雪女郎白地に紅く笑ふ月
回答者 丼上秋葵
添削した俳句: 雪女郎モノトーンの地笑う紅
こんばんは。
怪談ソムリエの、おくらです。
恐縮ながら、御句に感想を述べさせていただきます。
【暗がりに女が一人、立っている。静まり返る、真白な大地。闇に浮かぶ青白き顔には、紅を塗った口が、妖艶な微笑をたたえている。背筋の悪寒に、凍える身体。気づけば、雪がちらちらと…】
怪しげながらも美しい、素敵な景が浮かぶ句であると思います!
大きな問題点としては、三段切れであることでしょうか。その問題を解消するため、以下のような、提案句を挙げてみました。
◆雪女郎白地に紅く笑ふ月
「モノトーン」はささゆみ様の独自性が光る選語だったので、出来れば残したかったのですが、私の作句力では力及ばず💦また、和風怪談レベルを上げる為にも、「白地」としました。
また、これは、読みの解釈の問題だと思うのですが、私は「笑う紅」を〈微笑〉と捉えたので、その形を具体的に示すため、「紅く笑ふ月」としてみたのですが、いかがでしょうか?
この場合の「月」は〈口角を上げた口の形〉の暗喩てあるため、季重なりにはならないはずです。
また「月」という語を用いることで、なんとなく〈闇夜〉の背景を連想させられたらな、とも考えました。
大分、原句から離れてしまった気もするので、あくまでも提案句の一つとして、ご笑納いただけたら、と、思います💦
少しでもご参考になれば、幸いです。
点数: 1