴリ押しだけでは弱いと感じ、あの証明の場を設けたとありますが、ゴリ押し以外の何物でない、と思うのですが?
・そもそも、ヴァイオラ王女の婚約者であるセバスチャンが、なぜ、オリヴィアの味方なのか、よく分からない?(ただのご都合主義ですよね?)
・そもそも、ダニエルは、なぜロバートの庭の設計図を手に入れたのか不思議(ただのご都合主義ですよね?)
・そもそも、設計図を手に入れ、その完璧さに打ちのめされるとありますが、庭の完璧って何ですか? その定義は? だいたい庭づくりに正解ってあるんですか?
・そもそも、ダニエルはダニエルの庭を作ればいいとありますが、ダニエルがどんな庭作りを目指しているか、さっぱり分かりません。説明がないので。
そもそも、ダニエルは、ハリソンに追いつけないとなりますが、キャリアが違いすぎて、追いつけないのは当たり前なのではないでしょうか?(17歳で、庭づくりができるようなら、庭づくりって、大したことないですよね?)
・そもそも、ダニエルはオリヴィアに、改めてプロポーズをしたとありますが、どういった流れで、どういう部分を好きになったのか、さっぱり分かりません。
・誰が主人公か分かりません。読んでいる印象だと、ダニエルっぽいのですが?

「2.あらすじが破綻していないか」へ続く。

良かった要素

ストーリー

スレッド: 花男爵の遺言

この書き込みに返信する >>

元記事:花男爵の遺言

こんにちは、カイトと申します。

以前見ていただいたプロットを大幅に手直ししてみました。「物語の基本」を押さえることに重点を置いたため、オリジナリティはほぼありませんが、「物語」進行、展開としてはいかがでしょうか。

前回と同じく、以下の三点についてご意見いただけると嬉しいです。
ストーリーキャラクターに多少なりとも興味を引かれるか
・あらすじが破綻していないか
・ツッコミどころ、物足りなさ

よろしくお願いいたします。

上記の返信(花男爵の遺言の返信)

投稿者 さる・るるる : 1 投稿日時:

■2.あらすじが破綻していないか

残念ながら、まだ、プロットとして、ジャッジするレベルにはありません。
とりあえず、高慢な貴族のダニエル(男)に、庶民のオリヴィア(女)が
恋をする話として仮定して、基本的な流れをご説明します。

まずは、三幕構成(起承転結)。
ファーストシーンは「最悪の出会い」、ラストシーンは「両思い」です。
となると、真ん中の部分は、「好きになっていく過程」となります。

次に、「人物配置」と「性格づけ」。そして「対比」。
主人公はオリヴィア、相手はダニエル。
そして、関係は、必ず、「対比」させます。
つまり、オリヴィアは「女」、ダニエルは「男」。
オリヴィアの「庶民」に対して、ダニエルは「貴族」といった具合です。
もちろん、性格も同じです。
オリヴィアは「いい人」で、ダニエルは「ヤな奴」です。

ただ、これでは、人物が不足しています。
つまり、ダニエルの「ライバル」を登場させましょう。
そう、三角関係を作るのです。三角関係は、物語の基本です。

そして、ここもまた、「対比」を意識して、
ダニエルの「ヤな奴」に対し、ライバルは「いい人」にしましょう。
ライバルは、「貴族」でも、「庶民」でも、どっちでもいいです。

つまり、オリヴィアから見れば、
性格の悪いダニエルを選ぶか、性格のいいライバルを選ぶか、という構図になります。
そして、もちろん、ヤな奴のダニエルとくっつくように作らなければなりません。

そこで、“美点(良いところ)”と
“欠点(悪いところ)”を【意識して】作っておく必要があります。
主人公のオリヴィアは10のうち、9の「美点」と、1の【欠点】を考えます。
そして、ダニエルは、1の【美点】と、9の「欠点」を考えます。

