俳句添削道場(投句と批評)

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野良犬もじつと見てゐる雨月かな

作者 げばげば  投稿日

コメント(俳句の意味。悩みどころ)

兼題月を詠もう。

今年は9月21日まもなく中秋の名月。
「月は隈なきを見るものかは。雨に向かひて月を恋ひ・・」満月もいいけど、見えない月を思う方が風流と思う派、そんな犬ちゃん。月に吠えるがあるし類想多い?上五「も」にしたいがいかに。

みなさんご意見よろしくお願いします。

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「野良犬もじつと見てゐる雨月かな」の批評

回答者 まほろば

げばげば様。コメントをありがとうございました。片陰、立ってますね〜。日陰はいささか寝そべり傾向ですね。文中に生き埋め(^∇^)

片陰を知ることが出来て嬉しくありがたいです。また「は」が説明に陥りやすい事も胸に落とし込めそう。本当に我ながら何となく類想感といまいち感を拭えませんでしたが、みなさまのアドバイスで改善点が見え始めています。

御句、やはりみなさまのおっしゃるように、雨月が少し無理があるように感じます。
「雨月とは中秋の名月が雨のために眺められないこと。名月が見られないの を惜しむ気持ちがある。」と説明がありましたので、雨月は今の所は兼好少輔(治部少輔)(←今調べて判明(^^))に任せて、ここは鑑賞可能な明月などを取る方がいいように思います。犬や狼も吠えたり凝視したりしやすい気がします。ただ、それですと私の「日陰〜」の句ように少し普通の句に後退しますが、無理感は薄れて発展があると思います、、間違っているかもしれません。

すみません、また冗長になりました。いつもお世話になり支えです。ありがとうございます!!

PS :月に吠える、雲雀料理、好きでした。朔太郎の娘さんの葉子さんの小説も好きだった。ちょうどあの頃、ダンスも習ってたりしました。

句の評価:
★★★★★

点数: 1

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野良犬がじつと見てゐる雨月かな

回答者 負乗

句の評価:
★★★★★

げばげばさん、今晩は😊
いつもコメントありがとうございます。
御句、やはり「も」が気ななりますかね…ここは野良犬に絞った方が、味があると思いました。「も」の助詞で繋げると、ありきたりな表現になる気がします。野良犬に自分が感情移入して行く感じの方が、句が引き締まって良いと思いましたが…
「雨月」とは、
"名月が雨で見られないこと。雨名月"
のことですよね。私も初めて知りました。きれいな季語ですね。

点数: 2

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野良犬のじつと見てゐる雨月かな

回答者 イサク

句の評価:
★★★★★

おはようございます。

◆「雨月」夜の風景なので、そこに「野良犬」を登場させることに少し恐怖感が出ます。この野良犬はどこに、どんな境遇でいるのでしょう?
 「も」としたことで、自分が「野良犬」の近く(見える範囲)にいるわけで・・・
◆野良犬の見るものにいくつか解釈ができて、
  1.野良犬も(自分を)じっと見ている「雨月」
 一般論では恐怖ですね。恐怖も感じないようなしょぼくれた犬なのかも?しれませんが。
  2.野良犬も(空を)じっと見ている「雨月」
 季語「雨月」に対して狙いすぎている感があります。雨の中、野良犬がどこにいるのかわからなくなる(雨にうたれながら目を開けて空を見る人はマンガかドラマの中にしかいない)ので、この解釈は無理目。
  3.野良犬も(何かを)じっと見ている「雨月」
 それは野良犬の見る「何か」であって、誰かと共有できるものかどうかは作句者にはわからないように思います。「も」であればこの解釈も無理目。
  4.野良犬も(雨月を)じっと見ている「雨月」
 この解釈が一番無難なのですが、野良犬が自分と同じ「雨月」を見ているというのは作句者の思い込みで、事実ではないのがつらいところです。

ということで、「も」を外して3+4の解釈に委ねるのがいいかなあ・・・と。
1の誤読はずっと残りますが、消そうとすると具体的な見ている「何か」を断定せねばならず、本意ではなさそう。
誤読と断定しておいて1の解釈が本意だったらごめんなさい。

