眠れぬ夜ちちろ近づくごとく鳴く
作者 頓 投稿日
コメント(俳句の意味。悩みどころ)
最新の添削
添削一覧 点数の高い順に並んでいます。
「眠れぬ夜ちちろ近づくごとく鳴く」の批評
回答者 イサク
こんばんは。
この句は良いと思いました。
「これを伝えたい」という(説明への)こだわり。その執着を出さないことが、俳句では功を奏することが多いです。
自身の報告を「眠れぬ夜」という事実のみであっさりと終わらせ、中七下五にて季語「ちちろ」を表現することで受け手の理解に託しています。だんだん近づいて、大きく聞こえてくる(ように感じる)こおろぎの声。その感覚は理解できます。
「ちちろ」に「鳴く」とわざわざ言う必要があるか?という意見はあると思いますし、今後もお考え下さい。省略する方法もあると思います。ですがこの句では「ちちろ近づくごとく」という比喩を活かすための「鳴く」というダメ押しは、アリなのではないかと私は思います。
点数: 2
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「眠れぬ夜ちちろ近づくごとく鳴く」の批評
回答者 鈴蘭
こんにちは、毎度連投ですみませんが、自分にも勉強になりそうな句だったのでお邪魔します。
「ちちろ近づくごとく鳴く」、よく避けた方がよいと言われる「ごとく」ですが、どこか惹かれるものがありました。近づいているわけではないのに、近づいているように聞こえるという非現実を言うため必要だったからだと思います。
中七下五だけで神経が鋭敏になっていることが感じられるので、2度、3度と読んだときに「眠れぬ」に重複感を感じました。そこを別の情報にするといろいろできそうです。
苦吟の夜ちちろ近づくごとく鳴く
悶々としながら句作に苦しむ夜。まだ作っているかもしれないし、もう布団の中かもしれません。目は冴え、耳にはこおろぎが不思議なほど近く聞こえてくるばかり。ご提案までに。
点数: 1
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「眠れぬ夜ちちろ近づくごとく鳴く」の批評
回答者 こま爺
おはようございます。
「近かづくごとく」が良いですね。
「何処で鳴くのかな、こちらを意識してるのかな」というようなシーンは良くわかります。彷彿とさせてくれます。
改めて「俳句は引き算の美学、足し算は読者にお任せ」。
すみません。まとめさせてもらいした。今後ともよろしく。
点数: 1
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