ここが【最も重要なポイント】です。
オリヴィアの「欠点(悪いところ)」と
ダニエルの「美点(良いところ)」は【対比である(セットである)】ということ。

例えば、オリヴィアは、【慎重に考えてから、行動】します。
しかし、考えすぎてしまい、実は、行動に移せないことが多いのです。
そして、ダニエルは、【後先も考えず、すぐに行動】します。
そのため、失敗も多いが、実は、目標に向かって確実に進んでいるのです、といった具合です。

つまり、オリヴィアの「足りない部分」を、ダニエルが「持っている」という点です。
主人公が「最も欲している部分」が、ダニエルには「ある」のです。

そして、オリヴィアの抱えている「問題や障壁」は、
この部分を解放してあげることによって、解決へと繋がるようにように作ります。
ここが、一発逆転となる「大きなターニングポイント」です。

実は、ヤな奴の「美点」は、とっても目立ちます。
怖そうなヤンキーが、雨の中、捨て猫を拾っているシーンと同じです(笑)。
つまり、ヤな奴だと思い込んでいたのに、実はいい奴だったと。
そこをきっかけに、さらに自分の思い込みを、ひっくり返していく事実が出てきて、
主人公は、ヤな奴を見直し、恋に落ちていくのです。
ま、ギャップ萌えですな。

それゆえ、自分の勝手な思い込みをたくさん作っておいて、
それを、ことごとく、ひっくり返していくのです。
読者の予想を裏切っていく展開にしていく、と。

例えば、「貴族だから、好きなことを、なんでもできるのだろう」とか、
「貴族だから、自由な時間がたっぷりあるのだろう」とか、
「貴族だから、お金には全く苦労しないのだろう」とか、です。
だから、私は、貴族と同じようにできなくて、当然だと。
自分に、都合のいい「言い訳」を、用意しているワケですね。

しかし、ダニエルと出会い、
物語後半から、自分の考えが、まったく間違っていたことに気づくのです。
今まで心に根強くあった貴族への偏見が、
ダニエルと会うごとに、どんどん消えていくように作って行きます。
そして、オリヴィアは、ついに【自分自身と対峙する】ハメになります。
そこで、次に、自分がどんな行動に出るのかで、物語が決まってきます。
ここも、かなり重要なポイントです。

ここで、展開の参考となる映画作品をご紹介しておきます。
「こんな夜更けにバナナかよ」というノンフィクションを、映画化した作品です。
小説よりも、映画の方が、理解しやすいですので。

ここで取り上げる部分は、【三角関係(映画のオリジナル部分)】です。
・筋ジストロフィーの超ワガママ野郎・鹿野(大泉洋)。
・イケメン医大生の超いい人・田中(三浦春馬)。
・田中の恋人・美咲(高畑充希)。

美咲から見て、「鹿野」を取るか、
「田中」を取るか、という選択肢は、
どこをどう考えて「田中」しか、考えられません。
もともと、田中の恋人ですし。

しかし、誰もが予想しなかった展開となります。
美咲(女性)の視点ですが、男でも共感できます。

それは、鹿野を「男としての魅了」ではなく、
「人間としての魅力」を描いているからです。

詳しく解説はいたしませんが、
女性視点でも、男女ともに、グッとくるシーンを作るための「手順」と、
その「伏線」を、ここで学んで欲しいと思います。

だらだらと書きましたが、プロット作りの基本は、
主人公の、感情の変化(成長の過程)を、誰もが分かるように見せることです。

ラストで、主人公が感情を爆発させるためには、
かなりのタメ(問題や葛藤・伏線)を必要とします。

そのタメが、どれぐらい必要なのかは、経験値なのかもしれませんが、
ラストから逆算して作ると、わりかし、作りやすいと思いますよ。
ではでは。

スレッド: 花男爵の遺言

この書き込みに返信する >>

元記事:花男爵の遺言

こんにちは、カイトと申します。

以前見ていただいたプロットを大幅に手直ししてみました。「物語の基本」を押さえることに重点を置いたため、オリジナリティはほぼありませんが、「物語」進行、展開としてはいかがでしょうか。

