「プリクラの文字ぎこちなく寒桜」の批評
≫30分で何句詠めるか試しました。結果は10句。
いや、その時間でそのクラスの句が10句も書ければ上出来ですって(^o^;)
私なんか、せいぜい1~2句で終わってます(*_*)ただ……
≫俳句
上達のカギは多作多捨と言われますが
多作多捨を意識する場合は、「兼題に対して、時間無制限で何句思い付くか」の方が良いような気が。短距離走よりも長距離走のイメージ。
また、瞬発的な発見力や発想力も大切です(=句のネタで悩む時間が少なくなるので、結果的に効率良く大量の句を書ける)が、分析力や改造力も大切です。もしも時間をゆっくり取れるなら、今度は作った10句と時間無制限で1句1句向き合い、改造の余地がないか突き詰めてみて下さい。
本当は全部の句に言及してみたいのですが、時間が無いので、提出されている句を含めた3句に一言。
凍蝶や明日の目標書く日記
「明日の目標書く日記」は当たり前。これで上五が「大寒や」とか「春隣」とかだったら深みも何にも無いが、「凍蝶や」なので非常に心に引っ掛かる。明日生きる事さえも危うい状態だと思われるのに、日記にはどんな目標を書いたのであろう。
[今日で命が燃えつきるとしても/それでも人は明日を夢見るものか](MEN OF DESTINY)
本閉ぢて話のつづき雪催
「本閉ぢて話のつづき」で、既に「余韻」というキーワードが出ている。そこに「雪催」なので、やがて降りだすであろう「雪」を強く意識させる。
とても雰囲気があって良い景なのだが、句意が「本閉ぢて(本の)話のつづき」なのか、「本閉ぢて(その場にいる誰かと)話のつづき」なのかでちょっと迷う。前者は「一度読んだ本をもう一度読み返していて、途中で本を閉じて先の内容を思い出していた」の意、後者は「本を読んでいたが、その場にいる誰かとの話が盛り上がって来て(orシリアスな局面になって)、本を閉じて話を続けた」の意。第一感では前者と読んだが……さて?
プリクラの文字ぎこちなく寒桜
「プリクラの文字ぎこちなく」の理由を「寒くて手が震えたから」とするのは……理屈として間違ってはいないけど、流石に短絡的という物であろう。ここは「桜」の方に目を向けたい。
「寒桜」は、(温かい地方に多いらしいが、それはそれとして)寒い冬の中で咲く桜。「小さい、頼りない」という事で読めば、「(サークルなどの組織に)仲間入りして間もない状態で、どう距離感を取って良いか迷っている(※)」などという読みができるかも。
プリクラは、基本2人~複数人で撮る物だが、サークルなどの仲間内の複数人で撮った場合、撮った後の文字入れにその人間の性質や立場が現れると思う。上手く溶け込めずに二の足を踏んでいる状態なら、文字もぎこちなくなるはず。……もちろん、単に主観がプリクラに不馴れだったという読みもできるが(^_^;)
あるいは……「寒桜」を「春隣」や「春を待つ」と同じように捉えれば、「ぎこちないけど、やがて進展するかもしれない恋」や「(※)の状況下だが、やがて上手く行くだろう」などという読みが出てくると思われる。
第一感ではピンと来ない句であったが、よくよく読んでみると「寒桜」の読みは意外にも深いし、「プリクラの文字」の読みも深い物がある。取り合わせが良く、とても気付きの良い句だと思う。
【PS】
返信が大変遅れて申し訳ありません。
慈雨さん……雪だるまの句へのコメント、ありがとうございます。
本来意図していた句意は、イサクさんのフェンスの句のコメントに残してあります。比較句の方は「ホラーっぽい」とは書きましたが、「比較的そんな感じがする」という程度の物であり、ホラーを強く意識して書いた訳ではありません。
参考として、ちゃあきさんの叔母より貰いたる風邪の句のコメントに
雪だるま明日はあなたの家の前
などという句を残しましたが……そもそも、元々比較的温かなイメージを持つ雪だるまを、ホラーっぽく書く事その物が、結構な難題なのかもしれません。これに関してはまた色々と考えてみたいですが、時間が無いのでまた別の機会に(^_^;)
添削のお礼として、ヨミビトシラズさんの俳句の感想を書いてください >>
俳句上達のカギは多作多捨と言われますが、どうも性格的に苦手で避けてきた2年半…。
練習のため初めて速吟?タイムアタックみたいな感じで、30分で何句詠めるか試しました。
結果は10句。やっぱり苦手ですが、がんばろう。投稿句はその中の一句です。
・水仙や朝に響ける弓の音
・大寒の茶屋にしづかな笑ひ声
・寒月の街をサイレン走りけり
・凍蝶や明日の目標書く日記
・雪折ややがてここより見ゆる海
・探梅の人と知り合ふ路線バス
・本閉ぢて話のつづき雪催
・タッパーの卵香りて春隣
・蠟梅やまた書き直す夢ノート
・プリクラの文字ぎこちなく寒桜