「駄句駄句を垂れ流すひと蚯蚓鳴く」の批評
松健四歩さん、こんにちは。
御句およびコメント拝読しました。
まずコメントについて。チェックリストが全部当てはまるという方が複数いらっしゃって、驚きました。私はあまり当てはまりませんでした。
最初の二つは当てはまります。次ですが、私は別に褒めて欲しいとは思いません。正当な評価が欲しいだけです。自分の句を自慢したいなどと思ったこともありません。
自分の俳句知識を「伝えたがっているかどうか」は別として、私はここで先輩方にとても親切に色々と教えていただいたので、今度はそれを私がお伝えする番だとは思っています。
俳句講師ぶるほどの知識はありません。ただ、こちらは親身のアドバイスのつもりでも、受け取る側からしてみたら「先生みたい」「偉そう」と思われることはあるかもしれません。気をつけていますが。
暇潰しに利用したことはありません。これでも現役で仕事をしています。ただ、通勤の電車の中や、就寝前に寝床で拝見することはありますが、特に暇潰しとは思っていません。
交流広場とする、これは当てはまりますね。お孫さんの活躍やお身内が亡くなったり、そうしたことは一緒に喜んだり悲しんだり。そもそも俳句は日常生活を詠むことが多いですから、それを見せ合うことは自然と交流広場になりますね。
他の方々に申し訳ないですが、最も当てはまらなかったのが、最後の「我が物顔で駄句を垂れ流す人」でしょう。私の投句や提案句が駄句と言われたらそうかもしれませんが、「我が物顔で垂れ流して」はいませんでしたから。
次に御句についてです。上五「駄句駄句を」は、「だくだく」というオノマトペとかけているかと思いましたら、そうでもなさそうですね。
また、初読では、駄句を流すのはご自身で、自虐的にお詠みかと思いました。
・だくだくと駄句垂れ流す蚯蚓鳴く
と、ご自分のことをお詠みかと思いました。他の方々の句を駄句などと、そんな失礼なことはあり得ないという先入観からかもしれません。
最後に、ここでお伝えするのが適切かどうかわかりませんが、竜子さんの句についての書き込みについてです。
言葉遣い等については、もう他の方々がおっしゃっていますし、何をか言わんやだと思いますので、私は俳句のことを書こうと思います。
竜子さんのご投句は4月末ですか、私はちょうどこの頃、決算業務で一時的に不在だったのか、オンタイムで覚えていませんが、いい句だと思います。
なぜなら、「潮時を見切る漁師」とは、大変な褒め言葉だからです。潮時とは、漁に出る、漁場にとめる、漁を始める、終わる、引き上げる、これらのタイミングのことで、それを見切る、すなわち総合的に判断することは、よほどのベテランでないとできません。この句には、そうした経験を積んだ漁師への畏敬の念が表れていると思いました。コメントも、「世の中、どんなことにもタイミング(好機)というものがある」ということだと思いました。
松健さんは、もしかしたら、潮時を「引き際」のように勘違いなさったのではないでしょうか?そうであれば誤解だと思います。
もちろん、他にも色々な背景があったのかもしれませんが、それであればその時に直接お伝えになっても良かったですよ。ここはそういうところです。私も全くそのつもりではなくて投句したものを、他の方々に指摘を受けてお詫びとか訂正をしたことがあります。
長くなりましたのでこのくらいにしておきます。
松健さんは、ここが出入り自由で色々な方がいらっしゃるのがよくお分かりになったとのこと。
であれば、またお会いできるかもしれません。「蚯蚓鳴く」なんていう季語を使える方はそんなにいらっしゃいませんから。
添削のお礼として、なおさんの俳句の感想を書いてください >>
ここは出入り自由と言うことがよ~く
分かりました。
それに、色んな人が居ることもよ~く分かりました。
○純粋に添削を希望する人
○上達を目指す人
○褒めて欲しい人
○自分の句を自慢したい人
○自分の俳句知識を人に伝えたがる人
○俳句講師ぶる人
○暇潰しに利用する人
○交流広場とする人
●我が物顔で駄句を垂れ流す人
今回は、最後の駄句を垂れ流す人について詠みました。詠みましたと言うより、作りました。
多作多捨が、俳句上達の近道と言いますが、適当に言葉を並べ季語を適当にくっ付けただけの17音を例え一万句作ろうと、それは多作とは言わないと思います。
そんな、ひとつも感動の無い駄句駄作を
毎日毎日せっせせっせと作り続けている人もいます。その努力には感心致しますし、
なかなか真似の出来ることではありません。
見ていて思うのですが、
もうそろそろむやみに多作する事を止めて、もう少しじっくりと一句に集中すればいいのになあと。またそれだけの度量もあると思うんだけどなあと。
それが惜しい。
まあ他人事だから、どうでもいいのですが。
でも駄作を垂れ流し続けるのは、ほんと止めた方がいいと思う。
俳句は詠むもの。
作るものではない。
と私も誰かに教わった気がします。