前回と同じく、以下の三点についてご意見いただけると嬉しいです。
ストーリーキャラクターに多少なりとも興味を引かれるか
・あらすじが破綻していないか
・ツッコミどころ、物足りなさ

よろしくお願いいたします。

上記の返信(花男爵の遺言の返信)

投稿者 さる・るるる : 0 投稿日時:

蛇足。

まず、「3.ツッコミどころ、物足りなさ」は、
長々と書いてありますが、
内容よりも、こんなに量があるよ、といった目安と考えてください。
要は「辻褄を合わせましよう」と。

ただ、辻褄わせは、あっちを直すと、こっちが変になり、
こっちを直すと、あっちが変になる、と言った感じで、とっても厄介ではあります。

例えば、「なぜ、突然、薔薇男爵が登場するか?」と言った疑問があります。
それは、「庭園づくりの主役といえば、薔薇が基本である。
つまり、薔薇男爵とは、我が家にとって、欠かせない人物なのである」と書いてあれば、「あまり疑問を持たない」わけですね。
つまり、言葉足らずなわけです。

しかし、これらすべての疑問に答えると、プロットが何倍にも膨れ上がるでしょう。
プロットで、「書く部分」と「書かない部分」の取捨選択は非常に難しいです。
自分では分かりにくいからです。
なので、どんどん人に読ませて、
「分かる? 分からない? しつこい?」を人に聞いてみてください。

そして、プロットは「骨子」です。
まず、「軸」となる部分を作ります。
そして、後で、サイドストーリーや細部を、足していきます。

例えば、「オリヴィアとダニエル」の恋愛話を軸にプロットを練ったとします。
その後で、「母とハリソン」の恋愛話を足していけばいいわけです。

その際、ここも「対比」させます。
母は「結ばれず(事実)」、オリビアは「結ばれる(予定)」となります。

そして、主人公を成長させます。
母は、【最初】自分と同じ苦しみを味わうと思い、
なんとか「やめさせよう」と考えますが、【最後】は「娘を応援しよう」と誓います。
オリヴィアは、【最初】「母のようになりたくない(惨め)」と思っていますが、
【最後】「母のようになりたい(幸せ)」と感情が変化します。

その変化を、軸となる物語に、さらに組み込んでいけばいいわけです。

必然性は、言葉を変えれば、やはり「辻褄合わせ」でしょうか?
庭園づくりを扱うことが問題なのではありません。
「庭園づくり」に、もっと重要な意味を持たせると言うことです。
庭園づくりにおいて、「何を伝えようとしているのか?」と言う部分をしっかりと明記します。
プロットですから、端的に、言い切ってください。

例えば、現代では、庭づくりのイメージは「女性」ですが、
当時は、「男性の仕事」でした。

「ヴェルサイユの宮廷庭師」は、
「庭園づくり」を【男性社会の縮図】として描いています。
ここが、大前提です。
庭園づくりは、「男の仕事・貴族の仕事」でした。
そこへ、「女性が入ってきた」と。

そこで、「男性社会」という大前提を、
「女性は生きにくい時代だった」ということを、
読者が頭の片隅に置くように促します。

多くの人は、「分かると思ってた(←自分で作っていますからね)」
「察してください」と言いますが、それではダメです。
分かることでも、あえて「念押し」で、書いておくことをオススメします。
意外にも、大前提が「まったく伝わっていない場合」って、結構、多かったりします。
書いてあるだけではダメです。記憶に残る部分に書いておくこと。
「現代と違う部分」は、必ず、前もって強調しておくことです。

また、王立の庭園だったり、貴族の庭だったりでは
スケールが大きくて【他人事】です。
それを【自分事】に引き寄せていくために、
身近なシーンに例えて、親しみを作ってからスタートさせていきます。
入口は小さい話で、出口は大きい話に、が原則です。

