俳句添削道場(投句と批評)

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奈良漬をかむ音かわく秋思かな

作者 げばげば  投稿日

コメント(俳句の意味。悩みどころ)

ぽりぽりぽりぽり。
秋は何においても秋思、噛めば噛むほど秋思だなあ。奈良漬をぽりぽりやってても思いにふける。
奈良漬製すは晩夏の季語のようですが、奈良漬単体は大丈夫かな。

みなさんご意見よろしくお願いいたします。

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「奈良漬をかむ音かわく秋思かな」の批評

回答者 負乗

げばげばさん、こんばんは😊
いつもコメントありがとう御座います。そして、句作への情熱、敬服致します😐
御句、好きな句ですね。「奈良漬」と「秋思」、良い取り合わせだと思います。
 皆さんの分析が凄いので、わたしなど圧倒されますね。気になったコメントで、
「独居男性(それも、都会の中年・・・というのではなく、田舎の老人、のような)の孤独な食卓、でした。虫の鳴き声も聞こえるような、まさに「秋思」を感じざるを得ないような状況で、奈良漬をぽりぽり噛んでいる寂しさ・・・」(たご団子さん) 同感です。

「ポリポリと奈良漬けをかむ秋思かな」(ダックさん提案)

・奈良漬をかむ音かわく秋の風
・奈良漬をかむ音かわく十六夜
・奈良漬をかむ音かわく秋彼岸
(イサクさん提案句)

「"奈良漬けをかむ音かわく" ちょっとつまらなく感じました。奈良漬けといえば噛む音だし、その音は乾いてますし、出来ているけど、普通すぎると言うか。(自分のことは棚に上げてます。)奈良漬けとか音とか出しておいて、秋思なんかと取り合わせておけば風情があっていいんじゃないと言うこなれた感満載な印象…」(卓鐘さん評)

「噛むのを奈良漬としたあたりが秋の風情ですね。私であれば沢庵でしょう。
まあそれは置いておいて、いく人かの方々がお使いになっているポリポリというオノマトペが、ここでは効果的ではと思いました。
・奈良漬をポリポリものを思ふ秋 」
(なおじいさん評)

どなたも、ごもっともの卓見だと思いました。
遅れてのコメント、人のコピペばかりで、ごめんなさい😓

句の評価:
★★★★★

点数: 2

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添削一覧 点数の高い順に並んでいます。

「奈良漬をかむ音かわく秋思かな」の批評

回答者

句の評価:
★★★★★

げばげば様

まずは拙句への批評をありがとうございました。独学、というのもおこがましいような、我流で詠んでいるだけの小人です。私個人としては、音としての気持ちよさと、句の奥行きを重要視しており、ある意味ルール無視の詠歌が多いかと思います・・・読者の想像の中で完成しうるような句作を目指しつつ、いずれは俳句の型、基本原理にのっとっていければ、と思っております。精進します。

さて御句についても、俳句としての評価については皆様にお任せするとして、個人的な感想を…

・「秋思」と「音」の取り合わせが面白いな、と思いました。「かわく」というからには、冬の乾燥も近づいてきた、晩秋の句なのかと思います。
あるいは「秋思」の持つもの悲しさから来る「かわき」なのか。

・「奈良漬」と「かわく」の是非。奈良漬を噛むぽりぽり言う音は、そもそも乾いて感じられる気もします。「かわく」を変えるか、「奈良漬」を変えるか・・・とはいえ、どちらも惜しい気がして、なかなか難しいですね。

・主体の状況を、ヒント程度でも伝えられたら、より句としての完成度が高まる気もします。(それこそ、読み手にゆだねれば良い、というのが私の個人的な立場ではありますが・・・笑)
私が勝手に想起したのは、独居男性(それも、都会の中年・・・というのではなく、田舎の老人、のような)の孤独な食卓、でした。虫の鳴き声も聞こえるような、まさに「秋思」を感じざるを得ないような状況で、奈良漬をぽりぽり噛んでいる寂しさ・・・というように読みました。

もし私が詠むのであれば、
奈良漬をかんで秋思にひたりけり
かむ音もかわき奈良漬にも秋思
などでしょうか。

点数: 3

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「奈良漬をかむ音かわく秋思かな」の批評

回答者 イサク

句の評価:
★★★★★

こんばんは。

御句、「かわく」が自動詞なので、「秋思」の前で切れてませんかね?
連体形接続でしたら、場所や時間・時候・行事などにはつながると思いますが・・・「秋思」は「かわく」にどうつながるかわかりません。
(「かわく」の主格は「(奈良漬をかむ)音」なので、「秋思」はかわかない)

以前に話題になった「連体形が前にかかるのに、下五が切れない」であれば、上に書いた場所や時間のように「かわく」につながる語であれば繋がりますか?