あ、「カートに夜長」の件、私は最初からカートに「商品と一緒に夜長」が入っていると受け取っていました。「に」にするのもアリという提案句も出しています。
そこが争点になったことにむしろ驚きでした。

点数: 2

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「野良犬もじつと見てゐる雨月かな」の批評

回答者 はや

句の評価:
★★★★★

敢えての「も」なんですねー。
「も」は安易に使わない方がいいと皆様に教えていただいてから、単純な私は「も」はできるだけ避けた方がいいと思っていたところがありました。最近皆様が敢えて「も」を使ってみせてくださることで、「も」がダメなんじゃない、効果的に使うことが大切なんだと教えてくださっているように感じます。ありがとうございます。

野良犬「も」見ているんですね、詠み手と一緒に雨月を。「雨月」って見えない月をそこにあるように表現していて、なんて風流な季語!と感動しました。
ただその雨月を「見る」というのに違和感を覚えました。犬も詠み手も実際には見てないよね…という。
雨月そのものを鑑賞するのってなかなか難しそうですね。でもステキな季語なのでいつか使ってみたいです。
いつもあたたかいコメントありがとうございます!これからもがんばります。

点数: 2

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「野良犬もじつと見てゐる雨月かな」の批評

回答者 卓鐘

句の評価:
★★★★★

猫だけに見えているモノ梅雨の月 馬場叶羽

夏休み句集コンテスとの最優秀賞・中学生の部のこの句を彷彿とさせますね。
「も」に問題があるかどうかを判断する場合のポイント
・「も」以外に何があるのか考えて、それがその句にとって必要かを冷静考える
・「の」などに変えてみてどう句が変わるかで判断する
難しいですよね。

点数: 1

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「野良犬もじつと見てゐる雨月かな」の批評

回答者 なお

句の評価:
★★★★★

こんにちは。げばげば様、いつもお世話になってます。
拙句「淋しくば」にコメント、特に文法の件有難うございました。

御句、チャレンジャーげばとしては、兼題の月も雨月ですね。
まず私は雨月って、雨月物語という題名でしか知らなかったので、調べてみました。「雨で見えない月」との解説です。ということは、ここで「見ている」というのは、どういうことなのでしょうか?見えないけど見ようとしているということでしょうか?
この舞台は雨が降っているのだと思いますが、その空をじっと見ているのでしょうか?
次に、「野良犬」ですが、もはやほとんどいなくなったと思うのですが、ここはやはり、アウトロー的な存在が必要なのですね。
次に「も」ですが、私は、作者はここには出てきていませんが作者が見ていてこその「野良犬も」という表現だと思いました。自然と思います。

なんだか鑑賞力のない年寄りが重箱の隅をつつくようで申し訳ありません。
飼い猫を膝にのせて名月を見る景のほうに心が傾く年齢ですのでご容赦ください。よろしくお願いします。

点数: 1

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「野良犬もじつと見てゐる雨月かな」の批評

回答者 知世

句の評価:
★★★★★

いつもお世話になっております。
月の句にコメントありがとうございます。
おっしゃる通りカメオのような横顔をイメージしていました!
横顔にハッとするとなるとやはり恋人?と私も「君」を入れるのを考えたのですが、何となくやめにしたら誤読が大発生してしまいました…。

げば様は俳句のタブー?「も」に挑戦中ですね!
果敢な学びの姿勢見習いたいです。(と度々言いつつできてない)
素敵な情景、私はEGO-WRAPPINの「老いぼれ犬のセレナーデ」が思い浮かびました。
この場合の「も」が多少なりと「意外性」という意味合いを含んだ「も」だとしたら「野良犬」ややしっくりきすぎる気がしました。
なのでこれは「吾の他に」野良犬も見ているのだ、という語らないことによって逆に「雨月を見ている吾」の印象を強める「も」なのだと解釈しました。
雨月は見えないというコメントを見て「見上る」ならどうかなとも思いましたが、作者の中では確かに吾も野良犬も雨の向こうの月を見ているのだ、と思いこのまま鑑賞させていただきます。

点数: 1

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