例えば、「小さな花壇が心を癒すと評判の修道院がありました。
そこの担当をしているオリヴィアは・・・」といった花壇からの始まれば、
後半の庭園づくりに繋がることも、違和感がありませんよね?
ハリソンの娘だからと、何のキャリアもなく、庭師の才能を発揮したりはしません。
「ヴェルサイユの宮廷庭師」の主人公は、もともと庭師ですよね。
きちんと、前振りを置いておくことで、違和感のない展開を心がけていきます。

また、ダニエルと叔父ロバートの庭園対決も、
詳細が書かれてないのですが、逆にこういう部分はしっかりと書いてください。
そして、この部分は、ダニエルが勝たなければ意味がありません。

つまり、「弱いものが、強いものに挑んで、勝つ!!」という展開です。

そこで、キャリアのあるロバートに勝つにためは
「ダニエルならでは」のアイデアと発想で、勝たなければ意味がありません。

例えば、オリヴィアが、修道院で、
子供たちと一緒に、紙に書かれた迷路を解いている見て、
ダニエルは、ハッとします。
庭園は、園内を歩きながら楽しむ方法と、
宮廷から見下ろし広大な風景を楽しむ方法の2つがある。
つまり、庭園に巨大迷路を作れば、
園内を歩くと、美しく整った植栽だが、
宮廷から見れば、巨大迷路を眺めることができる。
もちろん、来賓者には、
実際に迷路を歩かせ、楽しんでもらう。
答え合わせは、宮廷から見れば、分かる仕掛けだ。
ダニエルは、この評判の庭園づくりで有名となり、
巨大迷路の第一人者となって後世に名を残した・・・とか。

また、オリヴィアが、修道院で、
子供たちと一緒に配色独楽で遊んでいるのを見て、
ダニエルは、ひらめきます。
配色独楽とは、円盤に色を塗り、回すと混色して、色が変わる遊びです。
大人たちが色や品種によって、薔薇をレイアウトするが、
ダニエルは、色違いの薔薇をセットで植えることにした。
例えば、赤や白のバラをセットで植える。
色の違う薔薇を見るためには、広大な敷地を移動せざるを得ないが、
この方法なら、一回で、2種類の花々が楽しめる。
つまり、半分の労力で庭が楽しめるのだ。
そして、宮廷から見れば、赤と白のバラが植えてある場所は、
混色して、ピンクに見えるのだ。
目の錯覚を利用した仕掛けだが、この植え方が斬新で面白いと評判になり、
巨大な敷地を持つ庭園では、一気に広まった、とか。

つまり、いずれも、庶民の遊びをヒントにしたアイデアが生まれます。
庶民のオリヴィアと出会わなければ、発想し得なかったアイデアで、ダニエルを勝利へと導きます。

そして、薔薇男爵曰く、
素晴らしい品種の薔薇と、素晴らしい品種の薔薇を交配させても
決して美しい薔薇は生まれない。
人間もそうだ。貴族と貴族、庶民と庶民、男と男、女と女、
そんなことにこだわるよりも、分け隔てなく、人と付き合う方が、人生は豊かになる。
それを、オリヴィアが教えてくれた・・・と、
最後に、こういった教訓めいたことを書いて、言いたいことをまとめます。

ま、だいたい、こんな感じ考えていきます。
だらだらと書き連ねてみましたが、少しはお役に立ちましたでしょうか?
長々と、お疲れ様でした。ではでは。

スレッド: 花男爵の遺言

この書き込みに返信する >>

現在までに合計8件の投稿があります。 5件づつ表示中。現在全2ページ中の2ページ目。

ランダムにスレッドを表示

World crysis 〈ナミダ:アタッチメント・ディス・ワールド〉

投稿者 ソラナキ 返信数 : 2

投稿日時:

欠点など、ラブコメとしてあったほうがいい展開などを教えてください。 続きを読む >>

目的:趣味で書く

要望:一緒に作品を作って欲しいです!

カテゴリー:

▼おすすめ小説!

マンスリーセレブ

投稿者 エア 返信数 : 7

投稿日時:

エンタメ系の文学賞(メフィスト賞)に応募しようかと考えています。改善すべきポイントやネタ出しだけではなく、感想や長所も一緒に書いてく... 続きを読む >>

目的:趣味で書く

要望:一緒に作品を作って欲しいです!