・奈良漬をかむ音かわく白露かな
・奈良漬をかむ音かわく花野かな
・奈良漬をかむ音かわく夜業かな

切れているのが正しいなら、「かな」詠嘆は厳しいですね。
取り合わせならば植物・食べ物・音の出るもの・水関係が合わせにくいので、結局時候や行事に落ち着きそうな・・・

・奈良漬をかむ音かわく秋の風
・奈良漬をかむ音かわく十六夜
・奈良漬をかむ音かわく秋彼岸

あるいは

・奈良漬をかむ音かわききて秋思
・奈良漬をかむ音かわきたる秋思

考えすぎてよくわからなくなりました。

点数: 2

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「奈良漬をかむ音かわく秋思かな」の批評

回答者 ダック

句の評価:
★★★★★

げばげば様
こんにちは。いつもコメント頂き有り難うございます。
私なりに作って見ました。
ポリポリと奈良漬けをかむ秋思かな
ポリポリと奈良漬けかむ夜を秋思
ポリポリと奈良漬けかむ日々や秋思  
や、をの使い方は問題あろうかと思います(自信ありません)。

点数: 2

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「奈良漬をかむ音かわく秋思かな」の批評

回答者 卯筒

句の評価:
★★★★★

げばげばさま、いつも丁寧な添削ありがとうございます。
雨晴海岸はとても素敵な景色でした。

静かな波音だったのですが岩に当たり返す波音がぜぶぜぶと聞こえたので少し強いかと思ったのですが波音の情景まで伝わるようにしたかったのでうつとしました。

もう一句『白帝や波静かなる有磯海』と言う句も詠みました。

点数: 1

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奈良漬けを噛むや秋思を砕く音

回答者 卓鐘

句の評価:
★★★★★

連体形+かなの型見習い研究員の卓鐘です。^^

取り合わせによる連体形のつなぎとしては問題ないと思います。
「決定版 一億人の俳句入門」と言うちょっと変わった思想の本では、この形は取り合わせによる切れだけど、調べを整えるために連体形にしている用法だと解説があります。意味の繋がりは求めない。(この思想では、連体形だから切じゃないとは言い切れないのであって、切る意思が切れになると。)
まぁちょっと作者がだいぶ哲学的な俳人で、普通には理解されづらいと思う。。

本句の場合、奈良漬けを噛む音がかわく(そんな風に思えるような)秋思であるなぁ。くらいに読めば、問題ないかと思います。(型としてある用法)秋思を噛む音により具体的にした一物と捉えても、噛む音と秋思の取り合わせであると捉えてもどちらでも良いと思います。(先の本の考え方では、明確に、これは取り合わせの句だからこそ良いと言う解説になる。)
<同じ形と思われるちょっと調べた例句>
人間のふくらんでくる秋思かな 秋山深雪
海に向き何も見てゐぬ秋思かな 千田百里
(これは秋思の擬人化と考えるひともいると思う)
カーテンの白く輝く秋思かな わたなべじゅんこ
→これらは、一物と読むとちょっと秋思との繋がりがイマイチわかりづらいんですけど、取り合わせだけど調べのためつなげただけと見ると割としっくりきたり。

で、本題の本句ですが、
「奈良漬けをかむ音かわく」ちょっとつまらなく感じました。奈良漬けといえば噛む音だし、その音は乾いてますし、出来ているけど、普通すぎると言うか。(自分のことは棚に上げてます。)奈良漬けとか音とか出しておいて、秋思なんかと取り合わせておけば風情があっていいんじゃないと言うこなれた感満載な印象を受けてしまいました。

明確に言える欠点があるわけではなく、自分も棚に上げたちょっと失礼な感想なので躊躇してしまいましたが、げばさんを信じて(と言う言い訳)

点数: 1

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「奈良漬をかむ音かわく秋思かな」の批評

回答者 イサク

句の評価:
★★★★★

こんにちは。

ちょうど卓鐘様の書き込みを見ました。なるほどなるほどです。
比喩ではないですが「~~ような秋思(+詠嘆)」「~のように見える秋思(+詠嘆)」と受け取ってみる、というわけですね。
例句のその説明はしっくりきます。

とすると、上五中七では助詞「を」の問題もありますかね?(「の」かな?)

前のコメントでは文法ばかりで内容についてコメントできていないのが気になっていましたが、その文法関連でばっさりいかれてしまったのでこの辺で。

点数: 1

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「奈良漬をかむ音かわく秋思かな」の批評

回答者 なおじい

句の評価:
★★★★★

こんにちは。げばげば様、いつもお世話になってます。
拙句「キバナコスモス」コメント有難うございました。狙ってやったわけではないのが残念です(笑)。

御句、噛むのを奈良漬としたあたりが秋の風情ですね。私であれば沢庵でしょう。
まあそれは置いておいて、いく人かの方々がお使いになっているポリポリというオノマトペが、ここでは効果的ではと思いました。
・奈良漬をポリポリものを思ふ秋
ポリポリと入れれば「噛む」も「かわく」も省略出来ます。それでいて、乾いた空気感が伝わってくると思います。

点数: 1

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「奈良漬をかむ音かわく秋思かな」の批評

回答者 はや

句の評価:
★★★★★

やっぱりげばげばさんの目のつけどころはおもしろい!
この句はきっと奈良漬がポイントなのでは、と思っています。好みが分かれる癖のあるかんじ。分かってもらえないなあ、と寂しくかんじながら噛みしみているのではないかと。

奈良漬のぽりぽりが「かわいた音」って私にはあまりピンとこないのですが、皆様にとっては普通なのでしょうか…?煎餅ぐらいなら分かるのですが。
なのでげばげばさんの「奈良漬を噛む音すら乾いて聞こえて秋を感じる」ってすごいなあと思ったのですが、違うんですかね…。

点数: 1

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