「配達のカブを停めたり天の川」の批評
回答者 イサク
こんにちは。
読後からいろいろもやっとしておりまして、でもみなさん褒めているなと思いつつ・・・
いろいろ本を確認したり、「天の川」を調べたりしてもやもやの理由を探していました。
調べるのとまとめるのとで、まる一日かかっちゃったです。
◆初秋の季語「天の川」、時間帯は深夜0時よりも前ですね(季語的に)。「早朝」と捉える読みは違う。
新聞配達員さんは深夜帯から動いており、その意味へ誘導は可能。
ただ「夜遅くの配達」と捉えるのが自然なので、新聞配達の景色は出しにくいかも。これは、この句に関して言えば出前の帰りでも別業種でもよいので、さほど問題ではありません。
◆上五中七は自分(運転手?)が意図をもってカブを「停めた」としています。
で、切っているので「停めたり(自分の意志で停めた)」と「天の川」の対比になっています。
カブを自ら意図的に「停めた」ので、受け手は各々、停めた理由を自分なりに付けますね。とするとやはり「天の川」を見るために停めたのか・・・?
そうすると今度は中七の切れ(終止形)にやや違和感、となります。
素直に詠むならよし造様の提案句と同じ形かな・・・?
・配達のカブを停めたる天の川
あるいは「自分が自ら停めた」にこだわらなければ、切った方がよいかもです。赤信号か道に迷ったか、ふとカブを止めてしまった、あるいはそういうカブを目撃した、のイメージになります。
・配達のカブ停まりけり天の川
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しりとりでない今日の一句。兼題天の川で詠んどかないとねー。
天の川に見惚れて立ち止まるという句はガンガン類想ありそうかな。
叔母が新聞配達をしていたことがあり、娘2人を育てつつ昼夜の仕事でハードそうでした。深夜から大変な配達様の心安らぐ秋であればいいなあという句です。
配達のバイクを停めて天の川
切れのないパターンもありましたが、切った方が天の川が広がるような印象もあり。「見上ぐ」などを使わないように見上げてもらいたくて。実験でも大仰でもなくただただ天の川の安らぎを詠んだ句。
みなさんご意見よろしくお願いします。