カテゴリー:

笑顔の「おはよう」

投稿者 エア 返信数 : 0

投稿日時:

monogataryのコンテスト応募用の作品です。「おはよう」がテーマです。 欠点の指摘は歓迎しますが、アドバイスも書いて下さい。 続きを読む >>

目的:趣味で書く

要望:一緒に作品を作って欲しいです!

カテゴリー:

ランダムに返信を表示

元記事:たすけて想い屋さん。

無感情者の悩みのレパートリーがすごく少ないです。無感情者は染谷香織の歌を聴いたあと、徐々に歌を聞く前の一番強かった感情が消えます。笑い、喜びを失った桜木碧は、親友が借金で冥土へ行った後、親友の妹を監禁された苦しみで染谷香織の歌をリピートし、親友と笑いあった時の笑い、喜びを失いました。このように悩みのレパートリーを是非…。

上記の回答(たすけて想い屋さん。の返信)

投稿者 三三子 : 0 投稿日時:

心がほっこりする素敵なお話だと思います。しかし、オモイヤという和風なタイトル、お店にしてはサンタなど洋風なものが多く、お店の名前だけが浮いてしまっているように感じます。お店を洋風な名前にするか、服装をサンタでなく福の神のようにするかしてはいかがでしょうか。

また、悩みのレパートリーとして、恥や愛、諦めの感情はいかがでしょうか。
例えば諦めの感情を失ったら逆に頑張れますが、良いことばかりではなく、無理な状況でも諦められないと、危険な状態に陥るかもしれません。
恥を知らないと全裸で走り回るかもしれず、閑話休題のギャグエピソードにちょうどいいかもしれません。
愛を忘れたら、いままでその人から一身の愛を注がれていた人がショックを受けるでしょう。

参考にしていただければ幸いです。

スレッド: たすけて想い屋さん。

カテゴリー: キャラ文芸

この書き込みに返信する >>

元記事:未定

初めてで色々間違えてたらすみません。
お話作りをした事がほぼ無いので考え方がよく分からず進みませんのでぜひ助けてくださると嬉しいです。

最終的には小説にしたいですが、最初の目標としては大まかなストーリーから短いお話にしたいです。
今のままだと肝心の中身がふわふわ過ぎるので…。
どうかよろしくお願いします。

上記の回答(未定の返信)

投稿者 サタン : 2 投稿日時:

まずプロットの感想から。
設定が長寿ということもあって数百年を経ているので壮大なように思えるけど、ストーリーは呪いを解呪するという話でとてもシンプル。
これは偉そうにも褒められるべきところだと思います。ただ、まだまだ考え始めのようでここからあれこれ設定や話を盛っていって複雑になってしまわないかと心配。
この物語の骨組みは「解呪するための旅」というシンプルなものだと忘れないでほしいと思います。

構成は、まあ言うまでもない事だけど、まだ大雑把な流れが出来ただけなので、「ここから物語が始まる」という切っ掛けこそあるけど、「その物語は一体何なの」という中身がごっそり抜けています。
オチが決まっていればオチから逆算して中盤を決定出来るので、まず中盤の展開を決めると良いでしょう。
最初にオチを決められている事は、書き慣れてない人だとこれは滅多に無いことで、個人的な所感ですが最初にオチを決められる初心者は完走率が高いと思います。

あとは、かなり個人的な意見。
世界観に「ファンタジーイメージ」とあるけど、これは解呪する旅なので、「呪術」に関する設定が個性的であれば面白そうだと思う。
例えば、漫画「蟲師」ってわかりますかね。「蟲」という異形の精霊のようなものが引き起こす怪奇現象を薬師っぽい主人公が解決したり不思議体験をしたりしてく話なのだけども。この「蟲」の世界観の設定が秀逸で面白い。内容はというと「旅人の主人公が先々で困ってる人を助けていく」みたいな単純なものなのだけど、だからこそ世界観の独特さが際立って面白いわけですね。
まあ、ちょっと例えで出すには極端だったかもしれんけど、御作も内容はいたってシンプルなので、「解呪の旅」であるなら「呪い」に関する独特な世界観があったら良いと思う。

