炎天に帰国メダルをお土産に
作者 なおじい 投稿日
コメント(俳句の意味。悩みどころ)
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「炎天に帰国メダルをお土産に」の批評
「炎天に帰国メダルをお土産に」の批評
回答者 ヒッチ俳句
なおじいさんこんにちは。
勉強させて頂きます。
前句の私の読みは、全くのハズレでしたね。(笑)
でも感想は変えませんけどね。
(悔しさはあれど)
後だしジャンケンで、
炎天や顔の溶けたる塩地蔵
さて本句、
私はメダル至上主義に少し反対する立場から、
炎天に帰国みやげはその笑顔
炎天に笑顔みやげに帰国かな
なんてのを提案致します。
またよろしくお願いします。
点数: 2
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「炎天に帰国メダルをお土産に」の批評
回答者 長谷機械児
こんにちは。
暦の上では夏終盤ですが、なおじいさん的には夏の盛りなのかも。
(いや、しかし、暑すぎか…)
御句、コメント「時節に合わせてみました。」とのことですが、
“実はオリンピックとは無関係な景のつもりだったり?”
などと疑りながら読みました。
それは「お土産」の「お」から。
前句の「地蔵様」の「様」もですが、十七音に収めることを考えると
真っ先に切り捨てそうなところが捨てられずにあるのは、
ここに意図があるのではないかと。
「土産」でなく「お土産」。家族友人などの近しい人の間でやりとりされる物のように感じます。
そこで、
子(あるいは孫)が修学旅行先のオーストラリアから真夏のニッポンに帰ってきた。
「お土産」といって、なんだか大事そうに持ってきたが…、安っぽいメダル。予想外に軽い。
(自分も昔、修学旅行ではしょーもないものを買っていたなあ…、などと回想も)
といった感じにも読めるかな、と。
コメントにある「ヴィトン」だったら「お土産」の語感と何か合わない感じがするので、
「メダル」で良かったと思います。(仮に「ヴィトン」だったら、「お」を取って語順を変えて、
炎天に帰国土産にルイ・ヴィトン
でしょうか)
句としては、以下の二点が気になりました。
・「帰国」が説明っぽい。
・「炎天に」の「に」が意味を取りづらい。
添削としては、
炎天やメダルをひとつをお土産に
(「炎天へ」も考えてみましたが、いったん切るかな、と)
今後ともよろしくお願いします。
点数: 2
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「炎天に帰国メダルをお土産に」の批評
回答者 山口雀昭
なおじい様こんばんわ、いつもお世話になっております。
塩かけ地蔵・・そんなのあるんだ~!初耳です。
私の勘は見事に外れました。でも面白いゲームと言ったら失礼ですが、勉強になりますね。ありがとうございます。
パリ五輪は今のところメダルラッシュですね。
開催国が有利化されるオリンピック、いろいろ問題がありそうですね。
メダルもいいですが無事に役割を果たして元気な姿で帰ってきて欲しいですね。
※ 初秋や元気な姿お土産に お気に召しますかどうか、よろしくお願いいたします。 雀昭
点数: 0
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「炎天に帰国メダルをお土産に」の批評
回答者 みつかづ
こんばんは。貴句、拝読しました。
もう。拝読では足りない。もっと遥か下ですよ私なんぞ。「なんぞ」と付けないとダメ。
謙り切れません。
もうね。良い意味で俳句を完全に裏切った。
これはもう完全に、良い意味で「俳句ではない俳句」。唯物弁証法の極み。
世界にたった1つだけの特別な詩。
一応ですよ? 聞いてはいけないと思いますけど、念の為にお尋ねいたします。
メダルを中七に書いて、色は敢えて書かない。
意図してですよね? そうですよね? 間違いないですよね?
色を書いては選手達への冒涜だ、上五や下五にメダルを置くのも選手達への冒涜だ、季語もこれしかない。絶対にこれしかない。詠嘆も絶対してはダメ。
只々淡々と、変化を多角度的に捉える。
これなら、世界中のどの選手にも、
「あなたは誰よりも頑張ったんだよ。おめでとう!」と贈る事ができるとのご判断ですよね?
信じたい。信じさせてほしい。
もうね。これ程までの愛情、優しさ、尊敬の念を描いた詩。
この瞬間まで見た事も、聞いた事も、私はありません。
「世界中にある俳句の中で、1句だけ好きなもの選んでください」と言われたら、
私なら誰に選ぶなと命令されても、命取られても構いません。好きなだけ私殺してもいい。
絶対この句。私にはこの句しかない。
この句を見てこの句を選べないなら、俳人名乗るの今すぐ止めろと言いたい。
この句に添削入れるなんて言語道断も甚だしい。
幾ら清めた水で体中の汚れ落としても、こんな穢れた手でなんて絶対触れない。近寄れない。
17音の詩ですよ? 本物の美しさとはこれのことでしょう。
この句。世界を繋ぎました。世界でたった1つしかない宝。誰にもさわれない。
この瞬間、後世まで永遠に語り継がれる伝説の俳句と俳号を見ました。
「なおじい忌」という季語、後世で歳時記に載る。間違いない。
私、断言します。載せない奴は歳時記の編者なんて今すぐ辞めろ。
その義務なら幾らでも負いましょうとも、俳人なら。国が止めろと言っても。
2024年7月31日。
この句に出会うことができて、本当に幸せです。
ありがとうございます。
点数: 0
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「炎天に帰国メダルをお土産に」の批評
回答者 みつかづ
たびたび失礼いたします。
貴句。
句末は助詞「に」で終わっていますよね。
この句、メダルを取れなかった選手にも贈れる配慮が行き届いていますよね。
順位が何位であろうと、この句は選手に贈れます。
句末から、
「したかったよね。悔しかったよね。でも、あなたは頑張ったんだよ。お疲れ様」と
続いて共感、傾聴にもできますし、
取れた選手には、「できたね。あなたは頑張ったんだよ。お疲れ様」と
続ける事もできます。
どちらにも受け取れる構造になっていますよね。
句を贈りながら、同時に選手の心の声をお聴きになって寄り添える。
これ程の優しさがこの世のどこにありましょうか。
本当に、ありがとうございます。
点数: 0
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こんにちは。前句「炎天や顔の削れし地蔵様」にはたくさんのコメントを有難うございました。様々な鑑賞をいただき、作者としてもとても勉強になりました。
実はこのお地蔵様の顔が削れているのは、お塩のせいなのです。近所に塩かけ地蔵というのがありまして、身体の痛いところかあれば、お地蔵様の同じところに塩をかけると治るとのことで、長年塩をかけられたために、お地蔵様の顔から肩にかけて、いや全身が原型をとどめていません。その意味では、削れたというより、溶けてしまったというのが正しいかもです。
皆さんのご鑑賞、心に沁みました。お地蔵様も報われます。
本句は再度お題で。元句のお土産はヴィトンだったのですが、時節に合わせてみました。
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