「睡蓮やチェイスのあとのサイレンス」の批評
たびたび失礼いたします。
拙句「炎天のリュックの氷走る子等」へのコメント、ありがとうございます。
https://weblike-tennsaku.ssl-lolipop.jp/haiku/corrections/view/26713
めいさんがご指摘くださった「炎天に走るのは、急いでいる?と迷う」の部分。
ここは逆に、例えば「塾の夏期講習へと急ぐ」、「学校の部活へと急ぐ」、「サッカーや少年野球の試合が行われるグラウンドへと急ぐ」等の解釈もアリではないか?と、「読者に「走る子等」の解釈を委ねよう」と判断いたしました。
ですが、「「の」の連続が冗長」については、私も完全同意です。
投句ボタンを押してから気付きましたが、めいさんが仰られた通り、この句の2回目の「の」は、「えっ? そこは「に」だよ。こんな簡単なミスに気付かないなんて…」とガックリきました。
「の」でカメラワークをズームアップしていくのが効果的な句とそうでない句がありますが、これは明らかに後者のタイプでした。
と申しますのは、炎天からリュックまではズームアップできますが、氷まではズームアップできません。
リュックの中に水筒が入っており、氷は水筒の中にあるのですから、読者としては「そんなの見えねえよ」となります。そして、音への切り換えがスムーズにいっておりません。
炎天のリュックに氷走る子等
音の臨場感が表現できているのは断然こちらですよね。
又、めいさんの提案句「炎天下リュックの氷はしゃぐ子ら」の様に、敢えて三段切れの型を使うのもこの句の場合はアリだな(上五、中七、下五を足し合わせると1つの情景になって季語
が立つ)と、私は思いました。
ご提案、ありがとうございました。
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みつかづ様の句材を元にエールのための作句です。私のワールドを好きだと言って下さったこと
一生忘れません。ありがとうございます。
句意。
睡蓮は夜になると眠る
相反して、暴走族とパトカーのチェイスが行われている。そのあとの静寂は睡蓮のよう。