ほんで、ようやっと本題。
>お話作りをした事がほぼ無いので考え方がよく分からず進みませんのでぜひ助けてくださると嬉しいです。
物語の作り方は人によってかなり違うことがあるので、あくまで私なりの解釈で説明してみたいと思います。これが正しいやりかたってわけではないことを留意しておいてください。

既に決められた事から一番近い考え方で解説すると、全ての物語は基本的に「はじまり」「なか」「おわり」の3ステップで説明できます。
「桃太郎が」「動物を仲間にして」「鬼を退治する」
という具合。
ここで御作が抱えてる問題は「なか」の部分でしょう。
私は先に「オチから逆算して中盤を決めればよい」と書きましたが、この桃太郎の例においては「鬼を退治するための仲間を得る」という感じです。単純に「鬼を退治するにはどうすれば良いか」を考えれば良いという事です。
まあ、自分でだしておきながら少々わかりにくい例ではありますが、「なか」は「オチに至るための切っ掛け」であると認識されれば良いと思います。
それで言うと、御作の場合は「解呪の家系を見つけて呪いが解けた」で終わるので、すなわち「解呪の家系を見つけるためにはどうすれば良いか」を考えれば良いわけです。
ここでは適当に考えて、「解呪の家系を付け狙う呪術師と敵対し、関わりが深い人物を助ける」とでもしましょうか。
そうすると御作は、
1「恩人の子孫と共に解呪の旅に出る」
2「解呪の家系を付け狙う呪術師と敵対し、解呪の家系と関わり深い人物の知己を得る」
3「解呪の家系を見つけ、呪いが解けた」
となる。
すると、2の前に「呪術師」という敵の事や「解呪の家系」の事を読者に伝えねばならないので、1と2の間に
1.5「呪われて困ってる人を、主人公が数百年で身につけた解呪の術で助け、呪術連盟と敵対することになる」
という感じの展開を入れたり、
2と3の展開が急すぎるので、間に
2.5「知己を得た人物の話から滅ぼされた解呪の一族の隠れ里へ向かい、そこで主人公は見覚えのある顔を煤けた写真の中に見つける。それは呪術連盟の幹部の家族写真だった」
つまり、解呪の一族の唯一の生き残りが呪術連盟の幹部だったって事っすね。これは私の妄想ね。
そーすっと、主人公と呪術連盟の幹部は前もって顔見知りになってなきゃイカンので1.5から2の間で幹部が主人公を見下ろして「中途半端に呪いを受けた死にぞこないか」みたいなシーンを入れたいね。一戦して主人公が負けるとか。
さて、じゃあ呪術連盟の幹部はなぜ里を裏切ったのか、あるいは裏切るにたる理由があったのか、「生という呪縛を解してしまう呪われた一族だ」とか、そもそも「主人公を呪いに掛けたのは、長寿という呪いを解いて殺そうとしていたのだ」ということにするか。
うーん。妄想が熱を帯びてきたので、参考例はこの程度にしておきますか。

物語は、例えばストーリー進行に123456789と番号を振ったとして、最初に誰でも考えるのは1の段階「はじまり」ですね。
そして9というオチ「おわり」を次に考えるのですが、これを考えられる初心者はなかなかいない。
その次は5という「なか」を考えるべきなのですが、スレ主さんが考えられたのは
「数百年後、恩人の子孫を助けて旅をともにする」
というところで、これはせいぜい進行2でしょう。
なんなら、主人公が呪われて死にかけたってのはプロローグ、前座の話であって、「数百年後」からが物語のスタート、すなわち進行1の部分とも言える。
人間は、時間からは逃れられないので常識的に時系列で物事を考えますが(だから最初にオチがなかなか考えつかない)物語を思考するときは因果が逆になるので、結果を考えてからその道筋を考えると思いつきやすいです。
時系列で考えるから1の次は2を考えてしまいますが、オチである進行9を考え、その9に至る切っ掛けを考えてこれを進行5とする。
1・5・9が揃うと、単純な話、これだけで物語が成立する。
「解呪の旅に出た」「解呪のヒントを得た」「解呪に成功した」
と、まあ何も盛り上がらない流れですが、解呪の旅でヒントを得たから解呪できた、と内容は通ってますよね。

