「焦げ跡の不死鳥めきて野焼かな」の批評
回答者 頓
田上さん、頓、再訪です!
早速にて…。
先の私目のコメント、出過ぎたことを申し上げました。ここにお詫び申し上げます。
意とするところをお汲み頂ければ、幸甚です。
失礼仕りましたm(_ _)m。
点数: 1
作者 田上大輔 投稿日
回答者 頓
田上さん、頓、再訪です!
早速にて…。
先の私目のコメント、出過ぎたことを申し上げました。ここにお詫び申し上げます。
意とするところをお汲み頂ければ、幸甚です。
失礼仕りましたm(_ _)m。
点数: 1
回答者 慈雨
田上大輔さま、こんにちは。
おお、すごい熱心さですね。素晴らしいです。
ただごめんなさい、やはり前句からの「不死鳥」の比喩に違和感が…。
そのまま読むと「焦げ跡が不死鳥のようだ」と、焦げ跡が蘇ってきているように見えますが、そういう句意でいいのですよね?
毎年野焼きをやっているから毎年焦げ跡が蘇ると。(あるいは熊本地震の影響等で中断していた野焼きが復活したということ?)
野暮なツッコミで恐縮ですが、焦げ跡が蘇っているというのは違和感があります。
人為的に焼いているから焦げているわけで、別に焦げ跡に主体性はないので…。
作者はそう感じられたのだ、とは思うのですが。
(むしろ「焼かれた草木が不死鳥のように蘇る」ならまだイメージは沸くのですが、そういう句意ではないですよね?)
個人的には、野焼自体が歴史と圧巻の映像をもつ行事ですので、わざわざ大仰な比喩を使わず、事実・実景を描写した方がむしろ伝わるような気がします。
そういう意味で、投稿された中では、地名を出しつつ握り飯と取り合わせた「野焼きせし阿蘇の裾野の握り飯」、野焼きの中でも火に特化して描写された「山裾を一気に駈ける野焼きの火」(この句に関しては「火」は必要だと思います)が佳いなと思っています。
感想のみですみません。
またよろしくお願いいたします。
P.S.
俳ポ水曜おめでとうございました!佳い句で勉強になりました。
点数: 2
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回答者 あらちゃん
田上大輔さまこんにちは。
御句拝読しました。
「野焼」は春先に野原の枯草を焼くことですので、「焦げ跡の」とするとすでに野焼が終わっている景になってしまいます。
上五を変えると良いと思います。
推敲してみてください。
点数: 1
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回答者 いるか
田上大輔さん、こんにちは
御句拝読しました
私は本句佳いと思いますよ
不死鳥の生命力と転生の感じが野焼きの本意とあっていると思います
私は慈雨さんのいう「焼かれた草木が不死鳥のように蘇る」の句意のように捉えました
不死鳥はその燃え尽きた灰から再度生まれるという
野焼きの焦げ跡もその灰を糧に新たな緑が芽吹くだろう、、と
唯一気になった点は、かなで締める場合句全体を通して切れがない調べの方がよいと思います
#そういう形もあると聞いたことがありますが、、
焦げ跡の不死鳥めきぬ野焼かな
あと、某所水曜初当選おめでとうございます!
なんとも軽やかな一句でしたね
お互い木曜金曜目指して頑張りましょう!!
今後ともよろしくお願いします
点数: 1
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回答者 ゆきえ
田上大輔様 こんにちは
お世話になります。
再挑戦の意気込みは見習いたいです。
私などは一回くらい推敲して終わりで、後で失敗したと後悔しています。
野焼きの俳句では
・山裾を一気に駈ける野焼きの火
が一番佳いかなと思いました。
御句は下五かなの詠嘆ですから、めきてと軽く切れていますので、中七は連体形の方が良いのでは?
