俳句添削道場(投句と批評)

以下の俳句の添削・批評をお願いします!

梅に雉菫に蝶の春着かな

作者 いるか  投稿日

コメント(俳句の意味。悩みどころ)

咲き乱れる梅に雉が舞い、可憐に花開く菫に蝶が踊っている
そのような春を祝う柄の晴れ着であるよ
以前絵襖でやった大胆な季重なり的手法
所詮はびっくりどっきり一発芸的な俳句に陥ってしまったか、、

某所水曜日 当選句
やはり木金の句と比べると句が浅く薄っぺらいでしょうか
季語の本意の目出度さを確保しつつ一つのシーンとしての広がりが圧倒的に足りないのかな、と
皆様も本句自体の鑑賞の他に他の木金句と比べてどこが違うなどがあれば是非コメントください

同時投句
電車より華の零れる春着かな
春着きてちょっとそこまでパン買いに

最新の添削

「梅に雉菫に蝶の春着かな」の批評

回答者 慈雨

いるか様、再訪です。
先日のコメント、作句法について、興味深いです!教えていただいてありがとうございました。そういう議論いいですね。

以下、長い雑談です…m(_ _)m
私も題詠のときはオーソドックスな連想法と、夏井先生の六角成分図を使うことが多いかなぁ。あとはネットでその季語について色々調べて、なるべく本意を掴めるように…。
多作多捨は苦手なんですが、一句を作るのに色々バージョン違いは考えます。助詞を変える、語順を変える、漢字か平仮名か、文語か口語か、似た意味の季語に変えたらどうなるか、など。
日常的には、印象的なワードは思いついたときにスマホにメモしてます。「クロスワードの空いたマス」も数カ月前にメモしていたやつで、しっくりする季語が見つかった時に句にしてます。
まあ普通ですし、私の作句法を参考にしても仕方ないと思いますが(;´∀`)

あと、イサクさんやげばげばさんの句を勝手に分析して、どういう思考過程でその句にたどり着いたのか想像してます(笑)。
多分ですが、お二人とも神がかった発想力というよりは、多くの人と同じ類想からスタートし、そこからもう一歩思考を進める姿勢があるんだろうと思っています。

わかりやすいところでは、一見ぶっ飛んだ発想に見える、げばげばさんの蓑虫の句(21年・俳ポ木曜)とか。(げばげばさん、道場外の句を勝手にごめんなさい!)
●蓑虫→殻の中→引きこもり・不登校。
ここで終わると類想。げばさんはそこからもう少し矢印を伸ばして、
●引きこもり・不登校→学校を休む→部活を休む→先生に言い訳。
さらにもう一本、別の矢印を。
●蓑虫→かわいい。
これも類想だけど、そこからもう少し矢印を伸ばせば、
●かわいい→好き→(主語を逆転させて)蓑虫に好かれる。
これで完成。多分、当たらずとも遠からずなはず!(全然違ってたらホントごめんなさい(泣))。

そう考えると、決して手の届かない領域ではないように思うのです。言うは易し、ですが。。。

イサクさんはまたちょっと句風が違いますが…長くなったのでこの辺で。
勝手にいろいろ失礼しました。げばげばさんもゴメンナサイm(__)m

句の評価:
★★★★★

点数: 0

添削のお礼として、慈雨さんの俳句の感想を書いてください >>

添削一覧 点数の高い順に並んでいます。

「梅に雉菫に蝶の春着かな」の批評

回答者 げばげば

句の評価:
★★★★★

こんにちは。
いつも勉強させていただいています。

御句。めちゃくちゃ佳いです。
春着の図柄で勝負した句はありましたが、なんといってもめでたい。
春の季語を重ねて重ねて、ん?いっぱい季語?と思えば着地で頷く構成も巧みでした。すごく好きな句です。
水曜まで来たら、あとの脱けは、なんとも言えないです。選者先生の心の波がゆらぐか、という部分、その先生やそのときのコンディションや心持ちでも変わるでしょうし、先生がその感覚や発想に乗れるか、というのもあります。
でも火曜から水曜へ脱けるというのは一定な気がしています。(もちろんこの句が火曜?という好きな句はいっぱいです)
水曜以降句は、類想を土台にして少しのオリジナリティとリアリティというものがあるかどうか、に大きなラインがあるように思います。

句作論については、観察や発想や取り合わせということにいろいろな議論はありますよね。とにかく雑詠については、楽しむに尽きます。特に新しい発見や把握を、そしてそれを十七音に結球したときの清々しさを楽しむに尽きます。わたしにはそれが俳句の楽しさなので、雑詠が圧倒的に好きです。
題詠については、とにかく多作です。俳ポはだいたい三句出しと決めていますが、三句とも火曜から水曜に脱けだだろうと自分が納得いくまで辞めないというだけです。それが数句で納得いく場合もありますし、何十句も詠んでやっとということもありますし、多捨多捨多捨です。ただ、今月はできなかったけど出そうかー、ということで終わらないと決めるという感じです。わあ、この句三句とも好きー、まで持っていきたい、です。こっちの方がミッション達成に近いので、雑詠とは少し違う楽しみ方かもしれませんね。水曜脱けたらミッションクリアね、というラインを決めて、そう思えるまで多作多作多作してる感じかもしれません。
こうやって文章化していてもやはり雑詠の方が何倍もたのしいですね。自由に詠んで好きな句ができたときがやっぱり楽しいし、それが共感に至ったり、あるいはときに評価のおまけをもらえたら励みになりますけどね。