この盛り上がらない話を面白くするためには「障害」を置くことです。
これは「解呪の旅」なので「解呪させない・できない要素」を置くことで「苦労してヒントを得た」「大変な中やっと解呪できた」という盛り上がりになる。
私の例ではそれが「呪術師」や「呪術連盟」や「幹部が解呪の一族の裏切り者」という展開になってます。
私の作例は最後まで作ってませんが、おおよそこんな感じという流れはわかるのではないかなと思う。
「蟲師」のように一話完結で短い話の連作にしたい場合は、この規模を小さくすれば良い。
例えば「解呪の旅」の中でこの本題とは別に、「主人公ほどの呪いではないが呪われて困ってる人を助けるエピソード」を想定し「困ってる人と出会う」「解決の糸口を見つける」「解決する」で、その中に「解決させない障害」を用意する。
そしてこうした旅のエピソードをいくつかやりつつ、本題である「解呪する旅」の全体像を考え進行5に差し掛かったら「解呪の一族と関わりがある人物を助ける」というエピソードを置く。
と、こんな感じ。

この方法が誰にも正しいわけではありませんが、スレ主さんが考えられてる部分までを参考に納得できるかなという範囲での解説・参考例を出してみました。
なんかわからんとこがあればお気軽にどうぞ。
また、プロットとはいえ「物語のつくりかた」という創作全般のご相談なので、創作相談掲示板のほうもご利用されると回答が多くなるかなと思います。

スレッド: 未定

カテゴリー: ラノベ(中高生向け)

この書き込みに返信する >>

元記事:連作短編の1話目

どの程度の長さで書けばいいのかが分からないです。どうかアドバイスよろしくお願いします。

上記の回答(連作短編の1話目の返信)

投稿者 みね子 : 0 投稿日時:

こんにちは。
「どの程度の長さで書けばいいのかわからない」という質問ですが、目的が「趣味で書く」ということでしたら好きな長さで良いと思います。

趣味であっても読者の目を意識したい、ということでしたら読者が好む文字数というのは検索したら出てきます。
googleなどで「小説 1話 文字数」などで検索してみてください。

設定とあらすじについてですが、シンプルだけれどキャラの立ちそうな流れで素敵ですね。
緊迫感が良い意味でないけれど、お姫様の「妖精が見たい!」という可愛らしい願い事が物語を牽引していて、読んでいて楽しくなりそうなお話だと思いました。

たぶん主人公と召使Bがボケ役、召使Aがツッコミ役になるのかなと思いますが、
この手の作品はツッコミ役が1人だと単調になりやすいので、各話でゲストキャラ等を入れて物語のマンネリを防ぐとより素敵な話になると思います。

>国民の平均寿命が現代日本の三分の一程度しかなく、義務教育を終えると即大人となる。
この設定がいらないのでは、と思っています。
今後、物語に関わってくるのでしょうか?

スレッド: 連作短編の1話目

カテゴリー: キャラ文芸

この書き込みに返信する >>
トップページへ

▼書き込みの検索

▼投稿者の検索

プロットの相談をする!
タイトルは80文字以内。
キャッチコピーは35文字以内。
あらすじは20文字以上、4500文字以内。
キャラクターは20文字以上、4500文字以内
設定(世界観)は20文字以上、4500文字以内
参考作品は1000文字以内に収めてください
コメントは4500文字以内。
返信通知設定(必要なければ外してください)

「私はロボットではありません」にチェックを入れてください。

ページの先頭へ

小説のプロット相談掲示板の使い方・利用規約(必ずお読みください)。お問い合わせ

関連コンテンツ