不死鳥めける(めく・カの四段活用)
るは「り」完了の連体形「る」接続はめくの已然形の「け」
例句です。
・枝にかりかけそめめける飾かな 富安風生
よろしくお願いします。
点数: 1
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回答者 なお
田上大輔さん、こんにちは。
御句拝読しました。それなりの実力のある方だと思いますので、個人的な意見ですがお伝えします。
私は、本句、あまり好きではないです。ごめんなさいね、いきなり。
理由は、
1. 「焦げ跡」という措辞が、野焼の本質をご存知ない素人の表現に読めます。火事とは違うのですから。
それに、焦げ跡では終わってしまった光景?この前の「一気に駈ける」という、目の前の迫力の描写の秀逸さと比べたら…。
2. 「不死鳥」、私は、焦げ跡が鳳凰のような形に見えるというような意味かと思いました。
そうしたら、もしかしたら、一旦は焼かれるがこのあと植物は不死鳥のごとく甦るという意味ですか?そうだとしたら、ちょっと大げさというか、やっている方々が、「別にそんなつもりじゃ…」とおっしゃりそうです。
3. 「かな」の前に切れが入っているように読めますので、一気に読み切りたいです。
4. 阿蘇が感じられません。焦げ跡とフェニックスの印象が強くて、ハリウッドの山火事みたいです。
と、さんざんこきおろして申し訳ありません。終わった後の感慨を詠むというのもありだとは思いますが、何かもっと、大輔さんなら目の前の光景をアクティブにしかも的確に描写できる方だと。
どうかご理解ください。よろしくお願いします。
点数: 1
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回答者 慈雨
田上大輔さま、再訪失礼します。
野焼きについて詳しいコメントをありがとうございます!まさに人と自然の力が重なった壮大な営みですね。
私は文字通りに受け取りすぎる傾向があるので、あまり気にせず軽く読み流していただきたいのですが…(笑)。
頂いたコメントを拝見し、やはり「焦げ跡が不死鳥のように蘇る」は違和感を覚えてしまうのです。「草木が不死鳥のように蘇る」のならわかります。
焦げ跡が蘇る、と言われると「無くなったはずの焦げ跡がまた復活している!誰かまた火をつけたのか!?」みたいな、焦げ跡が何度も出現するような意味に見えてしまうんです…。
関連して、どの瞬間を詠んだ句なのか迷いました(「焦げ跡」を見られるのは野焼を終えた直後でしょうか。一方、「不死鳥めきて」蘇るのは野焼が終わって1ヶ月くらい経った後なのですよね。そして「野焼」は今まさに野を焼いていることを表す季語だと思います)。
もし「瞬間とかではなく、野焼という行為の説明をしているのだ」ということですと、文字通り「季語の説明」になってしまうので…やはり定石通り、「一瞬を切り取る」方向の方がいいような気がします。
・野焼果つ焦げ跡に不死鳥の影
これもだいぶ理屈っぽくて佳い句とは言い難いですが…。
何度もすみません。またよろしくお願します。
点数: 1
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回答者 イサク
こんばんは。みなさんのやりとりを興味深く拝見していました。
◆最重要。
「焦げ跡」と言っているので「野焼」が終わっているような?(他の多数の方から出ています)
これは、季語「焼野」の句だと考えますが、いかがでしょう?
◆なお様からも近い意見がありますが、「焦げ跡」という単語選択には違和感を感じます。
「野焼された野原・山焼きされた山」に対して「焦げ」という表現はいいのでしょうか?
まあそもそも季語「焼野」を使えば「焦げ跡」と説明する必要はないわけですが・・・
◆「焦げ跡の不死鳥めく」は、繋がりとして「焦げ跡がまた焦げ跡として甦る」という誤読を誘う、という慈雨様の意見に私は賛成です。
賛成ですが、理屈では、例えば「死んだ鳥が不死鳥めく」とあれば「死んだ鳥がまた死ぬ」とは思わず「生き返るのか?」とは考えます。なので理屈では「焦げ跡が焦げ跡になる」とは思いません。
ですが「死んだ鳥が不死鳥めく」という表現には違和感を覚えます。同様に「焦げ跡が不死鳥めく」という表現にも違和感は覚えます。違和感は損です。
まあそもそも季語「焼野」に「後に植物が生えて来る」というのは自明なので、「不死鳥めく」という比喩の効果は疑問ですが・・・
◆句末で「かな」を使う時はできるだけ切らないというのはテクニックの一つで、切れ字の勉強をするうちに頻出してきます。ここまでいるかさんの言うとおり。
ですが、いるかさーん、完了の助動詞「ぬ」は終止形ですよー切れてますよー連体形は「ぬる」ですよー
(ごめんなさい文法警察をするつもりはないのです)
否定の助動詞「ず」に連体形「ぬ」があるため、「ぬ」でつないでも違和感を感じにくいので、よくまちがえるところです。
私の感覚では季語が「焼野」なので、提案句の句形が変わります。
ただ、季語「焼野」には「後に野原に戻る」という意味を含むため、「不死鳥」という比喩がどうしても理屈・説明っぽく響いてしまいます。
・不死鳥の産まれる前の焼野かな
点数: 1
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回答者 頓
田上さん、お早うございます!頓と申します。
早速にて…。
まずお考え願いますよ!
御句に対して、本サイトの錚々たる方々が、ご鑑賞の上で、各位ご指摘されておられますことに、先ず以って、感謝せねばなりますまい、かと…。
各位のご指摘は、仰せごもっとも、ですよ!
初学の私目が鑑賞しても、各措辞に矛盾があったり、不適切であったり、加えて、
「焦げ跡」「不死鳥」「めきて」「野焼」「かな」
と、一句に盛り過ぎでしょう!
何を御句で読者に訴えたいのか、自分は何を詠みたいのか、焦点を絞るべきです!
貴方がご覧になられた「野焼」「焼野」にどのように感動したのか、もっとシンプルに伝えるべきです!
不遜なことを申し上げますが、感謝の心を持って、各位のご指摘を踏まえた作品で、お応えされることを期待致します!
以上、失礼仕りましたm(_ _)m。
点数: 1
優れた添削・批評は日本俳句研究会の記事として、転載、引用させていただく場合がございます。ご了承ください。
度々すみません。4度目の読み直しです。
阿蘇に愛着がありすぎるのかもしれません。
迷路に入っているかもしれませんが、
よろしくお願いします。