「三年も経てば時効よ秋の空」の批評
回答者 長谷機械児
知世さん、「六条御息所」句の批評ありがとうございます。
「御息所」表記はギリギリ出来そう。出来そうだけれど、総称としての「御息所」(帝に近い宮女)ではないことを示す補足説明的な描写に音数を使ってしまいそうですね。
御句について。
・セリフがぴたりと句の中に収まっていると思いました。カギ括弧なしでセリフと解る収め方ができるのは、個人的には羨ましく思います。
・セリフの後に措かれる季語「秋の空」。「秋の空」は人の心の変わりやすさを指す言葉でもあるので、このセリフ(あるいはセリフの発言者)には要注意だな、と感じました。一日経ったらまた蒸し返されたり、自分のことは棚に上げたり…。
・コメントにある「時効」と「秋の空」について、この二つが合うか合わないかはよく解りません。秋沙美 洋さんの提案句にある「罪を流して」のような、一旦リセットする、無かったことにするといった気分と「秋の空」は合うような気がします。
※別の句「~虫に好かれをり」(イサク)のコメントの話を(再登場するほどの内容でもないのでここに)。漱石の描いた「先生」といえばまずは「こころ」でしょうが、滑稽・諧謔の句に、いきなりこの人を引っ張り出すこともないかと。「坊っちゃん」の教師陣や「吾輩は猫である」の教師・学者の面々という先生達を想起してコメントしていました。
今後ともよろしくお願いします。
点数: 1
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秋の空、秋の空…と考えていたら浮かんだフレーズをそのまま句にしました。
時効と秋の空は良く似合う気がしたので…。
最近困るのは、これが変な句なのかどうなのかどうなのか自分で判らなくなってきたことです。
ご意見お待ちしております。