「春日傘判決を待つ人だかり」の批評
こんにちは。げばげば様、いつもお世話になってます。
俳句生活、私は佳作でしたが、げばさんは人選でしたね。入選おめでとうございます!
他にもこの道場のメンバーの名前を多数拝見して、うれしく思いました。
さて御句、失礼ですが私は入選句より、この掲句のほうがいいと思います。好きです。
もちろん入選句もいいのですが、掲句はすごいですね、人生の裏表をお詠みです。
最初はごく普通の印象で、失礼ですが、「こりゃダメだわ」などと馬鹿な査定。
しかしよく読めば深い。
この作者は、春の日差しの強い日に、たまたま裁判所の前を日傘をさして通ったのですよ。そしたらすごい人だかり。「あら、何かあったのかしら?」てなもんです。
実はその日、列島注目の判決が出る日で、作者が通りかかった時は、今にも判決を書いたビラを持った人が飛び出してこようかというようなタイミング。
もちろんそんな人だかりでは、呑気に日傘をさしている人はいない。みんな緊張と期待、不安と希望が入り混じった表情をしている。居並ぶ報道陣、カメラの列。
裁判所の中では人の一生を左右する判断が告げられようとしている。
その外で固唾を呑んで結果を待つ人だかり。
さらにその外に、たまたま通りがかった人が日傘をさしてのんびりとその光景を眺めているー。
こんな情景を思い浮かべました。
さすがげばさん。この対比はすごい。
なぜ天ではなかったのか?
添削のお礼として、なおさんの俳句の感想を書いてください >>
俳句生活は2句出しでした。
げばさんは満足いってないかもと鳥越さんからお言葉をいただきましたが、「人」大満足です。これはいけそうというときもあれば、この兼題は詠めないというときもあって、今回は後者でした。
どちらも状況で春日傘の人物像を出そうという詠み方しかできず、でしたが、もう片方はどうでしょうか。
みなさんご意見よろしくお願いします。