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回答者 頓
添削した俳句: 潔し突風に舞う枯れ葉かな
春の風花様、お早うございます。
頓です!宜しくお願いします。
早速にて…。
二点あります。
一点目。
御句、上五で、いきなり「潔し」という、作者の感情を露わにしております…この点が私目、非常に気に掛かりました。言わば、俳句でしてはならない「答え」を露呈しているように感じるからです。
己の感情は極限まで排除しすること!このスタンスを忘らないように心がけて欲しい、と思います(実は、かく言う私目もよくやってしまうのですが…。)。
では、「潔し」の代わりに何を持って来るか…これは、本句の情景を観られた作者自身が、一番に感じた背景等の情景を表現されては如何でしょうか?例えば「空曇り」とか「雲黒く」等、お考えください。
二点目。
「舞う」という措辞です。これは類想の典型的な表現かと思います。言わば、失礼ながら、ありきたりの表現かと…。
例えば、駄句ですが、
◎ 雲黒く風で空飛ぶ枯葉かな
つまらぬ句ですが、ご参考までに…。
点数: 0
回答者 慈雨
添削した俳句: 霜の朝足音乾き駅ホーム
こま爺さま、こんばんは。
霧に包まれた駅のホーム、雰囲気のある光景ですね。
足音が乾くというのは面白い表現だと思いました。
三段切れではないものの、「足音乾き」で軽~くですが切れている印象を受けました。なんでだろう。
好みの問題かもしれませんが、強い切れを入れた方がスッキリする気がしました。
・足音の乾くホームや霧の朝
ホームだけだと駅だとわからないかな…?
・足音の乾く駅舎や霧の朝
ん-どうですかね。まとまりませんが。
またよろしくお願いします。
点数: 0
回答者 慈雨
添削した俳句: 枯葉とは騒音絶えし夜の思ひ
負乗さま、こんばんは。
いやー余白の多い、いい句ですねぇ。いろんな鑑賞ができそうです。
皆様のコメント、興味深く勉強になります。
なおさんは夜の枯葉の音として鑑賞されたのですね。なるほどと思いました。
私は「騒音絶えし夜の思ひ」は比喩で、枯葉はまるでそういう夜のようだ、という意味として鑑賞させていただきました。
騒音の絶えた夜…日中は騒がしかったが静かな夜となり、いろんなことを考える時間が訪れた。夜が明ければまた騒がしい一日が始まる。そんな夜のひと時だけ巡らせる思い。
枯葉もまた、生命力に溢れた夏~秋の季節を終えて、静かに落ちている。冬が過ぎればまた新たな木となっていくが、枯葉の時期だからこそ味わえる情もある。
そんな一句かなと(全然違ってたらごめんなさい)。
素敵な句でした。またよろしくお願いします!
点数: 0
回答者 慈雨
添削した俳句: 炎昼に網持ち走るけもの道
せんかぶ様、はじめまして。よろしくお願いします。
初心者とのことですが、五七五の定型+季語一つ、という基本の型もできており立派な一句ができていますね!
けもの道という位ですから、かなり野生に近い山の中ですね。逞しい少年の姿が浮かんでくる、生命力を感じる句だと思いました。
決して悪い句ではないですが、更に良くするという意味でコメントさせてください。
◯季語「炎昼」を使われていますが、「虫捕り網を持ってけもの道を走る」と言われたらほとんどの人が暑い夏の昼を想像すると思います。
そういう意味で、「季語が無くても成立してしまう」句だと思いました。季語は俳句の主役ですので、もう少し存在感を出したいところです。
◯「網」だけで虫捕り網だとわかるかどうか…「けもの道」とも相まって、何か動物を捕獲するようなシーンとも読めてしまいそうです。
以上のことから、季語を「炎昼」ではなく「捕虫網」にしてみてはどうでしょうか。
たとえばですが、
・捕虫網手に走り入る獣道
あるいはちょっと緊張した感じを出して、
・捕虫網強く握りて獣道
とか、どうでしょうか。
他の方からもっと良い提案句があるかと思いますので、私はこの辺で…。
またよろしくお願いします!
点数: 0
回答者 こま爺
添削した俳句: 潔し突風に舞う枯れ葉かな
今晩は。
さっそくですが、切れ字の使い方についてご説明申し上げます。切れ字「かな」は「や」「けり」と並んでよく使われる切れ字ですが、「かな」の場合
は上五中七には切れがなく一気に詠むのが普通です。したがって「潔し」は連用形「潔く」にしたほうが良いですね。
"潔く突風に舞う枯れ葉かな
よろしくお願いします。
点数: 1