点数: 2

添削のお礼として、げばげばさんの俳句の感想を書いてください >>

「梅に雉菫に蝶の春着かな」の批評

回答者 あらちゃん

句の評価:
★★★★★

いるかさまこんにちは。
新年の句をお詠みになられましたか?
(新年にお詠みになった句ですか?)
私は意図した季重なりは好みです。
ただ、服装の模様ということで厳密には季重なりでもないようですね。
一発芸的と言われればそうとも言えますし難しいところです。
ですがこのような句があっても良いと思いますよ。
四角四面な型にはまらないのは良いです。

点数: 1

添削のお礼として、あらちゃんさんの俳句の感想を書いてください >>

「梅に雉菫に蝶の春着かな」の批評

回答者 ヒッチ俳句

句の評価:
★★★★★

いるかさんこんにちは。
おぉっ、水曜の句ですね。
良かったですね。
初読、菫に蝶は可愛いいのですが、梅の木に対して雉が大きいように思いました。
梅に合う他の鳥(2音の)は?、と思いましたが、何がいいでしょうね。
まあ、なんと言っても水曜の句ですから原句のままで。(水曜では不満だとは思いますが、、)
おめでとうございました。
よろしくお願いいたします。

点数: 1

添削のお礼として、ヒッチ俳句さんの俳句の感想を書いてください >>

「梅に雉菫に蝶の春着かな」の批評

回答者 ゆきえ

句の評価:
★★★★★

いるか様 こんばんは
お世話になります。
某ポスト水曜日おめでとうございます。
この句を読んだとき万太郎の句を思い浮かべました。
佳い俳句です。
さすがです。
よろしくお願いいたします。

点数: 1

添削のお礼として、ゆきえさんの俳句の感想を書いてください >>

「梅に雉菫に蝶の春着かな」の批評

回答者

句の評価:
★★★★★

頓、再訪です!
御句、上五に名詞で一旦切れが入っているように思うのですが、下五の結び、「かな」の切れ字で詠嘆しても問題ないのでしょう?
「かな」の場合、上五と中七に切れななく下五に繋がっていなければならない、というのが私目の認識ですが、これは誤った認識でしょうか?
基本的なことをお伺いして、誠に恐縮ですが、ご教示方、宜しくお願い致しますm(_ _)m。

点数: 1

添削のお礼として、頓さんの俳句の感想を書いてください >>

「梅に雉菫に蝶の春着かな」の批評

回答者 慈雨

句の評価:
★★★★★

いるか様、こんにちは。
「三月や~」へのコメントをありがとうございました。
そう、なぞなぞ感が出ちゃうのがちょっと苦手で…そこにちゃんと詩を含ませられるかどうかが大事なんでしょうね。
いるか様でさえたどり着けないということで、とても参考になりました。実験のような投句で恐縮でしたが、深く鑑賞してくださりありがとうございました。
ご提案句もいい感じです!感謝。

さて、遅ればせながら水曜おめでとうございます!
さすがの佳い句だと思いますし、私にはこのレベルの句は詠めないことを前提に、敢えて無理矢理ツッコんでみますね。

ご自身のコメントにあるように、発想での一発勝負、という印象です。
木曜や金曜の句との差を挙げるなら、やはり「春着」という季語の本意ーー正月らしさが生きているかどうかだと思います。
御句ですと、それこそ「襖」でも「成人の日(の着物)」でも同じような感慨が生まれてしまうように思います。木曜・金曜の句は春着でなければ出せない味が出ている気がするので、その差かなぁと。

とは言え、御句はこれ以上推敲の余地がないくらいに完成されている(ように私には見える)ので、完全に違う発想で作句するしかないような気もします。
「じゃあどうしろと?」と言われてもわかりませんが(笑)。

好き勝手なコメントすみません。読み流してくださいね(;´∀`)
またよろしくお願いいたします。

点数: 1

添削のお礼として、慈雨さんの俳句の感想を書いてください >>

「梅に雉菫に蝶の春着かな」の批評

回答者 辻 基倫子

句の評価:
★★★★★

いるか様
御句を拝見し、「桜梅桃李」という言葉を思い出しました。
春着の華やかさを表現したおもしろい句ですね。
ただ、「雉」や「菫」が描かれた着物を私は見たことがありません。「梅」と「蝶」を引きたて、着物の華やかさを具体的にイメージさせる工夫の余地があるような気がします。たとえば私なら
「梅に鶴亀に蝶舞ふ春着かな」
などと、します。
また、私の句にとても温かいコメントをありがとうございます。
「龍天にのぼる」という春の季語を取り入れるというご提案、とても参考になりました。ありがとうございました。

点数: 0

添削のお礼として、辻 基倫子さんの俳句の感想を書いてください >>

その他の添削依頼

大木の切り絵となりぬ春の夕

作者名 コウ 回答数 : 10

投稿日時:

日暮急母追う影や薄くなり

作者名 卯筒 回答数 : 1

投稿日時:

ザワールドそして蜂らは動き出す

作者名 卓鐘 回答数 : 5

投稿日時:

トップページへ
俳句を添削する!
添削対象の句『梅に雉菫に蝶の春着かな』 作者: いるか
手直しした俳句は省略可能。批評、感想のみの投稿もOKです。

選択肢から簡単に良い感想が作れる!

さんの俳句

ました!

次回作も楽しみです。

俳句の評価
指摘事項(該当する項目にチェックを入れてください)

「私はロボットではありません」にチェックを入れてください。

優れた添削・批評は日本俳句研究会の記事として、転載、引用させていただく場合がございます。ご了承ください。

▼添削依頼された俳句の検索

▼添削と批評(返信)の検索

ページの先頭へ

俳句添削道場の使い方。お問い合わせ

関連コンテンツ